基礎データ
他言語版の名称
英語 | Talonflame |
---|---|
イタリア語 | Talonflame |
スペイン語 | Talonflame |
フランス語 | Flambusard |
ドイツ語 | Fiaro |
進化
ヤヤコマ → ヒノヤコマ(LV17) → ファイアロー(LV35)
概要
ポケットモンスターXYに登場するヤヤコマ系の最終進化形。ファンからの愛称は「アロー」。
コマドリから一転してハヤブサに進化してしまったが、ムクドリからタカに進化したり、ハトからキジに進化した先輩がいるので別におかしな事ではない。後輩もキツツキからオオハシに進化した。
なお、モデルとなったハヤブサはスズメ目に近縁な鳥とされ、コマドリ(ヤヤコマ)はスズメ目に属する鳥である為、意外と理にかなった進化である。そして進化前のヒノヤコマと同じく赤い体色にトサカがある点ではショウジョウコウカンチョウ(スズメ目ホオジロ科)にも似ている。
海外だと「Flam"busard"」(busardはチュウヒのこと)、中国語では「烈箭"鷹"」と別の猛禽類の名前が充てがわれている。
火山帯から湿原、入江と広い範囲に生息。
攻撃的な性質で、興奮すると羽の隙間から火の粉を吹き出す。
獲物に襲いかかる時のスピードは時速500キロにも達し、強烈なキックで敵を攻撃する。その割に「ブレイズキック」などのキック技は一切覚えられないが。飛んでいる時は体から火の粉を放っており、これで空気を温めてスピードを生み出しているのであろう。
肉食性で特にキャモメやツツケラなどの小型の鳥ポケモンを好物としている。キックは飛んでいる彼らを地面に叩き落とす為の行為らしい。100キロ以上の獲物を掴んで飛べる怪力を有しているので、中型のポケモンも捕らえるのだろう。
また、羽は火を通さない為、昔の消防士の服装の素材になっていたという。
史上初となる6文字の名前を持つポケモンである。ポケモンXY関連の情報ではファイアローが6文字ポケモンとして最初に紹介された。
ちなみに上記の「他言語版の名称」に示した5言語でも11文字以上に増えていたりする。そのため種族名も11文字以上のポケモンも登場した。……生憎ですがコイツのことではなくその進化前です。
名前の由来は「falcon(隼)+fire(炎)+arrow(弓矢)」と思われ、この名の通りしっぽが矢羽と同じ形状になっている。
なお、ポケモンスマッシュ!にて先行公開されたポケモンで、解禁は結構速めであった。その為勘の良いテレビの前のポケモントレーナー達からはヤヤコマの進化後では?と推測されていた。(尻尾の造形がモロにヤヤコマの物とそっくりなのだから、無理はあるまい。)
進化前のヒノヤコマ同様、ほのお・ひこうタイプである。
他にこのタイプの組み合わせを持つポケモンには、リザードン、ファイヤー、さらに禁止伝説にはホウオウがいるが、ファイアローはこれらとどのような違いを見せるのかというと……。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
78 | 81 | 71 | 74 | 69 | 126 | 499 |
誕生と栄光
対戦環境では対策必須と言えるレベルの強さを誇る。環境を定義するほどに強い序盤鳥はこれが初めて。第四世代ではムクホークこそ当時頻繁に目にするポケモンだったのだが、さすがに対策必須といえるほどの強さではなかった。
種族値そのものは、素早さ以外の能力は可もなく不可もない平均的なものであり、素早さだけが序盤鳥だけ見れば最速のS126(地味にほのおタイプの中でも最速。鳥ポケモンではタイカイデンが僅かに劣っている数値)。
先輩である焼鳥を一回り強化して焼けなくなったといった感じだろうか。
