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書記長の編集履歴

2013-09-11 09:05:02 バージョン

書記長

しょきちょう

書記長は社会主義/共産主義政党や労働組合の役職のひとつ。

概要

 書記長は社会主義/共産主義政党や労働組合の役職のひとつ。「書記長」の「書記」は、普段よく使われているような「会議で議事録をとる」いう意味ではなく、事務全般を意味する。全体として「事務方のトップ」という意味を持つ。英語では general secretary であり、対象が中国共産党の場合は総書記と称される。なお、国連事務総長の英名も general secretary である。


社会守護国での書記長

 社会主義国では、共産党の党首である書記長は事実上の国家の最高指導者となる。しかし世界最初の社会主義国であるソビエト連邦では発足当初は書記長職はボリシェビキ(共産党)とレーニン率いる政府との調整役にすぎず、文字通り党の「事務方のトップ」にすぎなかった。この役職を担当していたスターリンが独裁者レーニンの死後、書記長職に留まったまま絶対的権力を握ったことにより、以後書記長は社会主義国での共産党の党首、ひいては国の最高指導者とみなされることとなった。実際にソ連をモデルとした東欧諸国や中国北朝鮮カンボジアなどでは、共産党のトップである書記長(総書記)が国の最高指導者となっている。


 非常に残酷であった独裁者スターリン書記長の死後、ソ連では反スターリン運動「スターリン批判」が行われ、書記長の名称も第一書記(first secretary)に改称された。しかし、改称された第一書記のポストが事実上の国家指導者であることに変わりはなく、指導者が変わると名称も元の書記長に戻された。以後はソ連崩壊直前にゴルバチョフ大統領制を導入するまで一貫して書記長のポストが国家指導者とみなされた。


 冷戦崩壊後も社会守護国では書記長(総書記)が実質的な最高指導者であるが、軍のトップの「国防委員長」あるいは「国防委員会第一委員長」が国の指導者となる北朝鮮のような例外もでてきている。


日本での書記長

 冷戦時代には日本の社会主義政党や労働組合でも書記長職が置かれていたが、こちらは文字通り団体の「事務方のトップ」としての色彩が強かった。また、必ずしも団体のトップとしてのポストというわけでもなかった。冷戦崩壊とともに書記長の名称を使う団体も減っており、幹事長などの名称に置きかえられている。議事録とる人と勘違いされちゃうからね。

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