基礎データ
全国図鑑 | No.0297 |
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ホウエン図鑑 | No.049 |
コーストカロス図鑑 | No.096 |
アローラ図鑑 | No.069 |
パルデア図鑑 | No.117 |
英語名 | Hariyama |
ぶんるい | つっぱりポケモン |
タイプ | かくとう |
たかさ | 2.3m |
おもさ | 253.8kg |
とくせい | あついしぼう/こんじょう/ちからずく(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
進化
マクノシタ → ハリテヤマ(レベル24)
概要
マクノシタの進化系。体がより大きくなって横綱のような貫禄になっており、名前の由来も「張り手+○○山(双葉山など、力士によくある名前(四股名)」から。もし初代に登場していたら実在人物から名前をとられていたのだろうか。
その名の通り相撲を得意とし、毎日色んな場所で相撲の稽古に励んでは、体の大きなポケモン達と力比べをすることを好む習性を持っている。
強烈な張り手は電信柱を真っ二つにし、10トントラックをたやすく吹っ飛ばし、走ってくる列車も真正面から止めてしまうほど。
その力の秘密は、太っているような外見に反して体が筋肉の塊になっているから。全身に力を込めると筋肉は岩と同じ硬さになり、四股を踏んで地面を踏み鳴らしパワーを溜める。
しかし強さは体格で決まるものではなく、小さな個体は技を磨いて強くなるのだとか。
決して乱暴なポケモンではなく、気は優しくて力持ちを体現するかのように、戦った相手への敬意も持ち合わせている戦士の鑑。
年を取ると現役を引退するという概念が彼らにもあるようで、そうした個体は若いマクノシタ達に稽古を付けて暮らすようになる。
ゲームにおける性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
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144 | 120 | 60 | 40 | 60 | 50 | 474 |
鈍足で防御の数値も少々低めだが、なんと144という非常に高いHPのおかげで、耐久面はカイリキーとほとんど変わらない。
かくとうタイプらしく攻撃も十分に高い数値となっており、重戦車型のステータスと言える。ちなみにHPが極端に高いため、防御・特防に努力値を振ったほうが総合的に耐久力が高くなる。
特性はどちらも優秀で、状態異常で「こうげき」が上がる「こんじょう」と、ほのお・こおりタイプの攻撃に対しての耐性を得られる「あついしぼう」。
「こんじょう」は自ら状態異常になる持ち物「かえんだま」「どくどくだま」と怯ませ技「ねこだまし」を組み合わせ、ダメージを与えつつ状態異常になることで安全に発動させられる。
「あついしぼう」は元からある耐久力を活かし、ウルガモスやパルシェンなどに強く出ることができる。
どちらの特性もすぐには分からない上に分かった時は既に大きく戦況が傾いていることも多い。相手にしてみれば厄介なことこの上ないだろう。ダブルバトルでも有用である。
見た目によらずかなり器用。三色パンチは勿論のこと、「ねこだまし」、「バレットパンチ」、「フェイント」と三種類の先制技を覚え、防御面では「ワイドガード」や「カウンター」、サポートでは「にほんばれ」や「てだすけ」といった技も覚えることができる。強いて言うなら豊富な先制技を持ちながらタイプ一致の「マッハパンチ」は覚えないのが少々惜しいところか。
また「はらだいこ」も覚え、これに味方の「トリックルーム」がかかろうものなら一気に無双ゲームの開始となる。
上記の強力な特性と併せ、多くの型を作ることのできるカスタマイズ性の高いポケモンと言えるだろう。おかげで技スペースが足りなくなりがちに…。
なお関取であるが、相撲は国技じゃないッス!格闘技ッスー!といわんばかりに明らかにボクシング技の「インファイト」を自力で覚える。それどころかタマゴ技や教え技では相撲で反則行為となる上記のパンチ技まで覚える。まあ、使用する側としては困らないのでいいのだが。
