災いの運び手(イベント)
わざわいのはこびしゅ
ストーリー
ランプ売りの娘
開幕:カオステラーを追って新しい想区へやってきた一行。無人の夜の街を歩きながら、一行は休める場所を探す。そこへランプ売りの少女が話しかけてくる。綺麗なランプを見せられながらも、買うのを断る一行だったが、そこへジュードが現れ、少女を引き渡すように告げる。困惑する一行だったが、そこへヴィランまでもが襲来してくる。一行とジュードは止むなく、共闘することになり…。
終幕:夜の街にヴィランが現れた頃。謎の男が路地裏を歩いていく。まるでなにかを探すかのように、足音を立てながら…。
消える人々
開幕:ジュードの話によれば、ランプ売りの少女からランプを買った通行人が次々と姿を消しているらしい。育ての親であるシスターから事件の調査を頼まれたジュードはやがてランプ売りの少女に行き着き、いまに至っていたのだった。ランプ売りの少女とカオステラーの関係を疑いながらも、一行は消えたランプ売りの少女の足取りを追って、ヴィランが潜む夜の街を進んでいく。
終幕:路地裏を歩いていたひとりの酔っ払いがモイラに声をかけられる。ランプの光に心を奪われた酔っ払いは、モイラの言葉に誘われるまま、路地裏の奥へと連れてこられる。そして、モイラになにかされたかと思うと、そのまま地面に倒れ込んでしまう。魂をランプに灯してキラキラ輝かせる、とモイラが話している側へ何者かが近づいてくる。その何者かは自らをモルテと名乗り、さらにモイラに接近する。
仮面の男
開幕:モイラたちのもとへ駆けつける一行とジュード。モルテ卿の姿を見たジュードは、その男こそが『災いの運び手』ではないかと疑いの目を向ける。『災いの運び手』は村から村へさすらう謎の人物であり、その者が訪れた村はたちまち滅んでしまうという噂があった。対峙する一行とモルテ卿はお互いの思惑もわからぬまま、交戦することになる。
終幕:睨み合いを続ける一行とモルテ卿だったが、そのときモイラが咳き込み始め、その場で倒れてしまう。熱を出したモイラを心配しながら介抱する一行とジュード。その様子を見て、モルテ卿も静かに姿を消した。一行はモイラを休ませるべく、ジュードの育ての親がいる教会へと向かう。
ニルヴェルの教会
開幕:シスター・ニルヴェルの厚意により、教会で眠りについたモイラ。最近この街には不穏な気配が立ち込めており、ニルヴェルはその正体を追うべくジュードを使って調査を続けていた。そして彼女は倒れた通行人が、魂を抜かれた生きながらにして死んでいる状態だと言う。あとはモイラが目覚めるのを待って事情を聞こうとしたそのとき、教会のドアをノックする音が響き渡る。ジュードはなんの疑いもせず、ドアを開けるが、そこへ姿を現したのはヴィランの軍勢だった。
終幕:一行が教会でヴィランと戦っていた頃。ジュードは寝室で眠るモイラの様子を見ていた。モイラの寝顔を見ながら、自分と彼女のあいだにある運命に思いを馳せるジュード。そんなことはつゆ知らず、モイラは寝言をつぶやく。「おじさん、どこ…?どこにいったの…?」、と。
モイラの夢
終幕:夢を見ていたモイラ。それはある村にいる自分と、しきりにモイラに謝罪する男の姿だった。その夢に懐かしさを覚えていたモイラはやがて目を覚ます。
「よごれたたましいを、きれいにしなくちゃ…」
穢れた魂
終幕:ヴィランを退けた一行。ヴィランたちは明らかにモイラを狙っており、一行はカオステラーがモイラでないと結論づける。だが、なぜカオステラーはモイラを狙うのか。モイラに隠された秘密はなんなのか?それを確かめるために、ニルヴェルはモイラを連れて街へ出ることを提案する。
清浄の炎
開幕:夜の街でモイラがランプを売っていると、次々と通行人がモイラに声をかけてくる。彼らの一人を気絶させたニルヴェルは通行人の首筋に呪いの刻印があるのを発見する。それは『災いの運び手』がもたらすものとおなじ呪いであり、呪いに蝕まれた者は精神を狂わされ、周りにある一切のものを壊すようになる。さらに死後も周囲に呪いをばら撒き続け、最終的には土地ごと荒廃させるという恐ろしいものだった。一行が通行人の正体に気づいたそのとき、通行人は次々とヴィランに姿を変え、モイラに襲いかかっていく…。
