※本記事には公開中映画のネタバレがあります
概要
モンスターバースシリーズ第5作『ゴジラxコング:新たなる帝国』に登場する、地下空洞に生息していたコングの同族、グレイト・エイプの幼体。
バーニー・ヘイズからはミニコングの愛称で呼ばれる。
外見はゴリラの幼体に似ているが、体毛はコングに比べると明るめの茶色で、瞳も緑色。右目あたりに古傷がある。
体躯に関してはまだ幼体ながら、既に身長149フィート(45.4m)以上と『髑髏島の巨神』時点のコング(31.6m)を凌ぐ巨体を誇る。
更にコングに足を掴まれ鈍器のように振り回されてもほぼ無傷という凄まじい耐久力も持つ。
多くの同族と同様にスカーキングの支配下にあり、まだ幼体ながらも彼の親衛隊・レッドストライプスに所属していたが、その暴虐な支配を恐れていた。
劇中での活躍
地下空洞の未発見エリアにてレッドストライプスのリーダー格、ワン・アイと仲間2頭の4頭で活動していたところ、偶然その地を訪れたコングと遭遇。コングから仲間として手を差し伸べられたが、これを拒んで彼の指に噛み付いた後、ワン・アイ達と共に襲いかかる。しかし、逆にコングに捕まって棍棒代わりとばかりに振り回され、瞬く間に2頭は倒されてしまい、更にはワン・アイに置き去りにされた事で、一人取り残されてしまう。しかし、まだ幼体という事でコングに情けをかけられ、住処への案内を要求される。
それにやむ無く従いコングを案内していくが、その道中に休憩を装って湖に立ち寄り、その湖の主であるドラウンヴァイパーにコングを襲わせるよう仕向けるも、逆にコングが返り討ちにしてしまった事で失敗。だが、空腹の自分にコングがドラウンヴァイパーの肉を分け与えてくれた事で、ある程度心を開くようになる。
そして旅路の末に遂に住処に帰還するも、余所者のコングを連れ帰った事かあるいはコングを上手く嘲笑出来ないその態度が気に障ったのかスカーキングの怒りを買ってしまう。成体の一頭であるナロード・フィンガーが怯えながらも仲裁に入った事でお咎めなしかと思われたが、スカーキングにあろうことか見せしめとしてナロード・フィンガーを処刑されてしまう。
※ナロード・フィンガーの死にスーコは非常にショックを受けており、彼にとって親類もしくは友人だったと推測される。
この件や他のグレイト・エイプ達への非道にコングが怒りスカーキングと戦ってくれた事を受け、彼の味方になる事を決意。その後はシーモの攻撃で右腕を負傷したコングを逃したり、ワン・アイらレッドストライプスに岩を投げつけて撃退するなど機転と勇気を効かせてコングをアシストした。
終盤では、コングが残していたコングアックスを回収しながらポータルを通って地上のブラジル・リオデジャネイロへ上がり、コングアックスをジャンプしながら振りかぶってスカーキングがシーモを支配するために使っていた結晶刃を砕いた。
その結果、激怒したスカーキングに殺されそうになるものの、間一髪コングがスカーキングを殴ったことで助けられ事なきを得た。スカーキングはその後、正気に戻ったシーモとコングの手により撃破された。
コングの味方となってからのスーコは、暴政に抗う勇気とポータルをくぐってまでコングの救援に駆けつける行動力を持った小さくとも勇敢な戦士であった。
その後は地下空洞に帰還、シーモとともにコングが新たな王として就任したことを祝福していた。
余談
モデル
モデルとなった怪獣は『コングの復讐』にて登場したリトルコングとされている。
ゴジラの幼体(及び系統が近い)であるミニラやリトルゴジラもモチーフになった可能性が示唆される。
コングとの体格差について
まだ幼いながらも『髑髏島の巨神』時点のコングを凌ぐ巨体故、スーコの種族であるグレイト・エイプはコングと別種に思えるかもしれないが、これはコングの家系が特殊な環境下に置かれていた事が影響している。
長年広大かつ豊かな環境の地下空洞にて暮らしてきたスーコ達に対し、コングの家系は髑髏島という小さな島に移住した事で島嶼性矮小化により小型化していた可能性が高いとされている。コングも当初はその家系故に小型だったが、産まれてすぐに天涯孤独の身となった事で同族という競合相手がいなくなった事もあり、先祖返りで種族本来のサイズまで成長できたのかもしれない。
その他
色味はやや異なるが体色が茶色とスカーキングの類似点があるため、一部ではスカーキングの実子ではないかという考察も出ている(小説版でもそれららしき記載がみられる)。(パンフレットによれば企画当初はコングの息子にする案も考えていたらしい)