CV:関智一
概要
主人公。
公安局刑事課一係所属・執行官。コールサインはHOUND3。
2084年8月16日生、28歳。獅子座、B型。身長は槙島聖護と同じ180㎝。
冷徹でぶっきらぼう。
鍛錬された強靭な肉体と捜査への強い執念から、周囲に畏怖されている。
かなりの喫煙家で、デスクの灰皿にはタバコの吸殻が積もっている。自分のデスクには煙草のカートンがしっかり積まれており、吸っている銘柄は「SPNEL」カートン10個入り。
自室には肉体トレーニング用具が多々設置されており、身体を鍛えることには熱心である。
征陸からは「コウ」、縢からは「コウちゃん」朱からは「狡噛さん」、唐之杜からは「慎也くん」、弥生と宜野座、佐々山からは「狡噛」と呼ばれている。
宜野座とは高校の同級生で監視官時代の同期でもある。
身体能力、推理力、第六感、瞬間的な判断力ともにメンバーでも図抜けたポテンシャルを持ち、
事件が発生すればそれらを遺憾なく発揮して迅速に対応しようとする。
ただし、それが即断的に見えるのか慎重派な宜野座伸元とは衝突することが多い。
また自分の監視官である新米の常守朱に対し、ときおりフォローを入れる事があるが、資質には一目を置く。
すべてを失った過去
元はエリートの監視官だったが、3年前に広域指定事件『標本事件』の捜査中、部下の佐々山光留が殺されたことを切っ掛けに犯罪係数を上昇させてしまい、セラピーよりも捜査続行を優先して降格され、執行官となった。
標本事件の重大な関係者であり要因者とされる槙島聖護に対して異常な程の執念と憎しみを抱き、宜野座伸元に妄想だと言われても追い続け漸く槙島聖護という存在を如実と確信する情報を手に入れた。
槙島聖護との宿命
9話で常守朱の友人である船原ゆきを保護するが、11話で槙島聖護の知人である泉宮寺豊久を射殺したところ槙島に背後から殴られ、ゆきも拉致されて殺害される。
12話以降サイマスティック妨害ヘルメットを被った潜在犯をくぐり抜け。16話でノナタワーを襲撃した槙島と相対する。壮絶な格闘戦の末に敗北してしまうが、朱が隙を突いて槙島の頭にヘルメットを叩きこみ逮捕される。17話にて、脱走した槙島から「シビュラシステムの正体を知った。あれは君達が命をかけるほど価値があるものではない」というメッセージを送られる。
「刑事」を捨てた戦い
18話にて、公安局の命令により槙島捜索から外されてしまう。その後2係の協力を得て捜査に入ろうとするが失敗、射殺寸前になってしまうが朱によって命を救われることとなる。槙島への執着を捨てきれず、サイマティック妨害ヘルメットを被って公安局から離れて征陸が用意した拳銃を入手し、雑賀教授の元で槙島がハイパーオーツを狙ったバイオテロを狙っていることを知る。
21話にてやっと相対した槙島に、「貴様は孤独に耐え切れなかっただけだ」と吐き捨てるが、「孤独でない人間などどこにいる?」「誰も君の怒りを理解しなかった。そんな君が、僕の孤独を笑うのか」と、間違いなく彼が孤独であったものの「孤独」そのものが彼の犯罪の理由ではないと反論される。
22話で槙島との戦いの果てに、自分の足で逃げる槙島を追い詰める。リボルバーの銃口を突きつけられた槙島は、彼との戦いに対する思いから「僕が死んだら、僕の代わりがいるのか?」と問うが、「いや、二度とごめんだ」と答えた。満足した槙島を背後から狙い、射殺する。
槙島を射殺した後は逃亡犯となる。また、潜伏していた船室には槙島と同様本が置いてあった。