ゲーム内容
主人公の海腹川背さんを操作して、出口のドアを目指すステージクリア型のアクションゲーム。
ゴムのように伸縮するロープのついた「ルアー」を壁や天井にひっかけて、ラバーリングアクションと呼ばれるターザンのような動きを駆使しながらフィールドを進んでいく。
ルアーによる奥深く多彩なアクションとそれによる攻略性の多様さ、ルート分岐やタイムアタックといった幅広い楽しみ方ができるゲームである。
敵キャラクターは足の生えたお魚など、フィールドの背景には実写の写真といったように、グラフィック面などでも独自の世界観を作り上げているのも特徴の一つ。
主人公
「海腹川背」という19歳の女の子。
説明書などでは「海腹川背さん」と呼ばれており、ファンの間でもその呼び方が浸透している。
そこが魅力。
シリーズ
海腹川背
1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売。
海腹川背・旬
1997年にプレイステーション用ソフトとして発売。続編的な作品であるが「『海腹川背2』とはちょっと違う位置付けのもの」ということでこのタイトルとなった。
海腹川背さんの声(企業広告中のみ)とテーマ曲を小森まなみ氏が担当しており、ゲームオーバー時に「ときめきが目を覚ましてる」が、ゲームクリア時に「空の青さ」が、特定の面をクリアした際に玉露園や釣具のミッチェル、開発元の「ジャックポット」などの企業広告が流れる。ムービーも存在するが、これはネームエントリー時の小さな画面に映されるのみであり高解像のものは後のリメイク作品まで見ることができなかった。
廉価版として、2000年に『海腹川背・旬 ~セカンドエディション~』が発売された。劇中CMがカットされ、代わりに描き下ろしイラストの表示や新フィールドが追加された。2012年にはゲームアーカイブスとして配信もされている。
海腹川背Portable
2008年にプレイステーション・ポータブル用ソフトとして発売。『海腹川背・旬』の移植・リメイク作。
いわゆる黒歴史。一部追加フィールドはあるが、ゲーム性を変えてしまう不具合が多数存在し、それらを修正しないまま強硬販売に踏み切ったことや、不具合をバグではなく「仕様」とするメーカーの対応が問題となった。
海腹川背・旬 ~セカンドエディション~完全版
2009年にニンテンドーDS用ソフトとして発売。『海腹川背・旬 ~セカンドエディション~』をベースにフィールドとギャラリー画集が追加されたほか、スーパーファミコン版『海腹川背』も収録されている。
現在、ニンテンドー3DS用ソフトとして新作『さよなら 海腹川背』が開発中。