『おジャ魔女どれみ』シリーズの登場人物。初登場時7歳程度。
第6期『おジャ魔女どれみ16』から存在が明かされたハナちゃんの実の妹。そのためアニメでは登場していない。
※以下の記述には『おジャ魔女どれみ16/17』のネタバレが含まれています
概要
『おジャ魔女どれみ♯』で、どれみたちがハナちゃんを見つけたのと、ほぼ同時期に、ハナちゃんが生まれたウィッチークイーンローズの同株別花より生まれ落ちて発見されたハナちゃんの双子の妹。
姉妹揃うと某少女雑誌っぽいが『どれみシリーズ』は講談社から出されているので絶対気にしてはいけない。
女王位継承権に基づいた跡目争いを回避するための、魔女界のしきたりにより、生まれてすぐに魔女界から引き離され、人間界において人間として育てられている。(魔女界から引き離されたのはしきたりに基づくものだが、人間として育てられているのは養親の方針)
この子の存在をハナちゃんが知ったことが『16』の物語が始まる遠因となっており、その意味では第6期におけるトリガーキーキャラクターの一人でもある。
親について
ハナちゃんの親といえば、どれみたちだが、ユメちゃんにも同様に発見者ゆえの養い親が存在する。
当初は女王様の花園の庭師長(庭師長だったから最初の発見者となった)であったマジョルブールに育てられていた。マジョルブールはユメちゃんの養い親となった事をきっかけとして庭師長を引退。人間界にてパリMAHO堂を構える事となった。しかし、のちにマジョルブールが高齢ゆえの病気(作内の描写の様子から、おそらくはまだら型の痴呆症と思われる)にかかり、店の運営とユメちゃんの養育が困難となった事をきっかけにマジョアヴェニールがユメちゃんを引き取った。なお、パリMAHO堂の方はマジョリカの既知でもあるマジョミシェルが引き取っている。
マジョアヴェニールが居を構えているのがヴェネチアのムラーノ島であるため、基本的にはそこに在住している。ただしマジョアヴェニール自身は転居癖(本当は癖などではなく魔女であることを周囲に悟られないための定期的な移住)を持っているため沖縄のガラス村やヨーロッパ各地のガラス工房、他にもガラス工芸の売買があるパリの骨董市周辺などにも住んでいたことがある。
マジョアヴェニールはユメちゃんに対して「まずは人間界に生きている、普通の人間の女の子」として生きる事を望んでいるため、彼女には姉(ハナちゃん)や魔女界の存在を積極的には教えていない。そのためユメちゃんは自らを魔女と認知しておらず、自分の事を「ちょっとフシギな力が使えてしまう、普通の人間」とすら考えている可能性がある。
とはいえマジョアヴェニールとしてもユメちゃんに自身の力を制御する事を教える必要性から、時々はユメちゃんに魔法を使わせているかのようなフシが所々に見え隠れしている。また『17』では、いじめっ子に激昂して魔法を使いかけるような場面もみられた。(どれみとハナちゃんの手によって回避されたが)
容姿などの特徴
ユメちゃんの登場する物語の発表が小説媒体である上に、物語上でも長らくキーキャラクターとして「謎の存在」であったため、絵として起こす場合は想像に頼るしかないキャラクターでもあった。しかし文章上では以下の特徴が挙げられている。
- 姉妹だけあり容姿の特徴はハナちゃんと瓜二つ。現在の養親であるマジョアヴェニールも、それは認めている。そのためユメちゃんの知人は、育ての親であるマジョルブールをはじめとして、ほとんどの人物が、ハナちゃんをユメちゃんと間違える。
- ハナちゃんのような特徴的なくせ毛は持たず、ストレートヘアである。第3巻では腰までのロングヘアだったが、第4巻ではユメちゃんの姿をどれみたちが知った事を悟ったアヴェニールにより、肩口までのショートボブに髪型を変えられている。
- 性格的には活動的なハナちゃんとは正反対で、本や絵画を好む物静かな少女である。特に絵画においては、横から見たどれみが「今にも動き出しそう」「七歳の子が描く絵じゃない」と驚愕するほどの上手さを持っている。
- 途中で魔法を用いて急成長を行ったハナちゃんと異なり、普通に育っているため、体型・性格共に通常の7歳児の枠を出ていない。
そして現在は『17』の194ページに掲載された挿絵にて、笑顔のユメちゃんの姿が描かれている。
特徴に関する注意
髪型が災いしてか「むしろ金髪のおんぷじゃね?」という声もちらほらあったりする。
キャラデザ上でおんぷとシルエット的に異なる点は以下の通り。
- 髪から耳が出ていない
- サイドテールが無い
- 前髪が小学生期のおんぷよりも太く多い
- 両サイドの髪もおんぷより多く、もみあげと横髪は一体化している
などが挙げられる。
姉妹の名乗り
ハナちゃんおよびどれみたちと、マジョアヴェニールとの取り決めにより、互いに12歳になった時に、晴れて姉妹の名乗りを挙げてよい事になっている。(この約束の詳細に関してはこの人の項目を参照する事。つまり現時点でユメちゃんは自分に姉がいる事すら知らない)
が、我慢できないハナちゃんは『17』第4章でユメちゃんに会おうとする。それを知ったどれみは慌ててハナちゃんの後を追い、母として「どれだけ会いたくても、約束を違えてはいけない」と諭し、それでもおさまらないハナちゃんに妥協案として「姉妹の名乗りは絶対に挙げない事」「人の姿を取らず、動物の姿でユメちゃんに近付く事」を厳命した。
結果、どれみとハナちゃんは犬の姿でユメちゃんと出会い、わずかな時を過ごす事となった。