説明
略して時雨と呼ぶことも多く、「志ぐれ煮」と表記されることもある。
語源は様々な説があるが、3つの有力なものとして
- さまざまな風味が口の中を通り過ぎることを時雨が一時的に降る様子に見立てたことから。
- ハマグリの旬が時雨の降る時期と重なることから。
- 短時間で仕上げる調理法が時雨に似ていることから。
と言ったものがある。
ルーツ
元来は三重県桑名市の名産であるハマグリを用いた佃煮の「時雨蛤」を指したが、今日では生姜入りの佃煮全般を指す。
「時雨蛤」は江戸時代中期の俳人、各務支考が名付けたとされる。
現在、桑名市には貝新を名乗る製造業者が5社(貝新新左衛門、貝新水谷新九郎・新之助貝新・貝新新七・貝新フーズ)の他 貝藤・貝増・貝順・伊勢しぐれ・瑞宝しぐれ等の製造業者があり、東海や関西の百貨店やスーパーに出店している。