概要
現在では本来の意味である漢文でレ点などを無視して並びの順に読む、という意味合いで用いられることは少なく、台詞を感情や抑揚をつけることなく読むことを指すことが多い。
感情がこもっていない、ということから本心というよりは他者に言わされている感が強くなるため、日常会話で棒読みが多い人はコミュニケーションを取るうえで嫌われやすい。
但しアニメなどではキャラクターの性格(無口、クールなど)によってはこの棒読みが敢えて用いられることもあり、有名どころでいえば綾波レイなどが挙げられる。
一方で、声優ではほとんどありえないだろうが普段声優の仕事をすることのない人が声優をした場合不慣れな結果、台詞が棒読みになってしまうことは少なくない。この場合、大体は演技が下手といわれることになる。
ナイトハルトのようにネタキャラとして愛される存在になるケースも稀にある(滑舌の悪さも相まっている要因もあるが)。
ネットスラング
一方でネット上では(棒読み)または(棒)と語尾につけることで嘲笑的な意味合いで文章を打つことがある。例えば
- 私って可愛いよね?→うん、可愛いね
- 私って可愛いよね?→うん、可愛いね(棒)
の2つでは意味合いが大きく変わる。前者の場合は(本心はどうであれ)可愛いという問いかけに対して肯定的な返答をしているが、後者の場合は最後に(棒)とつけることで、事実上否定していることになるわけである。多くの場合はネタとして用いられわざとらしさを醸し出しているといえる。
また、さらに余談だが真夏の夜の淫夢で使われる傾向のある言葉であるらしい。