この言葉は東アジアでの用法と、ヨーロッパでのMargrave・Marquessの訳語としての用法があり、意味が異なる。事情は爵位の項目に詳しい。
東アジアでの侯爵
公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五つの爵位(五爵)の第2位にあたる。
ヨーロッパでの侯爵
ヨーロッパ貴族を呼ぶ場合、侯爵はゲルマン語の称号Markgraf(辺境伯)に由来するMargraveやMarquessの訳語に充てられている。領地の広さは郡サイズのイストリア侯領から州サイズのブランデンブルク選帝侯領まで幅があるが、日本で言えば大きな市から都道府県程度に相当する広さの領地を支配していた。幕藩体制では10~100万石程度の大名に匹敵する。
公爵や侯爵は国王とも戦えるほど力のあるものが少なくなかった。