ゲーム概要
FC版の方が知名度が高いためあまり知られていないが、元々はアーケードゲームとしてリリースされており、ファミコン版はその移植に当たる。
百姓一揆が題材であるにも拘らず立ち上がるのはたった2人だとか、自動追尾式なため思うように当てられないデフォルト装備の鎌、取ると前方にしか攻撃できなくなり弱体化する攻撃アイテム竹槍など、難易度もそこそこ高く、上記のストーリーやシステム面からクソゲーとして広く認知されている。
その後、携帯アプリやFC版のPC移植などを経て、なんとPS3のダウンロード専売用コンテンツとして2010年のこの世に復活することが明らかになった。グラフィックをFC版のオールドタイプ・新しく書き換えられたリニューアル版の2種類から選択できる他、最大12人のオンライン対戦が可能な点が最大の売りとなった
また2011年3月8日にソーシャルゲームサイト「モバゲータウン」にて、本作を題材にしたソーシャルゲーム「いっき~みんなで米騒動~」が配信された。
そして2013年には、「いっき THE LEGEND OF TAKEYARI MASTER」というバカバカしいタイトルでノベライズが決定。超イケメン化した権兵衛(権べ)と、田吾の愛娘・タエが悪代官に戦いを挑む、というもの。本作では一介の農民がなぜ忍者と互角に渡り合えるのか、という最大の疑問に
このような流れからも、クソゲーはクソゲーでも愛されるクソゲーであると言えるだろう。
(上記のPS3版の公式サイトでのあらすじからして、公式自らクソゲー認定している始末。)
クソゲーとは言うけれど
とはいえ、本作がクソゲー扱いされているのはあくまでFC版の話しで、ファミコンの限られたスペックでグレートダウンせざるを得なかった結果、本質的な面白さが伝わりにくくなり、AC版がもとから持っていたコミカルかつおバカな持ち味が、ネタとして過剰な取り上げられ方をしてしまった結果である。
オリジナルのAC版はコミカルな演出に適度な難易度と戦略性を持ち合わせた、楽しく遊べる良作であったことを、特筆して付記しておく。
余談
同社の「アトランチスの謎」では主人公のウィンの師匠として本作の主人公である「権べ」がゲスト出演している。