円環組
えんかんぐみ
概要
本記事はネタバレを含みます
鹿目まどか(アルティメットまどか)・美樹さやか・百江なぎさの三人が描かれたイラストに付けられるタグ。
TV本編ラストでこの世界に存在できなくなったまどか、円環の理に導かれて消滅したさやか、そして謎の新キャラクターなぎさ。
彼女らが他のキャラクターと同時に存在すること自体が、叛逆の物語で提示された謎の一つであったが、その真相は、彼女らが救済のために円環の理より遣わされた存在であるためであった。
つまり彼女らは同じ組織に属し、同じ目的のために活動する一種の同僚なのである。さやかが自分の役割を「かばん持ちみたいなもの」と表現しているので、「神」であるまどかとの間には、役割上の上下関係が存在しているらしい。とはいえ、作中ではお互いに呼び捨てにしているので、それほど厳しい上下関係ではない様子である。
ちなみに設定から考えると、恐らくこの中で魔法少女として一番先輩なのはなぎさである。もっとも円環の理に時間の概念があるかは定かではないが。
さやかやなぎさが魔女形態の場合はあまり付けられない傾向があるが、まどかは魔法少女状態でも女神状態でも構わないようである。
能力
円環の理の中核的存在のまどかは言うまでもないが、その一部となった者たちもまた、非常に強力かつ多彩な力を持っている。さやかとなぎさの二人については、判明しているだけでも次の能力が確認されている。
- 力の使い分け
最大の特長が、魔法少女の力と魔女の力の両方を使える点である。まどかが概念となる前の世界では、魔法少女が魔女へと変貌した(死亡した)際に、その人格が失われてしまっていたが、円環の理の一部となった魔女たちは、生前の記憶や人格を保持している。作中では、なぎさが魔法少女の姿と魔女の姿を使い分け、さやかが自分の魔女形態を召喚・使役している。
- 使い魔の貸し借り
円環の理の一部となった魔女たちは、お互いに使い魔の貸し借りが可能である。叛逆の物語では、さやかとなぎさの使い魔の他に、GertrudとPatricia、Elsamaria、Uhrmann、Albertine等の多く魔女の使い魔達が、援軍という形で参戦している。また、H.N.Elly(Kirsten)とRobertaの使い魔が、上条恭介や志筑仁美といった魔女結界に囚われていた人間を救出している他、ワルプルギスの夜の象の使い魔も姿を見せている。
- 使い魔の統率
マギカシリーズの魔女の使い魔は、魔女の結界内で外敵の排除やその他雑用を請け負う存在であるとされているが、そういった業務をきちんとこなしているのは稀な方で、大抵は居るだけだったりする、基本的に役立たずな存在である。だが、さやかとなぎさに率いられて参戦した使い魔たちは、二人の指揮のもとで統率のとれた動きを見せ、勝利に大きく貢献した。
- 魔女結界の破壊
魔女Homulillyを救済するには、その過程の中で魔女結界を壊す必要があった。最終的に結界を破壊したのはまどかであるが、その準備段階として、さやかとなぎさが結界にひびを入れた。
これらに加えて、以下の能力も持っている可能性がある。
- 能力の強化
魔女としての力を使えるだけでなく、純粋な魔法少女としての能力も大幅に強化されている可能性がある。
- 記憶の共有
作中における、さやかとなぎさの重要な役割の一つが、まどかの記憶を預かることであった。どのようにして預かっていたのか、詳細にはわかっていないが、巴マミが「今が一番幸せ」と語った現場に不在だったさやかが、その発言を認識していたりするので、何らかの手段でお互いに情報をやり取りできる可能性がある。
このように、一見すると円環の理の一部となるのはメリットが多いように見えるかもしれない。だが、円環の理の一部となるのは、あの世へ逝く事とほぼ同義なので、現世の家族や友人たちと会えなくなるという、非常に悲しく大きなデメリットもある。