元号「正化」
正化(しょうか)とは、平成改元時に勧申された元号案の一つ。
「先代の天子も明らかな徳を持っており、今の天子も明らかな徳を持っておられる。重なる明るさが正しいことについてこそ、天下の万物を成育させ成長させることができる」という意味の元号である。
典拠は『易経』離、「重明以て正に麗かば、乃ち天下を化成す」。
今上天皇の継宮明仁親王という御名(天の明るさを継いで、四方の人民を照らし、天下万国を治めなさる、という意味である)に呼応したものではないかとも考えられる。
また、「昭和」と「正化」では、英字の頭文字がどちらも「S」であるので斥けられたとする謎の豆知識が人口に膾炙しているが、あまりに低俗すぎる発想であり、事実無根であろう。