また、「つっぱりポケモン」であるが、決してガラが悪い方の「ツッパリ」ではない。
また、複数回攻撃するかくとう技「つっぱり」は登場後からBWまで専用技であった。威力が低すぎて対戦で採用されることはまずないのだが…。
第5世代にて高火力と高耐久を併せ持つ上にハリテヤマと同じ「こんじょう」・「ちからずく」を持ったローブシンの登場により少々厳しい立場に立たされているが、もう一つの特性「あついしぼう」や前述の「ねこだまし」による安定した「こんじょう」発動などで充分に差別化できているため決して劣化にはならない。
ハリテヤマが覚えてローブシンが覚えられない技でも「インファイト」、「はらだいこ」、「バレットパンチ」など中々強力な技が多いため、相手によってはハリテヤマの方が有利に戦える場面も多いだろう。
そして第7世代では先制技を封じ込めかつ弱点まで突いてくる天敵の登場で仲良く肩身が狭い……。
なお、隠れ特性「ちからずく」は一見すると有用そうに見えるが、対象となる技は不一致技ばかりで恩恵が薄い。「グロウパンチ」は適用技だが、せっかくの性能が無駄になってしまう。
その辺はローブシンも同じなのでどっこいどっこいと言いたいが、ハリテヤマの場合「ねこだまし」も対象になるせいで「ねこだまし」で怯ませられなくなってしまい、ハリテヤマ本来の持ち味を無駄にしてしまいしかねないので対戦では非推奨だったりする。3色パンチなどを活用したいのであれば話は別かもしれないが。
ポケモンSVでは新たな相撲技の「ぶちかまし」を習得。更に自身に似せたサイボーグ?であるテツノカイナが登場した。能力はこちらが負けてしまっているものの、向こうは「ぶちかまし」や「はたきおとす」や「ストーンエッジ」などを習得できず、タイプも特性も違うので下位互換になったとはいえない。また、今作ポケモンホーム解禁前で「ぶちかまし」を習得できるのはハリテヤマとイダイナキバのみである。
テツノカイナがテラレイドバトル要員として引っ張りだこであるが、同様の戦法ができるこちらも勿論テラレイドバトル要員として有用。旅パからそのまま使いまわせるし、特にスカーレット版はテツノカイナが登場しないのでソロだとより重要度が上がる。
地味に「とつげきチョッキ」型に喉から手が出るほど欲しかった技であった「ドレインパンチ」を獲得しているのも追い風。初のエスパー攻撃技「しねんのずつき」も習得した。
初期環境のダブルバトルで「かえんだま」の効果によって「こんじょう」の乗ったかくとうウエポンで相手を処理できる「ねこだまし」「ワイドガード」枠として偶に使われる。比較対象となるローブシンがリストラされているため「こんじょう」型でも他の劣化にならないという訳である。第5世代のシングルバトルにおいては能動性を重視して劣化を承知で「こんじょう」型を使う場合がメインであった(当時火力信仰が強かった上に差別化がそれほど重視されていなかったという時代背景もある)ため、それを考えると無理からぬことである。
シーズン1では使用率27位を記録しており、ぶっちゃけメジャー格に近い。
何かとネタにされる思い出し技の「しおみず」は、汗ではなく力士が取り組み前に撒く塩のイメージだと思われる……とか言ってたらポケモンSVで倒した時の素材に「マクノシタのあせ」が出てきてしまった。
そして、「あさせのしお」を持たせるのが最も似合うポケモンであるが、あさせのしお自体が何の効果も持たないアイテムであるためにネタの域である。せめて「なげつける」で相撲を再現してあげよう。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
漫画版
- トウキ(ポケスペ)
- ハラ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
2017年12月9日に、第三世代から最初に実装された50種類のうちの1つとして登場。
立ち位置としてはざっくり言うと「初心者から上級者まで頼れる」格闘タイプ。
