概要
新約聖書においてイエス・キリストが誕生した際、その場に現れて祝福をした三人の博士のこと。
『東方の三賢人』『東方の三賢者』とも。
名前通り東洋出身の人物達であり、星の動きや輝きから世界の情勢を見極める占星術師を努めていた。
彼らがキリスト誕生に立ち会えたのも、占星術によりその事実を知り大急ぎで駆けつけた為である。
キリスト教の聖書における主な舞台はイスラエル(中東→東方)な為、徒歩移動しか無い時代でもこのような事が出来たのだろう。
この三人がその後どうなったのかは明言されてはいない。
他の宗教と同じく、キリスト教は舞台・布教者が実在するものである為、彼らにも何らかの元ネタが存在すると思われるのだが……。
聖書ではキリスト訪問前、イスラエル王のヘロデに事後報告を求められたが、神から『王に会わずに帰れ。赤ん坊を殺す気だ』と伝えられ、その通りに帰還したとされる(自らの地位を脅かしかねないイエスの話を聞いた事により、居場所を聞き出して殺ろうとした模様)。
彼らの報告を得られなかった王はその後赤ん坊抹殺命令を出したが、イエスの両親もまた神託を受けていたので無事に逃げ伸びる事が出来た。
余談
現代のエンタメ世界では、東方見聞録に次いで某同人ゲー関連に間違われる言葉でもある。
『東方』がその作品の固有名詞ではないという事実は、同ゲームの信者達に対しここに明記しておきたい。