さすがにサンダースやクロバットには及ばないものの、かなりの高水準であり、XY新規ポケモンの中では最速。
準速でも110族相当と十分速いため、素早さは準速に留めて火力に特化させることが多い。
また下記の「ブレイブバード」や「フレアドライブ」によってHPが削れやすい為、あえて素早さに振らずHPと攻撃に特化する育成も多い。素早さが重要にもかかわらず捨てる事が出来るのはひとえに下記の特性の存在が大きい。
環境制圧を成し遂げた強さの秘訣は、隠れ特性「はやてのつばさ」。
ひこうタイプのわざの優先度を+1するというとんでもない特性である。
特性に関しては該当ページが詳しいのでそちらに任せるが、素の素早さも十分に高いファイアローならば相手の優先度+1の技程度なら素早さ勝負で勝ちやすい。
実際ゲームフリークの森本氏も「強すぎるのでバランス調整に苦労した」と語る程の特性であり、素早さ以外の種族値が平凡であったり技不足なのはこの特性のせいなのでは? と言われている。(夢特性前提の能力調整というのもおかしい気はするのだが……。)
なお夢特性前提での運用を考慮したためか、プレイヤーが楽に夢特性を入手しやすいようフレンドサファリは炎と飛行どちらのサファリにもヒノヤコマが出現リストに登録されているという破格の扱いを受けている。第六世代のポケモンで二つのタイプのサファリに出現するのはこいつの系統とデデンネのみである。
勿論下記の「ブレイブバード」を軸としたアタッカーが中心だが、「おいかぜ」や「はねやすめ」等の変化技もひこうタイプなので先制して使えることから耐久型として使用される事も多い。「フェザーダンス」は覚えないが(仮に覚えたら確実にゲームバランスは崩壊するだろう)。
補助技も「おにび」「つるぎのまい」・搦め手に「とんぼがえり」等粒揃い。
後何故か鳥にもかかわらず「ビルドアップ」も覚えたりする。一応前世代のウォーグルも習得出来る技ではあるのだが何故覚えさせた。
基本採用はやはり威力120を誇る「ブレイブバード」。無論タイプ一致である。
これを先制して確実に相手に叩き込むことができる事からひこう弱点持ち・紙耐久になりやすい高速アタッカーを上から確実に潰す事が可能になるのである。よって対象は環境から駆逐された。
さらにほのおタイプのためやけどによる火力ダウンの概念がないのもその強さの原因。
この特性故に相手の素早さに関する積み技や補助技を死んだも同然にしてしまう点も見逃せない。また元々の素早さも高いため、相手が先制技を出してもファイアローが先制する場合が少なくない。
ちなみに鳥ポケモンでは珍しく「アクロバット」を自力習得できるが、第6世代でノーマル以外のジュエルが消えたこともあり
攻撃の数値が不安なファイアローは持ち物に依存しがちなので相性が悪い。
欠点は、前述したとおり素早さ以外は平凡な能力の持ち主である事。
その為火力増強の為に積み技やこだわりハチマキ・いのちのたま等に頼らないと案外火力不足に陥りかねない。
その為他のポケモンで場を荒らしてから繰り出す等、出すタイミングが重要になる。
また、いわタイプ相手には攻めでも守りでも不利。4倍弱点を突かれてしまう。
一応「はがねのつばさ」や「ソーラービーム」等の対抗手段自体はあるものの、技スペック不足で採用する事は殆ど無い(前者に至っては通りも悪い)為有効な手段とは言えない。
ただしいわタイプのポケモンは物理アタッカーの比重が高いため、おにびを決めてしまえば自身は倒されはするものの、容易に後続に有利な状況を作り出せてしまうため全く手が出せないという訳でもない。
同様の理由で「ステルスロック」に非常に弱い為、後出しを防ぐならばこれも警戒すべきである。
加えてヒートロトムやウォッシュロトムも相性の関係で苦手なので、コイツ等相手も無難に退くべきだろう。また、アクセルロックを持つルガルガンも天敵となる。
