「あっちいけ!」
「誰も近寄るな…!」
「前からキライだったんだよ!」
概要
コネクタルランドで暗躍する謎の人物、ゾケットが作り上げたエネルギー体。
コネクタルエネルギーを得られなくなり黒く染まった姿となった、コネクタルランドの精霊「コネリー」の成れの果て「ヤミコネリー」に燻る負のエネルギーを、特殊な装置で増幅したところを抽出・凝縮して作られる。
懐中電灯型の機器からゼツエンタイが光線となって照射され、これを浴びたものは全身から禍々しい黒いオーラが迸り、目が赤く光る容貌になり、人が変わったように孤独になることに固執し、他者と接することを強く拒絶する極めて排他的な性格に激変してしまう。
自分に近づく者がいれば例え相手が親しい人物でも目すら合わせようともせず、話しかけても無視したり、「一人にしてくれ」「ほっといてくれ」の一点張り。酷い時は激昂して他人全てを罵倒しながら突き放そうとする。
これは元がいかに温厚・善良な人物であっても、相手が親友・恋人・肉親レベルの親しい仲であっても例外では無く、劇中では様々な人物が一瞬で、それまでとは想像出来ない酷薄な怒声を連発するほど豹変し、ゼツエンタイの恐ろしさを見せつけた。
さらに知能のないモンスターが浴びると、純粋に凶暴性だけが激増し、攻撃的になる上にパワーアップしてしまう。
なおゼツエンタイを作るには大量のヤミコネリーが必要になる模様。また多くの人手も必要になるようで、ゾケットへいだけでは手が足りないのかゾケット一派はゴイールを使ってコネクタルランド中の住民を攫い、各大灯台の内部の工場で強制労働させて作らせている。
そして製造したゼツエンタイは各地で撒き散らしてコネクタルランド中の住民をゼツエン化させているだけではなく、ゾケット一派の本拠地「ゾケット要塞」に運ばれ、最上階にいる謎の卵にゼツエンタイに宿る孤独のエネルギーを注いでいる模様。
ちなみにゼツエンタイを使っているボルドルド隊すらもゼツエン化の治し方を知らない(そのためルドルフは万が一自分がゼツエンタイを浴びた時のために治し方を研究していたが、何も成果を得られなかった)。
アッサム海域を訪れてから以降はゾケットへいが各地で暗躍し、今まで島つなぎした島も例外なくゼツエンタイを浴びて様子がおかしくなった島民やモンスターが増えていくが、後に、フレイーム族のオルケーノ博士によってドグマグマ島だけで採取できるウルトラフルーツ・ハンドータイを食べれば元に戻れることが判明する(博士が土産にもらったハンドータイをゼツエン化したシバレルに勘で食べさせたところ回復した為博士自身も驚いていた)。
とはいえ、その間にもゾケットへいが各地でゼツエンタイを掃射しまくっているため、ゼツエン化した患者の数が多すぎて対処しきれずイタチごっこになってしまっている。
名前の由来はそのまま絶縁体。兄弟や仲間の「絆」を重んじるマリルイシリーズと『繋ぐ』をテーマとする本作において、「縁」を「絶つ」というネーミングが恐ろしい(因みに先述のハンドータイの名前の由来はこちらもそのまま半導体)。
バトルにおいて
ゲームがある程度進むと、ゼツエンタイを浴びて強化されたモンスター(名前が「ゼツエン○○」と表記される)も出現する。
ゼツエンタイを浴びたモンスターは攻撃のテンポが早くなる他、反撃してきたり、バリアを張って攻撃を無効化したり、攻撃前にPOWを上げたり、分身して撹乱してきたり、倒された時に最後っ屁に爆発して衝撃波を放ったりするようになる。ただし、たまに何もしない時もある。バトルプラグのゼツエンバスター(「ゼツエンガブンデス!」のクリア報酬)を付ければ、ゼツエンモンスターに対し特攻ダメージが入るようになる。
また、ゼツエンモンスターの攻撃を喰らってしまうと、マリオとルイージもゼツエン状態になることがある。ゼツエン状態になると、ブラザーズの絆が必要不可欠となるブラザーアクションやブラザーアタック、ルイージセンスが封じられてしまう(一応、回復アイテムは問題なく使える)。ハンドータイやリフレッシュハーブで治療できるが、リフレッシュハーブの場合50%の確率で治療できないことがあるため、ハンドータイを持っておくかゾケット戦のクリア報酬であるバトルプラグのゼツエンガードを付けることをオススメする。
……とはいえ、ハンドータイを食べることでしか治らない他のキャラに比べると(あまり効果が強すぎるとゲームとして成り立たないとはいえ)、この程度で済むマリオブラザーズも十分凄い。