概要
新連邦軍が人工島「ゾンダーエプタ」において、かつてジャミル・ニートが搭乗していたガンダムXをベースに開発した機体。
ガロード・ランがゾンダーエプタから奪取し、以降は彼の愛機として活躍する。
本機の最大の特等はガンダムXのサテライトキャノンの改良型であるツインサテライトキャノンを標準装備する点である。
一見すると前作におけるウイングゼロのツインバスターライフルの様に「二門にしたから強くなった」と思われがちだが実際はパワーソースであるサテライトシステムMK-Ⅱの出力が向上され従来の砲身一門だと砲身のエネルギー許容容量を超え、一門のままだとMSの積載できるサイズでは積めないので砲身の数を増やし負荷を減らし、ビーム自体は一軸に合成する形式にしている。
ガンダムDXはガンダムXからシステムを移植されている為、送電システムからはGXとして認証されている(GX9900 NT-002と表記されている)
なお、劇中で使用されている専用のバスターライフル、ディフェンスプレートはキッド・サルサミルによる独自品(ただしDXの武装データの複製品ではある)であり純正品ではない。
自衛力強化のため頭部以外にも機関砲を持ち、胸部インテーク下に2門、肩部に2門あり、頭部とあわせて6門となる。
胸部のブレストランチャーは大口径ガトリングの為、ルナ・チタニウム合金の装甲であっても十分に通用する威力を持つ。
GX同様本機はサテライトキャノンによる戦略レンジでの運用がメインでありその他の装備は自衛用である。その為対MS戦では苦戦を強いられるケースが多い。
本機の特性は他の後期主役ガンダムとの比較でネガティブな印象を持たれ易いが他の機体は大半が汎用ないしは万能機であるのでむしろ「不向きな仕事もこなせている」と解釈した方が正しいのであろう。
外部出演でのDX
ゲームにおいてはガンダムX同様、アクションゲームでは癖が強く、シミュレーションゲームではサテライトキャノンが鍵を握る機体として位置づけられている。
ガンダムVSガンダムシリーズ
2作目のNEXTより登場。このシリーズでは絶大な力を持つとされるコスト3000枠で登場したが、顔であるサテライトが攻撃範囲や攻撃力こそずば抜けているものの、発生までが遅いだけならまだしも射撃チャージでストックしていく形になるので、メイン射撃による牽制がままならない。
しかし格闘は中々に優秀で、特に格闘機に対する迎撃能力が異様なまでに高く、
分類上は射撃特化なのに、どちらかというと格闘が重要になるなんとも言えない性能だった。
そういう訳で、NEXTまでの使用率はあまり高くなかった。
しかし続編となるEXVSではそれまでの鬱憤を晴らすようにアッパー調整が施された。
クセがありすぎて使い所に困り、サテキャに頼ろうにも肝心のサテキャも当てにならない前作とは異なり、全ての武装がオーソドックスな物に変更され、武器の弾数が少ないのがネックだが一発逆転のロマンを秘めたバランス機体として生まれ変わった。
特にツインサテライトキャノンの性能も恐ろしく、出こそ遅い物の破壊力は同作中随一とも言われるマスターガンダムの格闘フルコン並かそれ以上。また弾速も超速い上に、攻撃範囲も超ぶっとい。また着弾時に爆風を巻き起こすので、直撃出来なくとも巻き込まれる恐怖を植えつけられる。
さらにゲージが貯まった状態で行える「覚醒」状態にすれば、短時間のスーパーアーマー状態となり、サテキャを放てる可能性が高まり、通常状態では並程度だった銃口補正が大幅アップ。
さらに覚醒状態で放てる覚醒技(格ゲーにおける「超必殺技」)は、大幅アップされた銃口補正が更に上昇。「真上を向いていたと思ったら、下に向いてサテキャをぶっ放してた」と言っても過言じゃないくらい。
しかし総合的には弱機体扱い。コスト3000でありながら、僚機のサポート無しでは戦い辛い上に、その僚機へのサポート能力に欠けるのが致命的となっている。
EXVSの続編であるフルブーストでは、新しくアシストを引っさげて参戦。DXの弱点と言われたサポート、弾幕、ダウン取りを補う形になり、さらに変形の能力上昇や、格闘の強化によって
総合的に見て、全機体でも屈指の強さを誇る機体に生まれ変わった。
スーパーロボット大戦
「機動新世紀ガンダムX」が参戦する作品に登場する。高威力のツインサテライトキャノン、
Gファルコンとの合体等、原作再現を重視した仕様になっている。作品によっては、ティファがサブパイロットとして乗り込んでくれたり、サテライトキャノンを使えるようになるまでの条件が違っている。(気力を基準だったり、経過ターン数が基準だったりする)
また、月が出ていないとサテライトキャノンが使えないという設定から、スーパーロボット大戦α外伝やスーパーロボット大戦Zシリーズではそれを再現するシステムが組み込まれている。
ACE3
ルートB途中から使用可能になり、Gファルコンとのドッキングも可能。
本来ツインサテライトキャノンはDOMEのあるB世界の月が出ていないと撃てないが、ゲームシステムの都合上何処でも撃てる仕様となっている。
月が出ているステージの場合、ロックした敵の方向に関係なく月のある方向に方向転換してガイドレーザーを受信する。