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『テイルズ オブ エターニア』のシゼル

種族:セレスティア人

年齢不詳 身長171cm 体重59kg

声:伊倉一恵

トランソム・バリルの妻で、現在はセレスティアの実質的な総領主の女性。

ガレノスの下でアシスタントをしている時に、「光の橋」を使ってインフェリアから落下し大怪我を負ったバリルと出会い、意気投合した。

後に結婚し、娘のメルディを産む。

本作のラストボス

本編ではセレスティアのバリル城で初登場と同時に戦闘になり、その後はオルバース界面のシゼル城に籠城し、ラストバトルと合わせて2回戦闘になる。1回目は勝つことが出来ない負けバトルである。

当初は黒幕と思われていたトランソム・バリルだが、既に彼は死亡しており、裏で糸を引いていたのはその妻シゼルであった。

戦闘ではさまざまな属性の晶霊術を使い、詠唱中は無敵状態の上にオーラをまとうため近づくとダメージを受けるというチートぶりを見せる。特に闇の極光術「エターナル・ファイナリティ」の演出や発動時の「開け! 虚空の扉! 我が闇の洗礼を受けよ!」の台詞は印象的。

リッドたちは対抗するべくセイファートの試練を受けることとなる。

その第三の試練において、若い頃のシゼルを操作するイベントがある。

戦闘する場面もあり、幼いメルディを守りながら仕向けられた兵士達を相手に戦わなければならない(メルディが死んでしまうとやり直しになる)。

この時のシゼルは、メルディを護るために戦う芯の強い母親そのものであったのだが……。

実は闇の神ネレイドに憑依されており肉体を乗っ取られていたというのが真相。シゼルの精神はネレイドによって意識の奥底に封じ込められてしまっている。

夫のバリルが彼の力を恐れるビリアルの策謀により命を落とした際、深い絶望と悲しみに陥った彼女は元々あった闇の極光術の素質を開花させ闇の極光術を発動した結果、(スピンオフの小説の設定によれば)人間の悪意を糧に封印を破ったネレイドの一部に体を乗っ取られてしまったのだ。

結果的にビリアル一派を皆殺しにはできたが、その代償としてネレイドに肉体と精神を完全に支配される。其の為にシゼルはネレイドに操られてるだけで全ての黒幕はネレイド。

やがてネレイドはシゼルの体を通じ、世界を再び『バテンカイトス』へ帰すためグランドフォールを起こそうと画策するようになり、同じ闇の極光術の素質を持つメルディをも利用しようと様々な人体実験を施すこととなる(この事はメルディに多大なトラウマを植え付けている)。

その後は「物質世界の実現」という歪んだ願いを果たすべくグランドフォールを引き起こし、二つの世界の衝突を目論む。

……というのは建前で、真の目的は光の神セイファートを倒して自身が支配者となること。そのために二つの世界を近づけさせ、二世界の晶霊を取り込んで闇の極光術を完成させようとしていた(極光術は、精神に取り込んだ晶霊の数に比例して強くなるため)。

同時に全てを消し去れば負の感情の無い世界が誕生する。悩むことも苦しむこともなくなる完璧な世界。それがネレイドの提唱する「物質世界の実現」であった。

オルバース爆動が起こり二世界の衝突は目前となる。滅亡のタイムリミットが近づく中、リッドたちはシゼルと死闘繰り広げることとなる。

リッドたちの思わぬ成長に加え、シゼルの心が反抗したことでネレイドは本調子ではなくなり動揺を露わにする。

リッドから「シゼルが何を求めているのかわからねぇか? それじゃ俺たちには勝てねぇぜ」と告げられ怒りを露わにする。

リッドはネレイドの言い分を肯定した上で「自分勝手な正義を振りかざす奴ばかりだけど、違うことを知ろうとするからこそ人は変わる。それが世界を変えていく」と言い渡される。

ネレイドは狂ったように哄笑すると「くだらぬわ!」と激昂。悪魔のような姿に変身して最後の勝負を挑んで来る。

この戦いではネレイドのHPを0にしても勝利にはならず、「ファイナリティ・デッドエンド」で反撃されて強制的にゲームオーバーとなる。

しかしリッドが極光術「インフィニティ・リヴァイヴァー」を発動させれば打ち破って勝利となる。

これに気づかないといくら挑んでもネレイドに勝つことはできない。

最終決戦後にリッド達の活躍でネレイドはシゼルから引きはがされる。

なおも続くグランドフォールを止める為にリッドとメルディが極光術のフリンジを行おうとする。その際にメルディの身代わりとなって闇の極光術を使用。

シゼル「メルディ、恐れるな」

シゼル「別れは終わりではない。とこしえに想うことこそ、共にあるということなのだ」

メルディ「お母さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっっ!!」

母と永遠の別れとなったメルディの絶叫は何も映っていない画面に響き渡った。

ネレイドに再び憑依されそうになるシゼルだが、最期まで抗い自らの命を犠牲にグランドフォールを食い止めたのだった。

その時に見せた彼女の姿は、本当の意味で娘と再会できた母親そのものだった……。

後日談を描いた小説版ではある人物に憑依して暗躍していたが、リッドたちによって正体を看破され、最期はリッドによって今度こそ引導を渡された。

なお、セイファートに敗れて封印されていたが過去に復活を果たしており、ファラの父ノリスに憑依している。そのままリッドたちの故郷を襲うが、リッドの父親と相討ちとなっている。

このためリッドとファラからすればネレイドは父の仇に当たる。

他作品出演

初登場作品。

彼女のなりきり服も存在する。

闘技場のゲストキャラクターとして登場し、上記の「エターナル・ファイナリティ」を秘奥義として使用してくる。

余談ではあるが、Xbox360版では秘奥義の開け!虚空の扉!の部分が途切れてしまっていて収録されていない。

2019年11月のウィンターイベントで登場・参戦。

本作でメルディとの親子共闘が実現。また、新術技として闇の輝眼、ラウンド・レイ、闇の残響、インヴァイトヘル、ナッシングナイト、ハウリングディザスター(ブラッディハウリングの技変化)、セレスティア・レイ(ラウンド・レイの技変化)、カオティックスター(闇の残響の技変化)、「多い!」(インヴァイトヘルの技変化)、ナッシングミッドナイト(ナッシングナイトの技変化)を習得。

魔鏡技は「エターナル・ファイナリティ」「ファイナリティ・デッドエンド」「シーグランドフォール」「サンヴォイド」エルレインとのクロスオーバー魔鏡技で「インディグネイト・ファイナリティ」

なお彼女の髪に関しては作品によって解釈が大幅に異なっており、被り物を被っていると描かれることもあれば特徴的な髪型をしているとして描かれることもある。

テイルズオブザレイズでのネタバレ

ティル・ナ・ノーグにネレイドごと具現化されるが、ネレイドの力が弱まっており、同じく具現化されたメルディを守るべく自らが像として動かなくなる代わりに自身の力で抑え込んでいた。それを偶然リッドたちが発見し、コハクの力を借りてスピルリンクしてシゼルの意思が生きていることが分かった所で限界を迎え、ネレイドが表に出てしまうもリッドたちがネレイドを討伐することに成功する。

その結果、シゼルの意識は戻り、原作では再会後永遠の別れとなってしまったもののこの世界では共に生きることが出来た。

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