ゲーム『エースコンバット6』に登場する航空機。正式名称はCFA-44 Nosferatu。
プレイヤーが使用出来る機体の中では唯一の架空機である。
エストバキア軍が開発した次世代ステルス艦上機の試作品。
ステルス機らしく全体的に扁平な形状を持つカナード付デルタ翼機。
カナードはステルス性へ影響を与えないよう、主翼前縁と平行に取り付けられている。
F-18HARVやX-31のような三枚パドル式左右独立二次元推力偏向ノズルを持つ。
最高速、加速性能、旋回性能の全てが高水準であり、普通に旋回するだけで他の機体のハイGターン並の急角度で方向転換が出来る。
兵装も充実しており、機体上下三箇所の専用ウエポンベイに格納する空陸両用12連装ミサイル(ADMM)、レールガン(EML)など強力な特殊兵装を有し、USSR GSh-301 30mm機関砲を二門積んでいることもあり機関砲も強力。
主翼のミサイルは主翼下の半格納パイロンに搭載される。
さらに、CPU限定の機能であるが、多数のUACV Malebolgeを単独のパイロットで管制する事もでき、ECMを展開する事も可能。
唯一の欠点は安定性の低さであり、ハイGターンをするとボタンを離しても一定時間減速し続け急激に失速する。
ハード以上のキャンペーンモードをクリアする事で入手できる隠し機体であり、その性能は他の機体とは比べ物にならない。
特にADMM装備時の殲滅能力は群を抜いており、敵が大量に出現する本作において非常に有難い。
エースコンバットシリーズの隠し機体の特殊兵装では初となるレールガンも、圧倒的な弾速と高い威力、意外に大きい当たり判定で慣れれば空の戦いが楽しくなるだろう。
特殊兵装の発射コードはADMMは「ドライブ」、EMLは「スラッシュ」。
ADMMは上下に撃ちだされてしばらくしてから誘導される為、地表付近やトンネル内などでは誘導出来ずに発射直後に障害物にぶつかるということが多く、使用の際には注意したい。
敵としての登場はキャンペーンではミッション13後半にエストバキア軍のエース、パステルナーク少佐が搭乗しガルーダ隊に戦いを挑んでくる時のみ。
ボスとしては耐久力が低いものの、強力なECM影響下で多数の無人機による波状攻撃とパステルナーク少佐自身の驚異的な操縦能力により苦戦は必至。間違いなく本作最強の敵である。
仲間を撤退させるため空に散ったパステルナーク少佐の最期と共にプレイヤーの記憶に強く残る機体であろう。
DLCの最高難易度ACE of ACESでは度々ミッション最終局面で登場し、キャンペーン同様の強さを見せる。
AoAではステージによってはパステルナーク少佐ではなく、ヴォイチェク中佐が駆る。
またUACVだけでなく、アイガイオンの支援下、Su-33との編隊で登場するステージもある。
他シリーズにおいて
アサルトホライゾン
有料ダウンロード機として発売されている。
Windows版では最初から使用可能。
以下ダウンロード説明による説明文。
- 最新鋭の技術を結集して開発された、次世代ステルス艦上戦闘機。
左右に独立した2次元推力偏向ノズルによる圧倒的な運動性能に加え、
脅威の射程と威力を誇る汎用レールガンユニット、全方位多目的ミサイルなど、
戦時中に突貫でロールアウトしたユニークな試作兵器を搭載している。
「ノスフェラト(不死者)」の名が示す通り、その飛行特性に習熟したエースパイロットが扱えば、戦局を一気に覆す性能を持っている。
アサルトホライゾンではマルチロック関係のシステムが過去作とは変わったため、6とは違うADMMの扱い方が必要になっている。
また、EMLはリロード時間が大幅に延長され、6のような連射が不可能になっている。
しかしロックオンこそ出来ないものの、照準サークルに捉えて発射すれば命中するため、相手側に警報が出て急旋回で避けられたり、フレアで回避させることなく撃墜を可能とする。
マスターファイルASF-X
NATOコードネームは「ファンダンス(Fandance)」
80年代に原型機と見られる機体がルーマニア黒海付近の衛星画像で発見され、ファンダンスと命名された。
90年代には多くの衛星画像で捉えられるようになり、アフリカで墜落機の残骸がNATO軍により回収され、CFA-44の名前が明らかとなった。
機関砲の搭載は1門のみとなっている。
イカロス・イン・ザ・スカイ
共和国の不死部隊専用機として登場する。
共和国が独自に開発した機体と言われているが、同国の技術を超えた高度なステルスなどにより高水準な機体になっていることから共和国外の技術が採用されているのは明らかとなっている。
海軍機として開発されたが急激な失速が起こることから艦載機として適さないこともあり陸軍が少数採用、不死部隊専用機となった。
自衛隊が米軍と共同で開発している無人戦闘機Q-X(クオックス)に関わる事件でASF-X震電Ⅱと交戦する。
未完成ながらEML(電子機器を破壊するEMP弾頭を搭載)の搭載は確認できたが、ADMMの搭載やUACVの管制が可能かは不明。
インフィニティ
ミッション05にてカーミラと呼ばれるプロトタイプカラーのCFA-44が登場する。
6の時と違い大量の無人機を引き連れていないが、ADFX-01/02と同型のTLSを背部に積んだ無尾翼全翼機の無人機(MQ-90L Quox bis)を率いている。
MQ-90LはCFA-44の周辺を飛ぶ際はミサイルの迎撃を行い、編隊飛行中の撃墜はほぼ不可能。
無人機は遠隔操作ではなく、CFA-44から制御していることからパイロットは「蝶使い」と呼ばれる。
ADMMやEMLといった強力な武装は積んでいないが、随伴するMQ-90LのTLSによりミサイルが迎撃され、桁違いの超機動もあって撃墜は困難。
ただ、超機動は短時間しか維持できないようで、一定時間経過すると機動力は大幅に落ちる。
MQ-90LのTLSはミサイルの迎撃以外に一定範囲内のパイロットのフライトヘルメットのバイザーに反応して照射するようになっており、ベイルアウトしたパイロットも無差別に攻撃する。