サトイモ
さといも
サトイモ科の植物で野菜として栽培される。地下茎が肥大化した塊茎(芋)や葉柄(ズイキ)を食べる。
概要
サトイモ科の植物で野菜として栽培される。地下茎が肥大化した塊茎(芋)や葉柄(ズイキ)を食べる。前者は主に親芋の横から出た芽が成長した子芋の方を食用する。
主に畑で栽培されるが、南西諸島では水田で栽培しタイモ(田芋)と呼ぶ。
タロイモの類で、東南アジア原産。縄文時代に南方より伝わった。日本で最も古い農耕用作物の一つでもある。
タロイモとしては寒冷な気候に耐えられる方だが、岩手県、秋田県以南の東北地方が安定して栽培できる北限である。
東北の厳寒期には保存の難しかったサトイモを、冬が来る前に消費してしまう(種芋を除く)のが芋煮会の始まりという説もある。
また、葉柄を食用するハスイモというものがあるが、これは地下茎がサトイモよりも成長しないために食用にすることはなく、葉柄のみを利用する、サトイモとは同属だが別種の植物である。土佐で古くから栽培され、琉球列島から導入されたことからリュウキュウの名称でも呼ばれる。