アタッカーの場合は、ひこうタイプの技は優先度+1が災いして「ファストガード」の効果範囲内となる点も気をつけたい。
シングルでは防いだ所でどうにもならないので警戒する必要は無いが、ダブル以上では相手全員が防護対象=確実に守られる為十分こちらも警戒したい。
ちなみにファイアロー自身も「ファストガード」を覚える。同族に守られるなんて事もありうるので注意したい。
更にトリプルでは「よこどり」もメジャーであるため、「ブレイブバードをファストガードで防ぐ」「ファストガードをよこどりで奪う」「よこどりをブレイブバードで透かす」というファイアロー同士の読み合いが見られる。
つまり、技範囲と特性から戦法が読まれやすいポケモンなのである。
と言っても、やはり特性による先制攻撃はポケモンにおける素早さの概念を吹っ飛ばす程に強力なのに変わりは無い。
実際、主にこのポケモンの存在でひこうタイプが弱点のかくとうタイプ、むしタイプ、くさタイプは前作最強クラスのポケモンであったローブシン・ウルガモスですら使用率が激減してしまい、第6世代を通じてこの鳥が環境を制圧し続けた。
烈火ポケモンの分類通り、環境を焦土のように焼き払ったと言っても過言ではない。
弱体化と凋落
さすがにやり過ぎたと言う事か、第7世代でははやてのつばさにHP満タン時限定という制限が付けられる。メインウェポンであるブレイブバードは反動技のため、実質1発打てば特性の恩恵を受けられなくなってしまうという大幅な弱体化を受ける事となった。
ただ1発限りのリーサルウェポンとしてならばまだ使えないことはなく、Zワザ「ファイナルダイブクラッシュ」と組み合わせて使う人もいるとか。
とは言えHP満タン制限はかなり厳しく、第6世代と比べるとあからさまに数を減らしている。
結果、コイツ1匹のせいで抑圧されていたひこうタイプ弱点であったキノガッサやウルガモスが復権するに留まらず、元から強かったバシャーモとそのメガシンカであるメガバシャーモが暴れ出すことになった。
自身の弱体化のみならず、先制技を封じるフィールドを張れるトップメタのカプ・テテフまでも登場。
それまでトップにいたポケモンがありとあらゆる方向から弱体化が加えられて沈む光景は前世代のラティオスを彷彿とさせる……。
同様に第6世代のトップメタの一体であったメガガルーラは弱体化こそ多いがそれでも極端な弱体化はなく、結果的に現在では良調整に落ち着いている辺り、扱いの差を感じる。
とはいえひこうタイプが弱点なポケモンや低耐久ポケモンが動きづらかっただけでなく、クロバットのような高速物理ひこうタイプの仕事を取り気味だったこと等を考えると妥当なラインかもしれない。
メガガルーラにしてもメガシンカというターンを挟んでの登場なのでそれもしょうがないと言える。
実のところ、先制でブレイブバードだけならば、そこまで問題ではなかったりする。そもそもそれを見越しての平均的でしかないAと言えるだろう。(ちなみに格闘や虫が先制で縛られるというだけならば、BWでもすでにメガネラティオスがそれを担っていた)
むしろ、耐久振りからの先制ではねやすめによるシングルで問題となる嵌めのほうが問題視されていた。
第7世代ではポニのけんろでキテルグマと夢特性持ちを交換してもらえるイベントが発生しており、夢特性持ちの入手が容易になった。
続く第8世代では、DLCの『鎧の孤島』より参戦。
ファイアロー系統は晴天時にヨロイ島のいたるところで固定シンボルとして出現するので、入手難易度もそこまで高くはない。
ただし、隠れ特性の「はやてのつばさ」持ちのファイアロー系統は特定の場所でのマックスレイドバトルでしか出現しないので、こちらの入手はやや面倒。現在はポケモンホームが解禁されているので、それを経由して過去作から連れてくるか、『冠の雪原』で解禁された特性パッチを使用すれば手っ取り早く入手できるだろう。
