「グレード無双……」
幻夢無双!
「変身!」
無双ガシャット!
ガッチャーン!無双レベルアップ!
掴み取れ栄光のエンディング!
漆黒の天才プレジデント!
グレード無双ゲンム!
天津「何!?」
「このエンディングが、君に予測出来たか?」
概要
『仮面ライダーエグゼイド』と『仮面ライダーゼロワン』のスピンオフ作品、『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』に登場する、仮面ライダーゲンムの強化形態。
ガシャコンバグヴァイザーで仮面ライダーサウザンドアークから悪意の人工知能・アークのデータを吸収し、自らに取り込んでラーニングした檀黎斗がゲーマドライバーと突如出現した幻夢無双ガシャットを使用して変身する。
変身する際、黎斗が高く飛び上がり、紫色の光を纏いながら髪をかき上げて無双ゲーマーに変身する。
クロニクルゲーマーやムテキゲーマー同様レベルが設定されていない。
幻夢無双ガシャットの誕生経緯から史上初、他作品のライダーが変身したアークライダーの1つとも言える形態ではあるが、黎斗の強烈な自我と愛により悪意を完全に支配下に置いており、少なくとも悪意による人格の変化は見られない。
ゴッドマキシマムゲーマーレベルビリオンが「ゲームクリエイター」としての最強形態であると仮定すると、こちらは「幻夢コーポレーションの社長」としての最強形態とも言える。
因みに、上記の通り変身時に変身ヒロインに近い変身バンクが入るので、某同期の少女ヒーローアニメ作品を彷彿とさせる演出になっている。
外見
大まかに見るとムテキゲーマーのゲンムバージョンらしい容姿になっているが、細かい部分でムテキと異なる要素がある。
- アンダースーツのボディラインはレベル0と同じく非対称のシルバー。
- ムテキの額にあった十字星の代わりに銀色のM字の前髪がある。
- 頭部両端の角が歪に伸びている他、左角と両肩が乱れたピクセルの造形になっている。
また、ガシャットホルダーにはプロトマイティアクションXガシャットオリジンと仮面ライダークロニクルガシャットが格納されており、後述の「愛の結晶」発言を裏付ける形になっている。
戦闘スタイル
ガシャットのラベルには刀を携えた男が描かれている(後述)が、基本は徒手空拳を主体にプロレスの様に相手に組み付き攻撃を仕掛ける荒々しいスタイルで戦う。
しかしその動きは黎斗が頻繁に見せる奇行を格闘術に落とし込んだ様な異質な挙動となっており、敵の攻撃を受けても一切怯む事無く強引且つ矢継ぎ早に攻撃を行う為、ゾンビゲーマー以上に変則的で予測が付かない。
必殺技発動時には武器も使用している。
また『仮面ライダーアウトサイダーズ』では基本右腕で使用するガシャコンバグヴァイザーを左腕で使用し、終始ビームガンモードのみを使用した。
能力
- ポーズ&リスタート
仮面ライダークロノスが持つ時間停止能力を使用する事が可能(黎斗曰く、「父と私の愛の結晶」との事)。
バグルドライバーⅡで発動していたクロノスとは異なり、ゲーマドライバーにセットされている幻夢無双ガシャットのダイヤル部分を回す事で発動する。この為、ポーズ発動時及びリスタート時のシステム音声がCV:諏訪部順一では無くCV:影山ヒロノブになっている。
また、発動の際にはクロノスが変身する時に背後に現れるギリシャ数字の文字盤の時計のエフェクトが一瞬現れる。
また現段階では不明であるが、幻夢無双ガシャット自体が変身者に強運をもたらしているとも推察されている。つまりこの最強ヒーローか。
必殺技
- ゲンムクリティカルフィナーレ
ゲーマドライバーのアクチュエーションレバーの操作で発動。紫色のノイズの様なオーラを纏い超加速で複数の武器を用いながら全方位から相手を滅多打ちにする。
レジェンドライダーの力を使わない独自の強化形態でありながら他作品の装備を使用する珍しい特徴があり、ゲンムが関わる作品内の複数のガシャコンウェポンだけに留まらず、『ゼロワン』のサウザンドジャッカーまで使用している。
『スマートブレインと1000%のクライシス』では放つ前にポーズを使い、技を喰らわせてからリスタートするコンボでサウザンドアークに勝利した。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』では、四方八方から連続キックを繰り出した。
必殺技炸裂後の音声は「栄光の一撃!」(『スマートブレインと1000%のクライシス』では鳴っていない)。
活躍
『ゲンムズ』の正当続編『仮面ライダーアウトサイダーズ』に再登場。とある人物(リンク先ネタバレ注意)が変身した仮面ライダーデルタと対決。デルタとの接近戦はほぼ互角で、ルシファーズハンマーを繰り出して拘束されるが、ポーズで止め、最後はゲンムクリティカルフィナーレで変身解除に追い込んだ。