終幕:この街で起こっていた行方不明事件。それはモイラが呪いにかかった通行人の魂をランプで浄化するために引き起こしていたものだった。一度は沈黙したはずの『災いの運び手』が予定された運命よりも早く、行動を開始している。すでに街の人々はみな呪いに蝕まれており、吸い寄せられるように次々とモイラのランプに集っていた。一行とジュードたちは、なぜかシェインに懐くモイラを連れて、街からの脱出を決める。
シスターとの別れ
開幕:ヴィランたちは街に溢れ返り、脱出路も次々に塞がれていた。モイラの持つランプから、彼女の出身の村がどこか推測したニルヴェルは、一行にモイラの村に向かうよう提言。さらに自分が囮になると申し出る。反対するレイナだったが、ジュードはあっさりとそれを受け入れた。一行はニルヴェルと別れ、モイラの村に向かって出発する。
終幕:ヴィランたちを引きつけたニルヴェルは頃合いを見計らい、その場を離れようとする。だがそんな彼女のもとにモルテ卿が現れた。モルテ卿はニルヴェルを見つけると、そのまま接近し、そして…―――
呪いの刻印
終幕:街を脱出した一行。呪いで滅びゆく街を見つめながら、ジュードはニルヴェルとの約束を果たすべく、自分の為すべきを為すと心に誓う。そして改めて一行はモイラの村に向かって出発した。そんな中でシェインは自身に刻まれた呪いの刻印を隠そうとする。さらに街では何者かがヴィランと語り、モイラと一行に憎悪を滾らせるのだった。
少年とシスターⅠ
開幕:森の入口へと進む一行とジュードたち。そんな中、ジュードはぽつりとシスターと自分の思い出を話し始める。
少年とシスターⅡ
終了:ある日、不意に街に現れたニルヴェル。彼女に引き取られたジュードはニルヴェルを恐れながらも、彼女から与えられた温情に感謝の念も抱いていた。己の役目を全うしなければならないというニルヴェルの教えを守り、ジュードは『運命の書』に記されたとおり、モイラを守り抜こうとする。そのジュードの話に、シェインは神妙な顔で耳を傾けるのだった。
モイラの過去
開幕:モイラの村にたどり着いた一行は村人からモイラの過去を聞く。もとは近くの村の出身だったというモイラだったが、村は呪いによって滅ぼされ、何者かの手によってモイラだけが救い出されたという。聡明で優しい少女だったモイラだが、いつの頃からか『清浄の炎』の研究に夢中になり、いまのような有様になったという。自分の心をすり減らしてまでモイラはなにを守ろうとしたのか。さらにタオがシェインの呪いに気づき、一行に衝撃が走ったそのとき、村にはヴィランの魔の手が迫っていた。
終幕:ヴィランと戦う一行。だがその最中、モイラが仮面の男によって連れ去られたことを知る。まだ仮面の男=『災いの運び手』は村に潜んでいる。『災いの運び手』の狙いが『清浄の炎』だと気づいたジュードは一行を連れて、『清浄の炎』のある社へ急ぐ。
炎と呪いの狭間
開幕:社へと急ぐ一行を、ヴィランたちが遮る。一行はジュードに先にモイラのもとへ向かうように告げ、ヴィランとの戦闘を引き受ける。自らの役目を全うするために、一行とジュードは別れ、それぞれの戦いを始める。
終幕:モイラを捕らえ、『清浄の炎』を消そうとする仮面の男。そこへやってくるジュードだったが、仮面の男はモルテ卿によく似た別人だった。モイラを守ろうとするジュードは仮面の男に立ち向かうが、そこへ別の足音が響き渡る。そしてジュードたちの前に、本物のモルテ卿が現れ、仮面の男=『災いの運び手』にこう告げるのだった。「…ようやく見つけたぞ。『災いの運び手』を騙る者よ」
二人のモルテ卿
開幕:『災いの運び手』はモルテ卿に狂喜し、崇拝の言葉を述べる。だがモルテ卿は『災いの運び手』をばっさりと切り捨て、モイラに優しい言葉をかける。さらにモルテ卿が告げた名前から、『災いの運び手』はモルテ卿の正体を知る。すると『災いの運び手』はみるみる態度を変え、モルテ卿共々この村にいる者たちを皆殺しにしようとする。そこへやってきた一行は事態に混乱しながらも、モルテ卿と共闘し、『災いの運び手』に立ち向かう。