本作ではダイマックスさせて「ダイジェット」として使用すれば、3ターン限定ではあるが実質無反動でブレイブバードを使用できるようになったため、前作と比べると幾らかは「はやてのつばさ」の恩恵を受けやすくなっている。
ダブルバトルでは、素早さの変化が行動順に即時反映される仕様変更をうけ、おいかぜの始動役として採用されることが増加。
同じく先制おいかぜができるエルフーンや化身トルネロスに後塵を拝しているが、ファストガードやおにび、フェイントなどで差別化することはできる。
第9世代はテラスタルにより更に厳しい状況に立たされる。
ファイアローの自慢にして常套戦法である
「ひこう弱点のポケモンに最速でブレイブバードを叩き込む」がテラスタルによるタイプ変更でやりにくくなったのである。
ファイアロー自身「はやてのつばさ」型として考えると、事実上テラスタイプひこう固定(他のタイプを選んでも非合理である)と非常にテラスタイプの融通性が低い。ダイマックスが廃止された上ダブルウイングも没収され、まともなひこうの反動なしの物理技が「つばめがえし」ぐらいしかなくなった(「アクロバット」も一応あるにはあるが、何とかして攻撃の前に何らかのアイテムを消費するか、さもなくば持ち物無しも考慮に入る)ため、「はやてのつばさ」スイーパーとして考えると主力技無しに近い状況となった。
一応「こだわりメガネ」型なら「ぼうふう」があるにはある。その場合、C特化かつテラスタル状態ならH4サザンドラを10/16の乱数で1発に仕留める。当たればの話だが。
とはいえ、テラスタイプひこうによってブレイブバードに補正が乗るなど恩恵を受けている事も事実なのだが…。
たった1世代で暴れ回ったツケが今なお帰って来る時点である意味不憫なのかもしれない。
一応ファイアローの名誉のために言っておくと、初期ダブルバトル環境では優先度を乗せた「おいかぜ」を使えるサポーターとして需要がある。シリーズ1では使用率20位台を推移しており、ぶっちゃけメジャー格である。
前作ではウルガモスがこの役割を担っていたことで有名だが、古代の城やサファリでしか手に入らず入手難易度が高いウルガモスとは違って序盤の草むらで簡単に出現する。
そらをとぶもちゃんと覚えるので新しい孵化作業のお供として活躍できるのである。
ちなみに後の世代での旅パの場合、
ORAS→野生出現しないのでわざわざカロスから送る必要がある。しかしわざわざ送った甲斐があるかというとそこまででもなく、「つばめがえし」がでんきタイプのジム直前で手に入るという微妙に残念な仕様まである。
その代わりSMとは違い技思い出しがそこそこ早くから利用できる。ハジツゲタウンの技教えマニアに頼って技を充実させよう。
SM→2つ目の島の序盤~中盤で野生出現。そういう意味ではパーティに加えやすいが、技思い出しがまさかまさかの最終盤であり「フレアドライブ」が事実上お預けなのが痛い。
補完できない技のレパートリーをZ技で補ったり、時間と労力をかけて隠れ特性持ちを手に入れたりすればいけるといったところか(XYや剣盾に比べれば隠れ特性持ちを出現させるのは遥かに楽)。ただし隠れ特性が無ければ、優秀な技を覚える序盤鳥の最終進化形ドデカバシに見劣りしがち。
剣盾→DLCをあらかじめダウンロードしておき、早めにヨロイ島を訪れておけばパーティに加えられる。ジム戦でも苦手な相手は多くなく、活躍させるのは難しくないはず。後述の通りわざレコードでぼうふうを習得できるようになったため、こだわれば特殊型で旅パに組みこむこともできる。
SV→最序盤から進化前が野生出現する。技思い出しが手持ちから直接できるようになり、旅パでも進化後すぐに「フレアドライブ」を覚えられるようになった。進化前のテラスタイプがノーマルタイプの場合、進化してもそのままなので注意。
