※「アボリジニ」という呼び方は、差別的な響きが強いとされるため、現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化してきている。
概要
オーストラリアがイギリスに植民地にされる以前より住んでいた先住民である。
世界の先住民の多くの例のように、植民地を支配したヨーロッパ人によって迫害され、もと住んでいた肥沃な土地を追われ人口を減らした。狩猟感覚で殺された例もある。タスマニアのアボリジニに至っては絶滅にまで追い込まれた。一時期は子供達が親から引き離されて収容される政策が行われており、この被害にあった世代を「盗まれた世代」とよび映画「裸足の1500マイル」の題材にもなっている。
近年
1990年代半ばごろからこれらの過ちを政府が認め出し、先住権が認められ2008年には当時の首相が公式に謝罪。しかしオーストラリア自体の経済状況の悪さなどもありアボリジニへの公的支援に関しては「逆差別」との批判が起こったり貧困白人層が逆恨みするなどの問題も未だ解決していない。
またアルコールに対する耐性が非常に低く、アルコール分解酵素を殆ど持たないためアボリジニが居住する地区に酒を持ち込む事は禁止されている。
タグとしては、アボリジニ美術風の絵にも付けられる。