概要
南北アメリカ大陸を合わせた言い方。
地理上重要な点は、この大陸があまりにも南北に広がっている点である。それ故に海路で大陸の東西を結ぼうとすると大いに困難に直面する。
北端は北緯70度を越え、大陸を北回りに通過する航路は氷に閉ざされ、現在もほぼ実用に耐えない。
南端は南緯55度を越え、氷にこそ閉ざされていないが大回りな上に危険な荒海、ドレーク海峡となる。
そこでほぼ大陸の中央に位置する狭隘部、パナマ地峡が幅僅か60kmほどしかないことを生かして、パナマ運河という東西を結ぶ運河が開削された。
しかしパナマ地峡はそれなりの山地であり、運河の通過には多数の水門によって高地に船を持ち上げる工夫を使わざるを得ない。やはり海運の難所には変わりないのだ。