終幕:モルテ卿は『災いの運び手』ではなく、それに敵対する者だった。モイラを滅びゆく村から救ったのも、モルテ卿だったのだ。逃げ去った『災いの運び手』を追い、モルテ卿は北へと向かう。そして一行にモイラをこれ以上呪いに関わらせないように告げ、村から立ち去るのだった。しかしモイラはモルテ卿を案じ、追いかけたいという意を示す。ひとりでずっと戦ってきたモイラの想いに報いるべく、そしてシェインの呪いを解くためにも、一行はジュードやモイラと一緒に北の地を目指して出発する。
ニルヴェルとの再会
開幕:北の方角には、呪われた廃墟があるという。モルテ卿と『災いの運び手』の関係について一行が議論していると、ひょっこりニルヴェルが姿を現わす。無事に街を脱出していたニルヴェルはモルテ卿とモイラを狙う『災いの運び手』の正体を突き止めていたのだ。北の地へと向かいながら、ニルヴェルは静かにモルテ卿の秘密を話し始める。
終幕:十年前、北の地にあったという平和な村。だがそこは『災いの運び手』がもたらした呪いによって滅ぼされ、二人の人間が生き残ったという。ひとりは村の領主だった男、そしてもうひとりは村の青年。領主は『災いの運び手』に復讐するべく、モルテ卿となり、青年は『災いの運び手』に憧れるようになった。そして青年は噂をもとに『災いの運び手』と目されていたモルテ卿の姿を模倣し、カオステラーとなったのだ。モルテ卿たちの過去に想いを馳せながら、一行は少しずつ決戦の地へと近づいていく。
真なる『災いの運び手』
開幕:血痕と足跡を見つけた一行は身動きが取れなくなったモルテ卿を発見する。モルテ卿もまた呪いに蝕まれ、モイラの力をもってしても症状を和らげることはできなくなっていた。そこで呪いについて知見を深めていたニルヴェルが、モルテ卿の治癒を買って出る。ニルヴェルがモルテ卿の症状を和らげているあいだ、一行はヴィランの魔の手からニルヴェルとモルテ卿を守ろうとするのだった。
終幕:モルテ卿の回復にはまだ時間がかかる。そして呪いのタイムリミットもすぐそこまで迫っていた。一行はモルテ卿たちが追いつくことを祈って、先に呪われた廃墟へと出発する。ジュードやモイラの背中を見ながら、子供たちの成長を語るニルヴェル。そしてニルヴェルと二人っきりになったモルテ卿はニルヴェルのことをこう呼ぶのだった。
―――『災いの運び手』、と
復讐せしは我が運命
終幕:『運命の書』によって互いに滅ぼし合う運命を与えられていたモルテ卿とニルヴェル。自らの呪われた運命に誇りを抱き、あくまで『運命の書』に記された運命に忠誠を誓っていたニルヴェルにとって、自らのエゴで運命を歪めるカオステラーは許せない存在だった。そしてニルヴェルは戦う力が残されていない自分の代わりに、『災いの運び手』を討つ役目にあるモルテ卿にすべてを託そうとする。回復したモルテ卿はそんなニルヴェルを前にして…。
終末の光景
開幕:モルテ卿の故郷にたどり着いた一行。カオステラーの姿を探す中、ヴィランたちが強襲してくる。一行はヴィランを蹴散らしながら、カオステラーのもとへ向かう。
運命の鎖に縛られし怪物
開幕:一行の前に姿を現したカオステラー。『災いの運び手』を崇拝する彼は村の壊滅を『解放』と称し、この荒れ果てた光景から新たな世界を創造することを夢見ていた。一行が怒りをたぎらせる中、モルテ卿が合流。カオステラーの矮小な本性を指摘する。もはやカオステラーの怒りは頂点に達し、一行とモルテ卿たちへの殺意をむき出しにする。日没が迫る中、呪いを巡る最後の決戦が始まる。
終幕:カオステラーは敗れ去り、一行の胸にはそれぞれ複雑な想いが去来する。レイナはモルテ卿に、復讐を終えたあとの運命がどうなるのか尋ねるが、モルテ卿は言葉少なに復讐の果てに待ち受ける地獄を語るのだった。もとに戻った運命で、モイラとジュードは教会で暮らしていた。モルテ卿とニルヴェルを案じながら、教会で待つ二人。一方、呪われた廃墟では長年の決着をつけるべくモルテ卿とニルヴェルが邂逅を果たしていた。お互い、自らの運命を最後まで果たすべく、二人の怪物は激しくぶつかり合うのだった。
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