pixiv内では、主にこちらの意味で使われる。
1.本家『千夜一夜物語《アラビアンナイト》』のシェヘラザード
シャーリアール王の妻にして、アラビアンナイトの語り手とされる女性。
シャーリアール王は、処女と結婚しては翌朝には処刑していた。
殺害した女性が3000人に達したとき、彼は大臣の娘のシェヘラザードと結婚する。
知恵に富んだシェヘラザードは、王に毎晩不思議な物語を聞かせては、次の夜の物語の続きを楽しみにさせ、自分を殺させずにおくという方法をとった。
そして、人の教訓が含まれた物語を聞かせ続け、シャーリアール王を改心させたのであった。
2.『マギ』のシェヘラザード
アラジン以外に、世界に三人いるというマギの一人。
少女のような姿をしているが、レーム帝国を200年余りもの間支えてきたと言われる「レームのマギ」。
実年齢は286歳。本当の身体は老衰の為、動けない状態にあり、少女の身体はあくまで分身体に過ぎない。が、意識はシェヘラザード本人のもの。
少なくともシンドバッドが生まれた時には今とほとんど変わらぬ姿である。
レームの最高司祭として自国に過去最大の繁栄と何人もの「迷宮攻略者」をもたらしているらしい。
左目元に泣きボクロがある。目を閉じた風のまま話すことが多い。
傍らにファナリスの長髪の男性・ムー・アレキウスを付き従えている。
容姿がティトス・アレキウスと酷似しているが……。
レームを守るためなら争いも辞さず、レームを間接的に脅かしたマグノシュタットとの戦争に突入した。
しかし、休戦時にアラジンからマグノシュタットがアル・サーメンが願う悲劇の光景の引き金となる可能性を聞き、戦争を中止する。
そして、長い間レーム帝国を見守り続けた結果、レーム帝国への思い入れが強くなり世界全体から目を逸らしてしまった事を反省し、レーム一国ではなく世界全体を考えねばならないと考え方を変えた。
しかし、多くの魔導士を失ったマグノシュタットは既に……。