その他
「ひこうタイプの特殊技」を自力では一切覚えない。
「エアスラッシュ」はまだしも、「エアカッター」はおろか「かぜおこし」すら覚える事が出来ないのである。
つまり、特殊型でいく場合はほのおタイプの技しか一致技が無いので注意。むしろそのせいで物理型しかいないというのもあるかもしれないが……。
にもかかわらず何を血迷ったのかバトルハウスとバトルツリーには特殊型構成が2種類も存在している。案の定技不足に悩まされているのかどちらも「りんしょう」を習得しているというネタっぷり。
一応片方は「にほんばれ」を併用するためそれなりに火力はあり、命中不安定な岩技が採用しづらいバトル施設においてはほのおのからだが迷惑なのもあって弱いという程では無いのだが……。
だが、初登場して遅れること2世代後の『ポケモン剣盾』にて、漸くひこうタイプの特殊技である「ぼうふう」をわざレコードを使う事で覚える事ができるようになった。
ポケモンSVでは、なんと念願の「エアスラッシュ」や「エアカッター」をわざマシンで
習得できるようになり、物理と特殊の両刀が可能になった。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- ナミ(XY35話)
- サトシ
- ジャン(XY141話)
漫画版
- パキラ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
2020年12月にカロス御三家達と共に第6世代の初デビューを飾った。
性能に関しては攻撃とHPがやや高い平均的な種族値で、ゲージ技に攻撃&バフ効果を持つ「ニトロチャージ」や耐久を削って高威力を放つ自身の代名詞「ブレイブバード」などを覚えており、トレーナーバトルのスーパーリーグ、ハイパーリーグで採用されている。各リーグでは弱点の多いいわタイプが少ないため、一瞬で落とされる心配がなく、殆どのポケモンに等倍以上を与えられるのもまた強み。
そして初実装から僅か3か月後にヤヤコマのコミュニティ・デイが開催され、特別技として「やきつくす」を覚えた。
安定した火力&チャージの代わりに硬直の長い技だが、ファイアローの場合この欠点を逆手に取り、「やきつくす」5発で「ニトロチャージ」が丁度2回出せる、「ニトロチャージ」か「ブレイブバード」のどちらを撃つかを悩ませるなどのトリッキーなプレイを可能とさせ、採用率は大幅に上昇。ラグラージに並ぶ厨ポケの名誉を獲得した。
特性の概念がない今作でも、原作同等の強さは健在という誇りを魅せた。
むしろ特性しか取り柄がないと言われていた中で本体性能で勝ち取った本当の栄誉である。
『ポケモンユナイト』
戦略ゲームの1ジャンルであるMOBAとして制作されたポケモンユナイトにもプレイアブルキャラクターとして登場した。
攻撃タイプ | 攻撃 |
---|---|
攻撃範囲 | 近接 |
ロール | スピード |
わざ1 | つつく→レベル5でニトロチャージorつばめがえし |
わざ2 | アクロバット→レベル7でそらをとぶorブレイブバード |
ユナイトわざ | フレアスイーパー |
価格 | 6000コイン/345ジェム |
- 「生きたミサイル」とでも言うべき唯一無二の動きが出来、「ファイアローとは何か」というコンセプトを体現したような紙耐久・高瞬間火力・高機動のキャラクターである。最大の特徴がメインウェポンであるわざ2のそらをとぶとブレイブバードであり、双方とも非常に離れた地点を攻撃する能力がある。
