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M250系の編集履歴

2012-12-01 22:53:31 バージョン

M250系

えむにひゃくごじっけい

JR貨物のコンテナ貨物電車。営業運転に就いた世界初の動力分散式貨物電車である。(メイン画像左下)

宅配便などの小口積み合せ貨物輸送とモーダルシフトをすべく2003(平成15)年に製造されたJR貨物の動力分散式貨物電車。車両の製造は日本車輌製造、川崎重工業、東芝の3社。ちなみに直流区間専用である。

現在、佐川急便が1列車貸切輸送する形で運用しており、コンテナの所有者も佐川急便となっている。なお、運行区間は東京貨物ターミナル(JR東海道本線貨物支線。東京都品川区)~安治川口(JR桜島線。大阪市此花区)間である。

2005年度鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両。(これは貨物車両で初の受賞となった)


編成

先頭2両と最後尾2両がユニット編成の電動車、中間の12両は2両を半永久連結したユニット編成の付随車の計16両編成となっている(10両編成も存在する)。また、形式につけられる記号は英字となっている。各ユニットは先頭車を除き密着連結器を採用している。(先頭車、最後尾のみ自動連結器)

電動車

シングルアーム型のパンタグラフを各電動車に1基ずつ搭載しており、専用コンテナ(長さ31ft)を1つ積載できる。VVVFインバータ制御の1C1M方式。インバータの素子にはIGBTを採用している。

Mc250

運転台つき電動車。主幹制御機は左手ワンハンドル式マスコンを採用。パンタグラフは運転台の上に1基ある。

M251

中間電動車。Mc250とユニット編成を組んでいる。パンタグラフは付随車寄り側に1基ある。

付随車

専用コンテナを2つ積載できる。

T260

東京寄り付随車

T261

大阪寄り付随車

最大運行速度

130km/hJR西日本の一部区間
120km/hJR東海の豊橋より西の区間、JR東日本の大船~小田原間
110km/hその他区間

JR西日本管内では車両規定の制約により、コンテナが満載にならなかった場合は死重(単なる重り)をつんだ事業用コンテナを積載する。

表定速度は91㎞/hと高く、東海道本線の東京~大阪間を走破した歴代の列車で最速となった。

(これまでは特急こだま号が最速記録【表定速度約85km/h】を保持していた)


余談

通常、JR貨物の機関車の所属表記は所属機関区の頭文字1~2文字の差し込み式プレートで表示しているが、M250系は電車ということで電車と同じく所属区の電報略号を車体に表示している。

ちなみにM250系はJR貨物大井機関区所属であるが、車体表記は『貨東タミキク』となっている。これは電車・気動車・客車・貨車に表示される所属表記では最も長くなっている。

なお、『東タミ』の表記自体は一部のコンテナ貨車(コキ100系列)の所属表記では東京貨物ターミナル駅常駐として扱っており、『キク』(『機関区』の電報略号)をつけることで、東京貨物ターミナル駅に同居している大井機関区を表すことになった。

(大井機関区は本来は乗務区であったが、M250系が初の車両配置となった)



関連タグ

JR貨物 貨物 電車

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