余談
- アークを制御している当形態だが、前作の『プレジデンツ』のラストシーンでは続編への布石と思わしき「黎斗が人工知能アークの内部で高笑いを上げる」シーンがある。
- 上述の変身バンクでの演出から、一部ではキュアゲンムと呼ばれる事も。
- 「M字型に分けられた非常に長い前髪が伸びている」特徴的な見た目から、「デザインモチーフはセフィロスでは?」と連想する声がTwitter上で相次ぎ、予告編が公開された数時間の間「セフィロスがトレンド入りする」珍事まで発生した為、何も知らないFFファンは困惑したとか。
- 変身時は両腕でカタカナの「ム」の形を作る永夢のムテキゲーマー変身時を思わせるポーズを取る。加えて、アークを吸収したバグヴァイザーを自らに突き刺して新形態に変身する力を得る一連の流れは、嘗て永夢がパラドを体内に取り込む事でムテキゲーマーへ変身した時と共通している。
- また、同作でアクションゲーマーに変身するシーンではザ・プレジデンツに続きライダーセレクト時に九条貴利矢の「パネルを蹴って選択する」アクションを取り入れている。両者共に黎斗とは深い因縁を持つ人物であり、2人のポーズを取り入れているのはアナザー・エンディングラストでの心境の変化が反映されているのかもしれない。
- 髪をかき上げるのは演者曰く、セーラームーンを意識したとの事。
- 謂わば「ゲンム版ムテキゲーマー」と言われたこの形態だが、ゴッドマキシマムマイティXガシャットの玩具版にはハイパームテキガシャットと連動させるとムテキゲーマーの変身音の後ろで檀黎斗が歌い出す隠しギミックが存在する。この連動音声の内容から、ネット上では「ハイパーフメツ」や「フメツゲーマー」、「絶対不滅檀黎斗」等の妄想形態の画像や変身音が作られていたが、同じく妄想形態のイラストが描かれていたサウザンドアーク共々満を持して公式から出る事になった。
- …かと思われたが、『アウトサイダーズ』新章にて、「真のゲンム版ムテキゲーマー」とも言える形態が登場予定である(告知の映像を見る限り、使用する変身アイテムもマキシマムマイティXガシャットとハイパームテキガシャットのゲンム版と言えるアイテムを所持している)。
- おそらくだが、スーツもそちらに改造されたと思われる。
- 変身音にライダーの名前を含むのは、(レジェンドライダーガシャットを除き)ムテキゲーマーの「ハイパームテキエグゼイド」以来2例目。ガシャット名にライダー名を含む物には初となる。また、エグゼイドの各ライダーは変身時に「術式レベル○」「第○戦術」「○速」「グレード○」等の独自のフレーズを使用するが、この台詞(グレード無双)を変身音に使用するのも初。様々な点で、「ゲンム専用」である事が強調されている。
- 尚、無双ゲーマーの変身に用いるガシャットは完全に独立した物であり、ゴッドマキシマムマイティXガシャットは未使用となっている。
- 小説フォームはゴッドマキシマムゲーマーに対抗するために宝生永夢が創り出したガシャットであるが、無双ゲーマーに実装されたポーズ&リスタートは、このフォームの弱点を突いて、永夢に対抗しているのではと指摘されている(しかし、設定上ではゴッドマキシマムゲーマーにも時間や物理法則を自在に操る装置が搭載されており、こちらは変身者の意思で発動可能)。
- ハイパームテキは本編にて檀黎斗から「主人公最強の無双ゲーム」と解説されており、当フォームのゲームジャンルが無双なのはそのオマージュであると考えられる。
- 額に付けられたMのマークの意味は、無双の「M」、天才ゲーマー「M」、正宗の「M」等が考えられる。
- 小ネタだが、情報が公開された翌週のリバイスにて、サブタイトルの「幻想の導き、夢のあとさき」の中に「幻夢」の2文字が隠されており、公式が意図したかは不明だが一部で話題に上がっていた。
- ゲンムズ2当時に発売された装動サウザンドアークに付属したガシャコンバグヴァイザーは基本的に右腕で扱う武器のはずがなぜか左腕用に収録されていた。そして上記のように『仮面ライダーアウトサイダーズ』にて実際に左腕で使用された。
関連タグ
仮面ライダーゲンムズ 仮面ライダーエグゼイド 仮面ライダーゲンム
仮面ライダーサウザンドアーク:同じく登場する新形態。
ゲムデウスムテキ:カラーリングが似ている。
王蛇サバイブ:多人数ライダー作品の紫のダークライダーの最強形態、相手から力を奪う形で変身している。こちらも『アウトサイダーズ』に登場する。
無双シリーズ:恐らく元となったシリーズ作品。