「「神の裁きを‼」」
ラスボス戦より
「バテンカイトス、バテンカイトスよ‼ネレイドは永遠なり‼」
ネレイドの一部に乗っ取られかけたメルディのセリフより
概要
非物質世界(精神世界?)『バテンカイトス』を総べる神にしてTOEの黒幕にして真のラスボス。
リッドたちが住まうインフェリアでは邪神とされているが、メルディたちが住まうセレスティアでは弾圧に対して立ち上がり、人々に自由をもたらした善神として崇められており、かつて文明を崩壊させた極光戦争も彼の暗躍が有ったとされるが定かではない(開発スタッフの話では少なくとも宗教観での対立から勃発した大規模な宗教戦争が有った事だけは間違いとの事。まぁ、基本中立な存在と思われるがゲーム本編での暗躍やそれがもたらした結果を見る限りではとてもそうは思えないのだが…)。
その戦争の折、セイファートの使者から光の極光術を授かったレグルスの自身の身を犠牲にした活躍の末、邪を封じるリバヴィウス鉱の檻に閉じ込められ地下深くに封印されてしまう。
しかしその封印も長い年月の果てに綻び始め、ある日、遂に封印が解け世界を彷徨っていた際、メルディの母親であるシゼルが夫のバリルを殺された事が原因で闇の極光を暴走させた時に彼女に引き寄せられる形で憑依し、彼女を支配。
セイファートへの復讐のため、闇の極光術の完成と再び非物質世界『バテンカイトス』へと回帰するため、グランドフォールによってエターニアを滅ぼし、そこを起点として『バテンカイトス』への回帰を企む。
変化する物質世界に対しては否定的な思考の持ち主であり、また、非物質世界『バテンカイトス』を総べる神なだけに実体を持たず、常に他者に憑依して行動するため、殺害することも不可能な存在であり、最終決戦での戦いで敗れ去りはしたものの、リッドたちが出来たのはシゼルの体から引き剥がす事の身であり、本体であるネレイドは完全には滅び去っていない。
その為、何時かどこかで再び同じような犠牲者が登場するとも限らないが、エンディングでセイファートの使者が「これからは2人で世界を見守っていこう」という意味深なセリフを残していることから、案外しばらくは様子見に徹するのかもしれない。
ちなみにネレイドが憑依した人物はラスボスとして立ち塞がるシゼルほかに、クリア後に挑戦することの出来るエクストラダンジョン『ネレイドの迷宮』の最深部で待ち構える、かつて自身を封印したレグルス(肉体を徐々に支配下に置き、彼の肉体を乗っ取ったらしい)、ファラの父親のノリス・エルステッド、そしてファミ通文庫から出版されている外伝小説の「テイルズ オブ エターニア 暁の約束」(著:矢島さら)に登場するシゼルの体から追い出され、息の絶え絶え状態だったため、急遽、手短な肉体を得るべく、偶々傍にいたという理由だけで憑依されたネオという名のセレスティア人の青年の4人が確認されている。
封印を解いたのは?
ファラのトラウマの原因でもある“ラシュアンの惨劇”の原因は、立ち入り禁止となっているレグルスの丘へ探検しにやって来たファラたちを探しに来たノリスが、レグリスの封印が解けていないかを確かめにネレイドが封印された場所へ立ち寄った時、既に封印が解けたネレイドの一部に体を乗っ取られて魔物化し、ラシュアン村を襲撃したことであるが、ここで一つの疑問が過ぎる。
一体誰が何時、ネレイドの封印を解いたかという事。
一応、ラシュアンの惨劇が起きる本編の十年ぐらい前まではレグルスの丘に封印されていたとされるが、本当にそうだったのかは定かではないらしい…。
また、ゲーム本編でもリバヴィウス鉱採取の際にキールが、子供程度の力では封印を解く事は不可能という趣旨の発言からますます謎が深まるばかりである。
実はそれらしい回答のヒントが電撃文庫から出版されている外伝小説『テイルズ オブ エターニア 外伝 聖エルモの灯』(著:祭紀りゅーじ)の光の精霊レムが発言しており、彼女曰く「ネレイドはインフェリアとセレスティアを互いに憎しみ合わせて、そこで生じる負の感情により力を蓄え、封印を解くため、争いの種をまいている」というようなニュワンスの発言をしており、また、某攻略本に掲載された記事によれば、“ネレイドは誰の心にも潜んでおり、自分以外の何かの存在を否定する心(憎しみなど)がばーっと広がることにより憑依することが出来る”とのことなので、遅かれ少なかれ、何時かはその封印が解けても可笑しくなかったという状況だったことが推測される。
よって偶々リッドたちの生まれた時代にその封印(あるいはもっと前だったかもしれないが…)が解けてしまい、ゲーム本編の悲劇が起こったという事である。