漢字で書くなら「煤渡り」。ジブリ作品に登場する、なんだかよくわからない生き物。
黒い毛玉に目が付いたような姿をしている。目が付いた黒いケサランパサランといった感じ。
映画『となりのトトロ』に登場したものは「まっくろくろすけ」と呼ばれていたが、これは絵本のキャラクターを元にサツキたちがそう呼ぶようになっただけ。
舞台となった地域では古くから「ススワタリは古い家に住み着き、そこら中を煤と埃だらけにしてしまう」という言い伝えがあって、子供にだけ見え、別に悪さはしないので妖怪というほど怖いものでもない…という扱い。
埃だらけの住処が好きなのか、家が掃除されて綺麗になると、人知れず一斉にどこかへ飛び去っていく。
身体は煤の塊のようで、劇中では1匹メイに捕まえ…潰されてしまい、いざサツキに見せようと開いた掌はただ真っ黒に汚れていた。
『千と千尋の神隠し』にも登場するが、上記の見た目に加え、細い蜘蛛のような手足があり、キーキーと甲高く鳴く。
釜爺の下で、石炭のようなものをせっせと運んでは炉の中に放り込む釜焚きの仕事をしている。この燃料は一つだけでも千尋がやっと持ち上げられるという重さなので、ススワタリはサイズの割にかなりの力持ちなようだ。
食事は釜爺から支給される金平糖。ばらまかれる金平糖をトップ画像のようにワチャワチャしながら平らげる。