概要
和名でトルコホウセキカナブンとも呼ばれる。
シロテンハナムグリ属に分類され、学名は「Protaetia speciosa」。小種名のspeciosaはラテン語で「美しい」の意味。
流通時は「スペキオーサ+亜種小名」で表記させることがほとんどである。
大きさは25mm前後で、日本のカナブンやハナムグリと同程度の大きさである。
和名にホウセキ、小種名に美しいと意味が付けられるように、金属調の色彩豊かな体色とツヤのある体表を持ち、世界一美しいハナムグリ(又はカナブン)と評される。
体色は構造色のため、見る角度と光の加減によって色彩が変化する。
成虫は非常に丈夫で、1年近く生きるといわれている。
成虫はカブトムシ、クワガタムシと同じく昆虫ゼリーを食べる。タンパク質を欲して共食いするとの報告もあるため、ゼリーは高タンパクのものを与えるとよい。
亜種
原名亜種(ssp.speciosa)
表側が黄緑〜橙に変色し、縁部分に青がちらつく。胴体の裏側と脚は青くなる。
シアノクロラ亜種(ssp.cyanochlora)
全体が青をベースに緑の変色が入る。特に、前胸の変色が強く出る。
ジュッセリーニ亜種(ssp.jousselini)
頭部は前側が青く、後ろにゆくに従って黄緑にグラデーションする。
前胸と小盾板は赤くなり、上翅は黄緑をベースに青の変色が入る。
脚と体の裏側は青くなる。後胸の裏側、後脚の体節、腹部の先端に黄緑が入り、腹部の裏側は青をベースに緑に変色する。
亜種の中では最も色彩が多く、人気の亜種である。
ヴェヌスタ亜種(ssp.venusta)
全体が黄緑色となり、リュウキュウツヤハナムグリのような色合いとなる。
国内に生体は流通していない。
マルケイ亜種(ssp.malkei)
全体が緑がかり、青の変色がちらつく。
最もマイナーな亜種であり、上記のヴェヌスタ亜種同様、国内に生体は流通していない。