北米大陸北部を通り、大西洋と太平洋を結ぶ航路。欧州からは北西方向に進むことからこう名付けられており、北極海航路(古くは北東航路)と対になる。
北極海は荒天や流氷に閉じ込めれるなど危険性が高く、ロアール・アムンセンによる成功まで通行は長い間待たれた。その後パナマ運河の開通により北東航路に関心が向けられることはなかったが、近年幸か不幸か温暖化による流氷減少が砕氷船以外での通行を可能とし、貿易の他にも資源探査で脚光を浴びている。しかし、カナダの島々の間を通行する関係上、公海か領海が微妙な所もあり、この先国際問題に発展しかねない。