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装輪戦車の編集履歴

2012-11-19 20:15:46 バージョン

装輪戦車

そうりんせんしゃ

大口径の砲を搭載する装輪装甲車の通称。

概要

戦車に一般的なキャタピラの代わりにタイヤ(大口径のコンバットタイヤ)を装備した対戦車車両のこと。ただしこれに該当するのは南アフリカルーイカットのみである


ルーイカットが成立した要因は、採用当時周囲の国の経済力がないために戦後型の主力戦車を購入できず、75mmライフル砲で充分対戦車戦闘が可能なことであった。


もうひとつの要因として、当時南アフリカはアパルトヘイト政策を強く海外から批判されており、西側陣営でありながら戦争になっても西側の有力国が支援してくれない可能性が高く、このため国境紛争が起こった際に自国で速やかに展開させられる兵力が必要であったことが上げられる。


この特異性から対外セールスには失敗し、採用は南アフリカ本国と、中古車体を購入したヨルダンにとどまっている。


しかし、ルーイカット自身はGT7 105mm滑腔砲への換装をメインとしたアップデートを受けており、まさしく第3世代戦車そのものであった。


メリット

地雷ブービートラップといった仕掛け兵器に強い。装軌式(キャタピラ)車両は地雷でキャタピラを切断されれば行動不能となるが、ルーイカットの場合、8輪あるうちの1輪が破壊されても行動に支障はなく、2輪破壊されても最高速は出せなくなるが行動可能である。また、最低地上高が装軌式に比して高いことから、戦車の底部を狙う磁気式地雷なども爆風が逃げてしまい威力を充分に発揮できない。


また平地であれば60km/h以上で、舗装路であれば80km/h以上で巡航が可能である(ルーイカットの設計最大速度は120km/h)。


走行抵抗が少ないため燃費が良い。


デメリット

やはり装軌式車両に比べるとどうしても装甲の面で不安が残る点が挙げられる。ただしこれは装甲素材技術によってはある程度解消可能と思われる。


装軌車で可能な超信地旋回(キャタピラを前後逆方向に動かしその場で向きを変えること)はできない。


似て非なるもの

ルーイカットも装輪戦車とすべきか装甲車とすべきかで議論の余地が残るが、ルーイカットとよく似たコンポーネントの、75~105mmのカノン砲を主武装とする装輪装甲車も「装輪戦車」と呼ばれることがある。これらは実際には防御力の面からして、主力戦車と正面から撃ち合う事は不可能である。


多くは単に装甲車、場合によっては火力支援車両、機動砲システム、戦闘偵察車などと呼ばれる。


 →装甲車の「機動砲型戦闘車両」の項目も参照のこと。


繰り返すが、初めから対戦車戦闘を前提として設計された装輪装甲車両は現在のところルーイカットだけである。


関連タグ

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