次に、※１の「アメリカの建造したコロラド級は14インチ砲(35.6cm)のテネシー級の船体をベースに砲だけ16インチにしたもので、防御力と速力の面で長門型に対抗しうる性能とは言いがたかった。」に関しても。これは明らかに間違いで、コロラド級は前級のテネシー級よりも防御力を部分的（具体的には機関部区画の装甲）に向上させており、単純にテネシー級の主砲を換装しただけの戦艦ではなかった。また、双方を竣工時の状態で比べた場合、防御力において長門型と何ら遜色のない物で、竣工当時であれば対抗は十分に可能だったと推測される。両者の性能に開きが出たのは長門型が徹底的に改装されてからの話。

※１に関しては幾つか指摘をば。まず、陸奥は戦前では一般的に「陸奥」が帝国海軍を代表しているとされ長門よりも人気があったという説アリ。これは当然で、ワシントン会議の陸奥を巡るゴタゴタは日本国民にも知れるところとなり、米英の圧力に屈さず誕生した陸奥は海軍を代表するにはまたとない象徴たり得た訳で、これをして不幸というのはあたらない可能性があるのですな。寧ろ、これは解釈の違いはあれど、幸運に類するエピソードとも取れるのではないかと。

陸奥鉄の説明の所、間違ってるよね。 戦後に作られた製鉄用高炉の耐火レンガの中に検査用のガンマ線源のコバルト60が含まれている為、それが鉄に混入するからであって、戦後の核実験の為じゃない

修正したんですがまた半分ほど戻ってしまってる･･･

爆発事故の原因を潮の爆雷とするのは疑問が多いなあ。「原因と言われる説の一つ」程度にしないと、誤解を招くと思う。陸奥沈没地点の水深は40ｍはあるし、100kg程度の炸薬量の爆雷では、第三砲塔火薬庫を誘爆させるには不足だろうし。戦後の掃海で見つからなかった、も状況証拠と言うにも不足。海流に流されたり、空襲時の水中衝撃波で爆発することもありえるし。