あらすじ
モテない星の下に生まれた中学生の吉丸は、同級生の花井ユリ子に片思いをしている。
付き合いたいと思いつつも、モテないことと自信の無さから後ろめいてしまう。
そんな彼の下に自らを「恋のキューピッド」と名乗る魔王・焼野原塵が現れる。その男の目的は「一生恋人が出来ないまま死ぬ運命」を背負わされた吉丸の運命を変えることである…。
登場人物
- 焼野原塵
「恋のキューピッド」と自称する元・大魔王。体長は吉丸曰く3ｍくらい。白目・牙・陰がかった顔が特徴。
目的の真意は不明だが吉丸の恋を叶えさせるために人間界にやってきた。
しかし発想と行動が魔王そのもので、『世界征服をして全ての女を奪い取る』という形で叶えさせようとしているなど、とんでもなくズレている。
目や口からは光線を発射する。人間界では3％の力だけでも差が歴然としている。全力を出されたらウルトラマンガイアでも敵わないだそうだ。
- 吉丸
ごく一般的な男子中学生。塵の魔王的行動を全力で止めていく。
臆病な部分はあるが、友人思いの優男。一生恋人が出来ないまま死ぬ運命を背負っており、その苛酷さたるや恋人つなぎをしただけで即死すると誓いの門に評された。
- 花井ユリ子
吉丸のクラスメイト。学校中では注目の的。分け隔てなく人と接している心清やかな女子中学生。その分やや天然ボケで、塵に対しても吉丸の友達だと思い込んで普段通りに接している(その時散歩に連れてた犬は死んだフリをしていた。その後二足走行で逃げた)。銃を持った強盗団を前にしてもパフェを食べ続けるほど、食べることにどん欲。
- 誓いの門
人間界と魔界を繋ぐ唯一の門。喋れる。吉丸の運命に対してはやたらと辛辣。少女の姿をとって塵と吉丸をサポートしている。
誓いの門をくぐるにはそのものが最も強く望みかつ達成が困難な誓いを立てねばならず、誓いを果たすまで帰ることはできない。またこの条件を満たした者に対して誓いの門は拒否権を持たない。
- ゴルゴン
魔界最強の男を自称する魔人。焼野原塵の唯一のライバルと言われ、塵の居なくなった魔界でならたやすく魔王になれる実力の持ち主…だが肝心の塵との実力差は天と地ほどにかけ離れている。実力をわきまえず塵に突っかかっては返り討ちにあっている。
- 下根
吉丸の友人。角刈りや色々と濃い外見が特徴で、下ネタ発言が多い。モテる男には嫉妬深い。
パンツ一丁になって繰り出す技を持っているようだが不発に終わった。
