日本においてはこの年齢から成年とされる。(民法第4条の規定による)
お酒を飲んでも叱られなくなります。
20歳にまつわるトリビア
ところが、法律上は「成年」であっても「お酒とたばこを吸ってはいけない日」があることをみなさんはご存じだろうか。
実は、「20歳の誕生日の前日」に当たる1日だけが「成年であるが、お酒とたばこはダメ」という、何とも奇妙な1日になるのである。
これは、民法の規定により「満○○歳に達する日からOK」というような類の法律の場合、「満○○歳に達する日」とは誕生日の前日を指すことと規定されているためである。「成年」とは、満20歳に達した者を意味するため、選挙の投票権などは20歳の誕生日の前日から与えられる。
例えば、1993年1月1日生まれの人は、2012年12月31日から選挙に投票できるようになる。
これに対して、飲酒や喫煙の場合「満○○歳に満たない者はNG」とされているが、このように満年齢に達するまで制限を課すような法律の場合は「誕生日の前日が終わるまで」その効果が発揮されることとと規定されている。
このため、1993年1月1日生まれの人が、2012年12月31日に飲酒・喫煙することは許されていない。、
この1日のズレが、前述のような奇妙な現象を引き起こしているのである。
同様に「少年」の規定も「満20歳に満たない者」を指しているため、20歳まで生存した全ての人がたった1日だけではあるが「少年であり、かつ成年でもある」という奇妙な日を過ごしていることとなる。
もっとも、その1日が過ぎれば晴れて全ての「20歳以上」の要件を満たすこととなるのではあるが。