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大きいお友達

おおきいおともだち

本来は児童による使用が推奨される嗜好物を好む成人を指す言葉。
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本来は児童による使用が推奨される嗜好物を好む成人を指す言葉だが、分野によって意味が若干異なる。

アニメ・特撮などの分野

児童・少年少女向けのアニメ漫画特撮ヒーロー番組などに夢中になっている大人マニアオタクのこと。
「大友」とも略される。

「大きいお友達」は、深夜アニメなどの青年向けの作品を嗜好する「一般的なオタク」とは少し違うタイプの生態を持つと言われている。そして「一般的なオタク」よりもいろいろと業が深いとみなされているようだ。
当事者自らがこの言葉を使う場合は、自嘲・自虐的なニュアンスを含むことが多い。

どのくらい大きければ「大きい」お友達と呼ばれるか、明確な定義があるわけではないが、おおむねエロゲーも買える18歳以上を指す場合が多い。

一口に児童向け作品といっても『ONEPIECE』や『ポケットモンスター』そしてジブリ作品のように、大人のファンがついているのが当たり前に認知されているものにはこの言葉はあまり使われない。
このあたりの空気感は難しいが、大人のオタクがその作品を好きな場合、同じオタクから見ても明らかな場違い感がついてまわるような作品のファン層に対して、大きいお友達という言葉が使われる。
そもそも上記の作品群だって、大人が見ても恥ずかしくないような空気感になったのは運営・出版・企業側が著名人などを使って大人にも積極的にアピールし始めたことで古参の大人ユーザーにも明確な市民権が与えられたからである。それ以前は冷たい目で見られていたことに変わりはなかった。

児童向けコンテンツを作る側は、基本的に無視するというのが通例であった。
しかし近年では、少子化、児童向けの漫画で育った子供の高齢化、二次元文化の拡大に伴い、また大きいお友達は財力にものをいわせ、時として「大人買い」を行うことから、彼ら大きいお友達向けの商品を考案するのもまた、製作側のターゲットとして重要になってきたとされる。
その一方で、児童向けのコンテンツはあくまで子供のためのものというのを強調することで、安心感を子供たちや親にもたせることも戦略上重要とされている。つまり、大きなお友達に媚びるような雰囲気が可視化されてはよろしくないというわけだ。

大きいお友達の側でも「自分たちはあくまで目立たない形でいるべき」と一歩引いた形で作品を嗜むことが良しとされている。
特に女児向け作品ではそのあたりはとてもデリケートに扱われる。作品を本来楽しむ女児たちは幼女先輩と呼ばれ、先輩方に対して迷惑となる行為は決して許されないという鉄の掟がある。

なお、1982年の『魔法のプリンセス ミンキーモモ』には、「内容は女児向け」「キャラクターは大学生向け」との製作コンセプトがあったとする説があり、それが本当ならば1980年代には「大きいお友達」を意識する製作スタイルが存在していたことになる。
(ただし、モモについては脚本・構成を担当した首藤剛志は後に、Web連載のコラム上で明確にこの説を否定しており、さらに『魔法のプリンセス ミンキーモモ』がロリコンアニメの元祖だとか本家だとか言うのは受け取り手の自由だが、作った側としては、かなり不愉快である』と述べている)

語源

「大きいお友達」という言葉の起源は、一説には声優久川綾の発言とされている。
美少女戦士セーラームーン」のイベントで強引な行動を取り、付近にいた子供を泣かせたオタクに対し、久川が皮肉として使用した言葉が、10年以上たってネット経由で広まったのだと言われている(元々、90年代のファンロードなどでこの言葉は見られた)。
遊園地で催される子供向けのヒーローイベントなどでは、司会のお姉さんが観客の子供達に向かって「小さいお友達のみんな〜、いっしょに応援してね〜」などと叫ぶのがテンプレであるが、その反語として場違いな大人を「大きいお友達」と称したわけである。

このセーラームーンのイベントの逸話において避けては通れないのは、幼女の世界に成人男性が混ざっているという事案めいたところである。
もっとも現象的には1982年の『魔法のプリンセス ミンキーモモ』のイベントでも既にそういった現象は観測されており主人公の声をあてた声優小山茉美の著作物ではもっと直接的に「ロリコン」と表現している。

