カイザー・アンダーグ
かいざーあんだーぐ
「我が名はカイザー・アンダーグ!アンダーグ帝国の支配者!弱き者がうごめくこの無価値な世界を踏み潰しにきた!」
CV:武虎
概要
この記事は多大なネタバレを含みます。未試聴の方は注意。 |
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第44話より登場するアンダーグ帝国の前代皇帝であるカイゼリン・アンダーグの父。
「力が全て」を豪語する傲岸不遜な暴君。
スカイランドの忘れ去られた伝説に謳われる『怪物』として恐れられている。
外見
ややデフォルメ調に見えるが、筋骨粒々とした肉体を誇り、赤いモヒカンと顎髭が目立つ。
赤い髭のような装飾が施された(もしかしたら本物の髭の可能性あり)黄金の仮面を被り、肩アーマーが付属した豪奢なマントを羽織ってはいるものの、それ以外はビキニパンツとブーツのみの姿から、全体的に『覆面ヒールレスラー』のような風貌をしている。
経歴
第44話
スカイランド歴556年に多数のランボーグを引き連れてスカイランドに侵攻。
兵士達はどうにかしてランボーグを1体倒したものの、すぐにカイザーはランボーグを生み出し「アンダーグエナジーは最強の力! 貴様らごときがどうこうできるなどと思いあがるなよ!?」と一方的に街を蹂躙。
その後、満足して引き上げようとするカイザーの前に現れた娘・カイゼリンに「戦場には来るなと命じたはずだぞ!」と叱責し教育係のスキアヘッドに「役立たずの教育係め!」と罵った(恐らく「よくも我が愛娘を帝国の思想も解せぬ腑抜けに成り下がらせおって!恥を知れ!」という意味が込められている)。
カイザーが自分に何かを問い詰めようとする娘を一顧だにしない一方、争いを好まない優しい少女であるカイゼリンは荒廃した城下町を見つめ「戦いが生むのは涙だけなのに…」と悲しげに呟く。
第45話
プニバード族の村を襲い「力が全て!故に弱さは罪なのだ!」と主張するが、キュアノーブルから「それが間違っているのだとしたら…力が全てではないのだとしたら…?」と問われて思わず言葉を詰まらせる姿から心の底ではその考えに違和感を抱えていたと思われる。
カイザーは「お父様、もうやめましょう!戦いが生み出すのは涙だけです!」と自身を説得する愛娘・カイゼリンに対し「力が全て!力が全てなのだ!」「スカイランドはいつの日かトンネルを作りここまで攻め入ってくるかもしれん!力とはそういうもの!」と反論する(一方、エルレインはアンダーグ帝国の面々を「見たこともない魔物」と存在自体知らなかった)。
その後、カイゼリンは不良トリに絡まれている所をエルレインに助けられ彼女も自分と同じく争いを望んでいない事を知り、カイゼリンは「必ずお父様を説得する」、エルレインは「カイザーを許して戦争を終わらせる」約束を交わす。
ところが、カイザーはエルレインとの話し合いに乗じた振りをしてスカイランド城下町に大量のランボーグをけしかける暴挙に出た。
その行為には 「もし、これが貴様をおびき出す罠で、余の部下が今この瞬間、都を襲っているとしたら?」「それでも戦いを終わらせたいと余を許すと言えるか?」と彼女の真意を確かめる意味合いがあったと思われる。
上記の発言も相まってカイザーは「負けたら自分達が滅ぼされる」と思っており、今までの侵攻は「国を思う故の行動」と解釈できる(極論だが『「殺られる前に殺れ」を本懐とした極めて歪んだ国防の一端』と考えられる)。
その非道な行為にとうとうエルレインも激しい怒りを露にキュアノーブルVSカイザーの争いが勃発した。
ところが、そこへ戦いを止めさせようと身を挺してカイザーを庇い瀕死の重傷を負ってしまったカイゼリンの姿を見るや敵の眼前で恥も外聞もなく動揺し落涙するという相応の父性愛を備えている事実が判明した。
カイザーは娘が命懸けで「たとえ力が弱くても大切な物を守る事ができた」と証明したのを契機に「戦いが産むのは涙だけ」と知り停戦を決意、スカイランドとの和平を結んだ。
その後もカイゼリンと共にエルレインの誕生日を祝いにスカイランドを訪れるなど、娘と共にエルレインと友好な関係を築いていた(第47話のエルレインの回想より)。
……しかし、「争いを好まないアンダーグ帝国の優しい少女」だったカイゼリンはかつての父親と同じ「弱者を徹底的に蔑視する冷酷無情な首領」として再びスカイランドの侵略を始めた。
その理由はカイゼリン曰く「キュアノーブルは私達を裏切り、お父様を手にかけたのだ!」(第47話ラスト)。
ただし、同話前半ではエルレイン曰く「ある日突然カイゼリン達は一方的にスカイランドとの交流を断ってしまった」と両者から正反対の事実が公言されている。
それは、「スカイランドとアンダーグ帝国の和平を好ましくない」(さらに言えば「カイザーを不要」)と判断した黒幕がカイザーを謀殺しカイゼリンに「キュアノーブルがカイザーを手にかけた」という偽の記憶を植え付けてエルレイン(エル)への憎悪を煽ったのが真相だった(第49話より)。
また「アンダーグ帝国はスカイランド側に認知されていないのにもかかわらずスカイランドのことを知っている・スカイランドがトンネルを作る技術を持っている・ないしは技術を会得する可能性がある」という事実を知っているのはカイザーがスカイランドの存在を知り調べた可能性も否めないが、これも黒幕がカイザーに両国が諍い合うよう間違った知識を与えたのだろう。