概要
『トゥーンシェーディングを多用したグラフィック』『近接武器の存在』
『戦闘中のメール』『繰り返し使えるボムで無敵を維持しながら進む』といった
ラジルギの流れを汲む縦スクロールシューティング。
自機の武装にレベルと経験値が設定されているのが特徴。
武器は使えば使うほど強くなり、3つの武器(ショット/ソード/シールド)のレベルの総和が
そのまま得点倍率となる為、『破壊→得点→成長→更なる破壊→更なる得点』のサイクルが形成される。
以上のシステムより、弾幕STGの基本である『いかに被弾しないか』よりは
『いかに成長効率の高い敵の倒し方が出来るか』が重視されるゲームである。
発売時期
アーケード版 | 2006年11月15日 |
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ドリームキャスト版 | 2007年1月29日 |
Wii版 | 2008年4月10日 |
ドリームキャスト版は『ドリームキャスト最後の国産ソフト』とされている。
ちなみにその前に発売されたのはトリガーハートエグゼリカ。
Wii版はカラス以前のマイルSTG、カオスフィールドとラジルギも同時収録。
ストーリーと世界観
天界(浮遊大陸フロゥト)に住む人々フラァと地上人ヒトとの戦争で
戦災孤児となってしまったカラスは、両親を生き返らせる為に
父の遺した言葉『神の血』を求めて地上を目指す。
しかし、カラスは『神の血』が何かも、天界と地上での陰謀も、まだ何も知らないのだった。
『天界と地上での陰謀』については、随時受け取るメールやステージ間のアイキャッチで
色々な人が殺され犯され人体実験され、のえげつない片鱗を窺うことが出来る。
また登場人物の中でマトモだと言える人物も白眼とシギ(口調だけは変だが)くらいで、
後の人物は精神障害者や薬物中毒やガチ犯罪者だったり(またはそれらの被害者)で
夢も希望もヘッタクレも無いドス黒い世界観が見える。
(背景の某所にも『この世界には希望だけが無い』と皮肉気味に描かれている)
モノクロや暗い色を基調としたグラフィックや重低音の効いたドラムンベースが
これらの救いようの無い世界を演出している。
破滅系中二病の真髄とも言える。