木吉鉄平
きよしてっぺい
プロフィール
概要
誠凛高校バスケットボール部創設者にして創設時誠凛のエースだった男。
また、中学卒業以来腐れていた日向順平をバスケに誘って復帰させた人物。
去年の夏ごろから一年近く入院していたため、誠凛のIH予選決勝リーグ敗退後まで登場しなかった。
(※コミックス版では第7巻、アニメ版では第19話から登場。)
花札と黒飴を好む理由は、その入院中に同室のご老人から影響を受けたためである。
学力は非常に高く、実力テストで学年1~5位に位置するほど。 学年2位のリコに勝るとも劣らぬ頭脳の持ち主である。
大きな身体と太い眉、髪や瞳の色素の薄さ(茶色に灰色が混ざったような色)が特徴。
面立ちは穏やかであり、青峰にも「人の好さそうな顔」と評されている。
尚、アニメ版のデザインでは髪も瞳も普通の茶色となっている。
性格は冗談を真に受けて反応する、真顔でズレたことを言うなど、どこか抜けた天然な節が強く、景虎にも 「天然ボケ男」 と呼ばれているほど。 しかしそれとは裏腹に、部の中でも非常にしっかりした考えを持つ人物であり、そのくせ自分の考えはあまりはっきりとは表さないため (本当に何も考えていないこともあるが) 、周囲からは捉えがたい男として見られているようだ。
バスケの強豪・照栄中学校出身。
主将を務め、全中ベスト4という結果も残している。バスケを始めたのも中学時代からで、コンプレックスだった大柄な身体を活かせる競技だと友人に誘われたことがきっかけである。
また、全中にて帝光・キセキの世代と対戦した経験もあり、その際に同ポジションである紫原敦と衝突するも、大敗した。紫原との圧倒的実力差がゆえに、大切なチームを守ることができなかったことは木吉のトラウマとなっており、バスケを辞めることを何度も考えたほどである。
彼が高校1年時に 「全国大会に出る」 と宣誓することはできても 「全国『優勝』を目指す」 とは宣誓できなかったことなどは、このトラウマが関わっていたようである。
祖父母想いであり、高校入学にあたって秀徳高校からスカウトされていたのだが、その誘いを断り、育ててくれた祖父母のために近場の誠凛高校へ進学した。
誠凛バスケ部においても部を創設したり、エースとして活躍したりと大きな役割を果たしていたが、高校1年時に膝に違和感を覚え、その後のIH予選トーナメント決勝・霧崎第一戦にて左膝を故障。その原因は対戦相手からのラフプレーであり、それを指示したのは同じ無冠の五将の一人・花宮真であった。
今も負傷を押してバスケに参加しているため、密かに苦汁を嘗めており、試合に出る際には左膝にテーピングを施して赴く。手術を受ければ完治するという話ではあるが、そうすると入院やリハビリなどの関係で高校三年間のバスケを諦めなくてはならない。
結果、木吉は 「誠凛の皆と『今』バスケがしたい」 という想いで、手術をせずにリハビリのみで騙し騙しやっていくことを選んだ。
退院してから1年間はバスケに参加できることが約束されていたのだが……。
選手として
「無冠の五将」の一人。
どんな強敵にも心折れることなくゴール下を守ったことから 「鉄心」 と称され一目置かれており、正邦高校センターの岩村も 「自分が知る中で紫原を除けばNo.1センター」 と評している。
しかし木吉本人は「鉄心」という名を芳しく思っておらず、その名で過剰に囃されることを苦手としている。
身長が高く、経験も豊富なためC(センター)の位置にいるが、本当に得意としているのはPG(ポイントガード)のように「周りを活かす」スタイルであった。そのことで悩んでいたこともあったが、小金井のひょんな発案を得て、PGのパスセンスを持つCという 「ゴール下の司令塔」 のスタイルを誠凛高校で確立させた。
入院期間が長かったことや、現在も怪我が治っていないこともあり、スタミナにこそやや難はあるが(※ファンブック参照)、バッシュではなく上履きのまま火神と1on1で対等に競ってみせたり、その高い洞察力と広い視野をもって敵チームを挑発に乗せてみせたりと、フィジカル面でもメンタル面でも非常に心強い選手である。特にメンタル面では日向に並ぶチームの精神的要となっており、危機的な場面でも笑顔を見せて 「楽しんでこーぜ」 と部員を奮い立たせている。