概要
「滑空」(gliding)は、空を滑るように飛行することである。
航空機であるグライダーやハンググライダーやパラグライダーなどによる降下飛行を指す「滑空」は、地表に対してある傾斜で降下する飛行状態あるいは空中滑走のことである。飛行機のように固定翼をもつが、推進のための動力は持っていないため、上昇気流を利用して上昇したりする。
鳥類の「滑空」としては、始祖鳥などは現生の鳥のように自由に空を飛び回る能力がなかったようで、その飛行は木の上から下に広げた翼を動かさないで飛んだりしていたと考えられている。
現代では、ムササビやモモンガなど、四肢の間などに発達した皮膜の翼を使って「滑空」している。トビウオなどは胸びれや腹びれや尾びれが発達して翼の役割を果たしている。