攻撃性能ではカイリキーやローブシンには及ばないもののそれらのポケモンに次ぐ高さを持っており、進化にかかる手間もカイリキー達より少なく済むのはうれしい。
進化前のマクノシタの出現率もワンリキーと同様巣を除けば低めだが、現在でも天候が曇りの時にはレアリティが低めな為街中でもそれなりの頻度で出現するのでアメ集めは比較的行いやすい。また、2018年5月上旬に行われたイベント:バトルウィークではワンリキーやアサナン共々出現率が大幅にアップして遭遇しやすくなったため、この間にたくさん捕まえておいたトレーナーならば、育成にはそこまで苦労はしないだろう。
入手し易いメリットと高めの火力・HPに加え、かくとう技の組み合わせで特にダメージ効率が良いとされる「カウンター」と「ばくれつパンチ」の組み合わせを実現可能なので、カイリキー同様アブソルやバンギラスなどの強力なあくタイプポケモンのレイドバトルでは貴重な戦力になってくれる。
HPに秀で、倒されにくくヘビーボンバーも扱える為ジム防衛にも扱える。
アニメ版
- トウキのハリテヤマ
- AG20話でのジム戦の途中で進化してサトシのキモリを一撃で倒す。30・31話での再戦ではヘイガニを「つっぱり」で追い込み「ちきゅうなげ」で倒す。しかしキモリの足を狙った攻撃に徐々に踏ん張りが効かなくなり、間欠泉を使ったお互いの一騎打ちで僅差で敗れた。
- テツヤのハリテヤマ
- AG130・131話に登場。決勝トーナメント3回戦では、サトシのコータスの「かえんほうしゃ」を「つっぱり」ではじき返し、「かわらわり」の一撃でコータスを倒す。さらにヘイガニの「クラブハンマー」も「きあいパンチ」で応戦して体力の差で勝つなどかなりの強さを誇る。オオスバメの「つつく」も手のひらで真剣白羽取りで受け止めて「ちきゅうなげ」で岩に叩きつけるが、それがオオスバメの闘争心に火を付け「つばめがえし」を急所に食らって倒される。
- ハマグリのハリテヤマ
- AG145話にてサトシがヤマブキの格闘ポケモンの道場主ハマグリの代理でハルカとバトルをする事になり、その前の特訓の時に登場。サワムラーのとびひざ蹴りを食らって吹っ飛ばされる。
- コゴミのハリテヤマ
- AG149話にて、バトルアリーナのアリーナキャプテン・コゴミのポケモンで登場。高い防御力と攻撃力を持ち、意外と素早く、ジュプトルの攻撃をかわしたり、よけようとするジュプトルの足を掴んで地面に叩きつけたり、攻撃してくるジュプトルに「きあいパンチ」を食らわせて倒した。続くカビゴン戦では「つっぱり」や「きあいパンチ」を繰り出すが、カビゴンの高い防御力と体力に阻まれ、さらに「きあいパンチ」をかわされて手を負傷した隙を突かれ、カビゴンの「れいとうパンチ」で氷漬けになって敗れる。
- ハラのハリテヤマ
- ハラの切り札。サトシとの大試練ではピカチュウと対決。ピカチュウの技を次々と攻略し「10まんボルト」を余裕で耐えるタフさを見せ、「はらだいこ」で攻撃を最大にしてからのZワザ「ぜんりょくむそうげきれつけん」を繰り出すも、「でんこうせっか」でほとんどをかわされたことで仕留め損ね、ひざに「アイアンテール」を受けバランスを崩したところにZワザ「ウルトラダッシュアタック」をくらい敗れた。
- 116話では回想ではあるものの、リーリエの父モーンのゾロアークと対決。125話に於いて進化前であるマクノシタの頃から20年以上にわたり現役を続けている。
- ホウジのハリテヤマ
- 新無印7話のビードロカップ決勝で使ったポケモン。パントマイムで培った体幹を活かしたサトシのバリヤードに翻弄され敗れた。
- めざせポケモンマスター5話
- 工事現場で働くポケモンで登場。ロケット団がサトシのピカチュウ・リザードン・フシギダネを捕まえようと飛ばした網に引っ掛かり、逆にぶんまわして吹っ飛ばした。
その他
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でトウキの手持ちのマクノシタがサファイアとのジム戦中に「柔の奥義」によるエネルギーで進化する形で登場。
- 14章でハラの手持ちが登場。
関連イラスト
やっぱりこんな扱いもたまには…ある。