「正解は無い、あるのは妥協だけだ」
プロフィール
所属 | 公安局刑事課一係 |
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職種 | 執行官 |
コールサイン | HOUND1 |
ID | 00475-AECI-00247-2 |
生年月日 | 2058年6月27日 |
出身 | 東京都 |
星座 | 蟹座 |
血液型 | O型 |
身長 | 175cm |
体重 | 87kg |
CV | 有本欽隆 |
人物
54歳。一係の中では最年長に当たる人物であり、ベテランとして周囲から頼られる存在。
飄々としながらもハードボイルドな雰囲気を纏う「大人の男」であり、狡噛慎也と縢秀星からは「とっつぁん」の愛称で親しまれている。
左手は機械製の義手であるが、義手となった経緯は不明。
酒とタバコを好み、趣味で油絵を描く。
勤勉実直な性格で、絵に描いたような「ベテラン刑事」といった年功者。
新人の常守朱にも柔和な態度で接し、その成長を見守っている。
その一方で宜野座伸元からは辛く当たられており、あまり仲は良好と言えない。
堕ちた「法の番人」
元はシビュラシステム稼働以前から警察官として第一線で活躍し続けてきた人物。
だが治安維持と秩序の安定という責務をシビュラシステムにすべて奪われたことにジレンマを抱え続けてサイコパスを濁していき、最後には当時の多くの警察官と同じように潜在犯として処理され、執行官へと降格させられた。
そして宜野座の実父であり、宜野座が潜在犯への憎悪を募らせる原因でもある。
征陸が潜在犯として処理された当時、潜在犯への正しい認識が薄かったことから彼の家族は世間から冷遇されることになった。それが征陸と宜野座の親子関係にヒビを入れる結果となり、皮肉にも宜野座の下で執行官として公安局に繋がれる身の上という現状に甘んじている。
父親としての最期
21話で槙島聖護を逮捕するために他の一係のメンバー達と一緒に北陸のウカノミタマウイルスプラントに現れる。息子の宜野座は彼に対して恨み事を言い続けるが、宜野座は槙島が張ったトラップにはまって左腕が潰れ、自らも槙島に襲撃された。槙島をすんでのところで取り押さえるが、彼はポケットからダイナマイトを取り出す。
そして槙島は、ダイナマイトを宜野座に向けようとした。自らが死の危機に瀕しても、彼の態度は替わることはなかった。
「あんたは刑事だ! その務めを果たせ!!」
宜野座はそう叫ぶが、槙島が宜野座のほうへダイナマイトを投げつけた時、彼は必死で走り、ダイナマイトを拾って投げつけようとした。思いは叶わずダイナマイトは爆発し、彼は致命傷を負う。それは刑事でもシビュラの番犬でもなく、息子を守ろうとする一人の「父親」としての行動だった。
「馬鹿野郎!」そう叫ぶ宜野座の声も、監視官ではなく息子のそれだった。息子に看取られながら「刑事なんてロクなもんじゃねえよ。やっぱ、親子なんだなぁ……」とだけ残して、息を引き取った。