言葉の起源がそういうものな影響で、「大きいお友達」という言葉には女児向け・少女向けの漫画・アニメ作品の男性愛好家というイメージが中核にある。つまり、年齢の違和感だけでなく性別の違和感である。
男児向きの作品を好む成人男性や、女児向きの作品を好む成人女性を「大きいお友達」と呼ぶようになったのは、つい最近のことである。
また、男児向け・少年向けの漫画・アニメ作品を愛好する大人の女性に対しては、自称する以外では「大きいお友達」の言葉が使われることは比較的少ない。これは残念ながら「男向けの作品の世界を好む女のオタク」の全てを腐女子のイメージとして短絡的に捉えて、そちらのカテゴリの言葉で揶揄する人が多い為である。そんな彼女たちを指す言葉として「大きいお姉ちゃん」があるものの、あまり普及していない。

男児向け作品と「大きいお友達」

男児向けで「大きいお友達」がついているジャンルといえば特撮ヒーロー作品が一大勢力である。
日本において特撮ヒーロー作品を好む大人は子供番組に触れざるを得ない。現状「大人向けの特撮ヒーロー作品」はごく少数しかないなためだ(『牙狼』のようなものも存在するが本当に少数である)。
ただ、昭和一期のウルトラシリーズのころから「大人のファン」の存在は確認されているので、歴史としては女児向け作品の「大きいお友達」よりもはるかに古い。

近年の特撮ヒーロー作品は、「合計10体程度出てくるロボットを全て揃えると合体できる」という事が通例であるが、総計10万を超えるほどの金額を子供の玩具につぎ込む一般家庭というのは考えづらい。
もっとも、これらの玩具そのものはあくまで子供たちが喜ぶものを前提にしており、大人ファンに媚びるような事はほとんどない。さっきの例でいっても、すべてのロボットを無理にそろえる必要は無く、1体だけでも子供が楽しめるような作りになっている。

また、女性の「大きいお友達」(メイン層の母親を含む)を取り込むためにイケメン俳優を起用することも多い。これは元々狙ったものではなく、男児の憧れとなるイケメン俳優を採用し続けたたところ、女性がついてきてしまい、女性を狙うのが文化になってしまったのが原因らしい。時代の変化で女性にモテるファッショナブルなイケメンがモテはやされるようになったのもある。女性を狙う前と後とでは「俳優の平均身長が伸びた。」「画面が爽やかになった。」「オサレな用語が増えた。」以外に違いはないのである。子供向け番組のジャリ番扱いや玩具を売る為の消耗品扱いに同情した女性が票を入れていたという説もある。

小さいお友達と大きいお友達が共存ではなく、住み分けしている例としては『トランスフォーマー』が代表格である。
このシリーズは元来子供向けであるにもかかわらず、主力商品たる変形ロボット玩具が技術の進歩により複雑化の道を辿り、小さいお友達が置いてきぼりになってしまったため、小さいお友達向けと大きいお友達向けに関連市場が二極化した(トランスフォーマーカーロボット参照)。

また、競技玩具(ミニ四駆ビーダマンなど)の販促目的で制作されたホビーアニメや、小学生向けゲームが原作のアニメ(妖怪ウォッチなど)を好む人もいるが、これらは元ネタの玩具やゲームが大人でも楽しめるくらい出来が良いから、という理由がある。

女児向け作品と「大きいお友達」

女児向け作品の「大きいお友達」が可視化され始めたのは1980年代前半のころである。
当時のアニメ誌では、上述の『モモ』やぴえろ魔法少女シリーズについて「大人のファンがアイドル番組を見るようなノリで鑑賞している」と当然のように理解して記事が書かれていた。
実際、2000年頃になって深夜アニメ(特に「萌えアニメ」)の数が多くなるまでは、アニメファンに人気の女性キャラには、女児向けアニメのキャラクターはかなり多かった。