- 前者は発動すると原作通り無敵状態となって高空へ移動して一定時間移動可能なまま滞空し、自動的、或いは任意に飛行を終了させた時点で着地して攻撃するというもの。落下地点はマーカーで示されるので敵にはモロバレなのだが、バレたからと言って軽々と対処できるものではないし、その移動距離の優秀さ、無敵時間の長さ、壁などを障害物を乗り越えて自由に移動できる機動性が相まって非常に強力である。後者は指定した地点へ突進しつつ着地点の一定範囲を攻撃するというムーブ技なのだが、位置指定技としては最高クラスの射程の長さを持ち、移動も一瞬で完了する。その射程を利用して索敵にも使え、さながら哨戒機のようである。これらの奇襲性・スティール性能に大変秀でた技を用いたキルマシーン運用がファイアローの本領である。
- ランクマッチでは対策必須のキャラクターであり、焼き鳥と呼ばれ恐れられている。性質上こいつが生きている状態でサンダーなどのオブジェクトに手を出すのは厳禁である。
- また、妨害無効を一方的にすり抜けて接近し瞬間火力を叩き込める性質上、メイジキラーとして圧倒的な優位性を持ち、環境でピカチュウやアローラキュウコンなどを抑制する一因になっている。使用率も高いこのキャラが居座る以上、アブソルなど特化型の低耐久キャラやメイジは常に大きな危険に晒され続けるなど影響力が大きい。もっとも、ヨクバリスほどメイジを圧迫していたわけでもないが。
- 弱点はその脆さである。HPも防御も低い上、こいつ自身も攻撃するためにはその脆さで敵に肉薄しなければならないため、奇襲によって敵を確殺出来なければ今度は自分が返り討ちに合うリスクが非常に高くなる。また、一定時間持続させられるコンボ攻撃はあるものの継続的に火力を出す手段はないため、わざを撃ち切ると一気に圧力が落ちる。
- キルするためにも事前に削ってくれる味方の存在が欠かせず、単体ですべてをひっくり返せるほどではない。あくまでも自身の役割はアサシンである。レーン考察としては中央適性もそこそこある。レベル5でちょうど進化できるし、性質上レベル差を活かした火力で敵を押し込めたいためである。ただし、このポケモンを選ぶ以上はどんどん敵をキルして盤面を操作していかなれけばならないため、必然的に高度な判断力や俯瞰的視野が要求され、試合全体での責任も高い。ピック画面のプレイヤーの並びで下から三番目以内(チーム内で弱い方の成績)になったら何も考えずに中央ファイアローを選ぶような愚行は控えよう。絶対的に中央に行くべきだとも限らず、前線に出られないのでレーンに行くべきとの見解も一定数存在する。
- 低価格でライセンスが買える上に最初にもらえるポケモンの候補としても存在するため使用者は多い。
アニメ版
ナミのファイアロー
XY35話でスカイバトルのインストラクターであるナミの手持ちで登場。当初、サトシのヤヤコマとバトルを断っていたが、ロケット団に捕まったところを助けられた事からスカイバトルをする事に。このファイアローとのバトルで、サトシのヤヤコマはヒノヤコマへと進化した。
サトシのファイアロー
CV: 古島清孝
XY編89話にて、サトシのヒノヤコマが野生のファイヤーとのバトル中に進化。
同時に「ブレイブバード」を習得し、ファイヤーと互角のバトルを繰り広げた。
歴代のサトシのポケモンでは、素早さ種族値が126と最速である(ゲッコウガがサトシゲッコウガになった場合は132となるため、2番目となる)。
声を担当する古島氏はDP編のシンジ他様々なポケモンでおなじみ。
その他
- XY141話の神話でジャンがファイアローを連れていた。
- 新無印96話に登場する人工衛星が『ファイアロー2』である。サトシは当初宇宙にファイアローがいると思っていた(手持ちにいただろうに)
SM | 129話 |
---|---|
新無印 | 44話(冒頭)・96話(イメージ) |
関連イラスト
余談
史上最大の鷲であったハーストイーグルの復元図には、なぜかファイアローとそっくりなものもある(参照)。
関連タグ
序盤鳥最終進化組
同複合タイプ
バーニングファルコン:炎を操るハヤブサ繋がり。