東方projectの作品「東方封魔録 〜 the Story of Eastern Wonderland.」(とうほうふうまろく-)のことである。
概要
東方Project第2弾となる作品で、1997年8月のコミックマーケット52にて発表された。
現在のような弾幕系の縦スクロールシューティングになったのはここからである。
pixivや外部サイトにおいては「封魔録」と称する。
登場キャラクター
自機キャラクター
敵キャラクター
東方旧作にて登場する雑魚敵。
Win版における毛玉と同様のポジション。
本作では里香が生み出したことになっている。
- 神社戦車(封魔録一面中ボス)
道中の橋の上で登場する戦車。正式名称はない。
恐らく里香が作成したものと思われるが詳細不明。
撃破すると戦車のあった場所に焦げ跡のような跡が残る。
人間の戦車技師。自作の戦車に乗って戦う。
ちなみに一面登場時は名前の部分が??となって確認できない。
撃破の際、逃走しつつ追って来た靈夢を罠に嵌めようとするも、
靈夢が里香を逃がしたまま放置したため不発に終わった。
(罠の内容はEXステージで明らかになる)
「~なのです」という語尾をつけて話す特徴がある。
公式の名前がないが、このキャラの放つ弾幕が
「呪」という文字そのものであるため呪い子という通称がつけられた。
ホーミング弾であり厄介だが、実は一発も撃たせることなく倒せたりする。
- 明羅 - 2面ボス
博麗の力を狙う女侍。
中性的出で立ちで美男子にも見えるのか、靈夢は「さん」付けして呼んだ上に
「博麗(の力)を貰う」という発言に対し、「私なら別に戦わなくてもいいわよ」と返すなど、気に入ったような素振りを見せている。
ただし、撃破後は倒した明羅をそのまま地中に埋めようとしたので靈夢がどこまで本気だったのかは不明。
赤い丸に触手が生えたような得体の知れない形をしている。
二体同時に登場。
詳細は一切不明。
固定砲台型の舞台が相手。東方で唯一の要塞タイプボス。
3面は魔界と人間界の狭間が舞台であるためその境界の防衛施設的なものと推測されるが、特に誰かが操っているというわけでもなく、撃破後も特に説明はない。
天使のような羽の生えた敵。二回登場する。
一見天使であるが、4面の舞台は魔界であり、幻月のような天使風の羽の生えた悪魔も登場していることから、このキャラも悪魔である可能性がある。
- 魔理沙 - 4面ボス
東方projectのもう一人の主人公である魔理沙はここで初登場。
ゲーム中の名前は誤植により魔**梨**沙となっている。
本作のみ髪の色は赤毛であり、さらにエルフ耳となっていて旧作・Win版合わせた他の作品における魔理沙とは著しく異なる風貌になっている。(前述の誤植と併せ、この風貌の魔理沙を指して「魔梨沙」と呼ぶことがある。)
「きゃはっ」「きゃははは」と笑うなど、口調もまったく違う。
魔理沙撃破までに一度でもコンティニューをしていた場合、そこでバッドエンドとなり靈夢は魔理沙に修業させられる羽目になる。
なお、本作の体験版は3面までであるが、3面終了時に魔理沙が登場してその先の内容について軽く説明する演出がある。
(この体験版において「うふふ」発言もしている。)
また、おまけ.txtも半分は魔理沙が各ステージの攻略法を指南するという内容になっており(もう半分は靈夢によるスコアアタック指南)、バッドエンドでの扱いを含めてこの時点ですでに他のキャラとは明確に差別化されていたことがうかがえる。
- 魅魔 - 最終ボス
本作のラスボス。
基本的に東方のスタンダードタイプのSTG(東方文花帖や妖精大戦争等、特殊タイプのSTGはカウントしない。)はEX等を除き全6面構成であるが、本作に限り全5面構成となっている。
後に魔理沙が使うオーリレーズサンに近い弾幕等を披露する。
なお、4面までノーコンティニューであっても、5面突入後にコンティニューした場合、魅魔は「弱すぎる」と言い残して去ってしまうため倒しきることができず、4面までにコンティニューした場合と同じバッドエンドとなる。
1面ボスの里香が再登場。東方初のEXボスであると同時に東方作品中唯一の1ボス・EXボス兼任。衣装が1面時とは異なる。
黒い球体に大きな目玉、悪魔の羽のようなもので飛んで移動する飛行型戦車で戦う。
どうみても戦車に見えないが、戦車技師が作ったから戦車らしい。
EXステージにて初めてキャラ名が判明する。
曰く、1面で撃破後にもし靈夢が里香を追っていればこのイビルアイΣで迎え撃つつもりだったらしい。