よりオタクの嗜好に応えた「萌えアニメ」が増大した現在では、わざわざ幼児を対象に制作されるこのジャンルのアニメを視聴する成人のファン層はかつてに比べるとコア化している。
現在の大きなお友達と呼ばれる層の中には、児童向けの空気感みたいなものをあえて好んでいる者が多い。逆にハイティーン以上を想定するアニメを好む層はそういう子供向けのフィーチャーを嫌う傾向もあるため、ネット上のコミュニティなどでは、深夜アニメの美少女キャラに萌えるオタク層と、女児向けアニメの美少女キャラを愛でる大きいお友達が、宗教戦争のごとき派閥対立を起こすこともしばしば。
ただ、外野から見るとロリコン同士が喧嘩してるだけにしか見えないということも……

女児向け作品は大人の愛好家が入り込むことよりも、男性の愛好家が入り込むという事象に対して慎重なものも多い。
小学館の「ちゃお」・「ChuChu」陣営で主催するイベントでは、児童を含む男性は参加できないようになっている。場違いな大人の客層を警戒しているということ以上に、もっと単純に男子禁制ということである。
声優に男性にも支持されやすいタレントを起用した「きらりん☆レボリューション」や、コミックスが男性に支持された作家・やぶうち優氏の関連イベントにも適用されている。
アーケードゲームの『オシャレ魔女ラブandベリー』で、キャラクターデザインをリアル趣向にしたのは男性ファンが付かないようにするためと言われている。

一方、男性の愛好家にある程度の距離をもって付き合う女児向け作品もある。アイカツ!プリパラプリキュアシリーズジュエルペットシリーズなどがそれにあたる。
これらの作品はどれも漫画原作などではなく、玩具会社主導で企画された玩具販促アニメである。玩具を最終的に買ってくれるのは子供ではなくその親なため、子供たちだけでなく一緒に番組を見る親もファンになってくれるような作品を作ろうという意識が強い。その過程で「親ではないアニメ好きの大人」が多少なりともくっついてくることは理解の範疇として受け止めて、せっかくだからちょっとだけ意識したマーケティングをしているような感覚であり、明確に大人向けであろうイベントやグッズが目立たない形だが公式に存在する。ただし、その大人向けのイベントやグッズは子供より高めに値段が設定されている(例として「アイカツ!LIVEイリュージョン」のナイトタイムはファミリータイムの三倍の参加費がかかる)。そこは企業側の商売上手と言ってもよいだろう。

女児向け作品が好きな中高生以上の女性については、女児向け作品本編ではなく、グッズで対策が取られている(女性は実写作品、少年・青年漫画、腐向けなどへの流出が著しい為、女児向けに残る「大きいお姉ちゃん」はあまり問題になっていない)。

遊戯銃の分野

18歳以上であるにもかかわらず、本来10歳以上18歳未満の児童向けである対象年齢10歳以上のエアソフトガンを好む愛好家のこと。

大きく分けて実用上の理由から10歳以上用モデルを好む者と、そうでない者との2つに分けられる。
前者は主にサバイバルゲーマーで、低威力であることやそれに伴う速射性の高さから来る、撃ち合う距離の短いインドアサバイバルゲームでの実用性の高さから10歳以上用モデルを好む。
後者は10歳以上用モデルに施された工夫などを楽しんでいるため、初めから10歳以上用として設計されたモデルを好む。

その他

鉄道や特撮イベントなどにおいて、非常識な行動をとる中高生以上の者に対してこの言葉が蔑称として使われることもある。言葉の起源に近い用例といえる。

児童アニメに出ていた声優、特撮番組に出ていた役者は、番組を見て育った元子供に、定期的にトークショー、サイン会などのイベントを開いている(ヒーローショーとは違ってオフィシャルではなく、メイン視聴者層の子供はターゲットではない)。

お菓子などで、元は子供向けだったものが「大人の」を頭文字に付けて、大人向け全年齢向けとして展開されることがある。「おとなのふりかけ」がこの路線の走りである(上品で落ち着きのある味にされている)。砂糖が苦手な人用のノンシュガー系、アルコールが苦手な人用のノンアルコール系なども発売されている。
「大人の」「夜の」の頭文字が付くものがR指定のイメージが強いのは非常に残念なことである。

関連タグ

大きなお友達(表記ゆれ)
小さいお友達
アイカツおじさん
S.H.Figuarts対象年齢15歳以上という括りで仮面ライダーシリーズとプリキュアシリーズが発売されている。明らかに大きいお友達をピンポイントにした商品の一つ。

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