「勘違いすんじゃねえよ、ゲス野郎が!シビュラもクソだがテメーらもクソだ」
プロフィール
所属 | 公安局刑事課一係 |
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職種 | 執行官 |
コールサイン | HOUND4 |
ID | 00475-AEQY-57889-2 |
生年月日 | 2090年12月3日 |
星座 | 射手座 |
血液型 | B型 |
身長 | 165㎝ |
体重 | 53kg |
モットー | 何事も過程を楽しむ |
CV | 石田彰 |
人物
ストーリー開始時21歳。
シニカルだがおちゃらけた性格のムードメーカーで、誰に対しても冗談や軽口が多い。
オレンジ系の明るい髪色の、毛先を跳ねさせた髪型をしており、左のサイドを4本のピンで止めている。
狡噛を「コウちゃん」、宜野座を「ギノさん」、征陸を「とっつぁん」
六合塚を「クニっち」、唐之杜を「先生」、朱を「朱ちゃん」と呼んでいる。
趣味・嗜好
刑事課オフィスのデスクには、携帯ゲームや怪獣などのフィギュアが多数並んでいる。
自室にはバーカウンターがあり、何台ものピンボール・マシンやアーケードゲーム、ビリヤード台が置かれ、ゲーム・バーのようになっている。
食べるシーンが多いが自身も料理が得意で、6話では朱の前でその腕前を披露していた。
またラジオドラマ(ノベライズ)では一係の仲間のためにレアチーズケーキを作っており、
「クッキングアイドルと呼んでくれ」と朱に冗談を飛ばしている。
9話(新編集版では5話にあたる)でゼリービーンズを摘むシーンは、縢のデスクに置いてあるゼリービーンズの瓶の美術設定を見た虚淵玄が、急遽追加したものである。
朱によると酒には「弱すぎ」とのことだが、声を担当している石田彰は
「あれは縢が弱いというより、朱が強すぎるのだろう」と語っている。
生い立ちと本編における行動
5歳の時にサイコパス判定により社会から弾かれ、治療更生の見込みのない潜在犯とされた。
深見真のノベライズによると、隔離施設ではセラピーや薬剤治療を繰り返す日々を強いられ「実験動物にでもなった気分だった」と述懐している。
14歳の時に、初めて執行官という職業の名を挙げたカウンセラーの鼻をへし折るなど施設での素行は悪かった。縢の凶暴性はむしろ施設で「育てられた」ものと縢自身は解釈しているらしい。
かように執行官になるつもりなどなかった縢だが、殺害された佐々山の後任として執行官に選抜されることとなる。選抜には半年を有し、シビュラシステムによる適正判定が降りたものであった。
執行官になって以降は「隔離施設と比べれば天地の差」として仕事を楽しんでこなすようになり、現在は一係を「自分の居場所」であるとしている。
朱と出会った当初は、自分探し的な理由で監視官になった彼女に対し反感を顕にしたが、朱が使命感を見せ、自身の判断に芯を通したことから認めるようになる。その後朱とは良い友達となった。
宜野座の指揮で六合塚と出動することが多かったが、15話では朱と狡噛の3人態勢で出動。
槙島を追ってノナタワーに到着後、16話で二手に分かれて捜索する事になり、単身地下へと降りることに。途中で遭遇したグソンに仲間になるよう持ちかけられたが、内心でシビュラシステムとそれを享受する人々に対する敵意を認めた上で「俺もあんたも他人の幸せが妬ましいだけのゴミクズだ」「俺のダチ(狡噛と朱)が上でアンタのボス(槙島)と戦ってる、不義理は出来ねえ」と誘いを退けた。
その後地下最下層でシビュラシステムの正体を目撃するも、局長の放ったデコンポーザーモードのドミネーターの緑色の光に包まれ、笑顔で殉職した。
笑顔で呟いた「やってらんねーよ、クソが」が最期の言葉となった。
なお16話放送直後から、公式ページに石田のコメントが掲載されており
「後は頼んだよ、コウちゃん。」と結ばれている。
(ここでいう15話、16話は新編集版の8話にあたる)
17話(新編集版では9話)からは行方不明の逃亡犯として扱われ一係が捜索にあたっていたが、18話(〃)で二係に引き継がれた。
最終的には二係の捜査も打ち切られ、消息はうやむやにされたと語られている。
仲間との関係性など
1話でドミネーターのトリガーを引く前に「悪い子だ」と呟いているが、ラジオドラマ(ノベライズ)では狡噛が出会ったばかりの縢に対し「悪い子だ」と発言している。このことから縢は狡噛の真似をしているのでは、という説がある。
好みの女性のタイプは「年上のエロいおねえちゃん」とのことだそうだが、6話の唐之杜の「あたしの今日付けてるブラジャーを賭けてもいい」というセクハラ紛いのボケに対しては「いらねーよ」と即ツッコミしていた。
20話では朱の見る夢(空想)の中に笑顔で登場し、縢の死を直接的に知らされた唯一の人物である朱は、縢との再会に涙を流した。作中で縢のために泣いたのは朱だけであり、両者に深い友情が芽生えていたことがうかがえる。
縢の死亡は、その後の朱の決断と成長の引き金となった。
なお20話で縢が朱に語りかける台詞は2話と全く同じものだが、石田彰はこの台詞を録り直しており、2話の攻撃的な印象とは全く異なり、ニュアンスや抑揚が柔らかくなっている。
彼の死後、朱は狡噛のタバコと同様に縢の「『本物の酒』を飲む」趣味を引き継いでいる。
その他
虚淵玄は「超強がってるチワワ」
深見真は「凶暴な山猫」
天野明は「とっつきやすくていい奴」と形容している。
なお虚淵はお気に入りのキャラクターとしてしばしば縢の名を挙げている。
第16話「裁きの門」について(新編集版8話後半について)
塩谷直義は「縢を死なせたくない」とずっと主張していたが、虚淵玄は「ここは死なせないとダメなんです」と縢の死については譲らなかったとのことである。
最終的に塩谷は「映像的には生死不明」という解釈の余地を残す演出とした。
また深見真との対談において虚淵は、以下の見解を述べている。
「縢はチャラいように見えて、重いものを抱えている不思議なバランスのキャラクターなんです。だから、彼が死んでいくときも、自分の人生を呪うわけでもなく、絶叫するわけでもない。最後の最後に自分の不幸を笑い飛ばせるところが、彼の軽やかさだと思います」
余談
Blu-ray初回限定盤収録のデフォルメキャラクターADVゲーム
『ちみキャラさいこぱす』の作中で『不思議の国のアリス』に扮した女装姿を披露するシーンがある。
(ちなみに本作では縢以外も、狡噛はチェシャ猫、朱は白ウサギ、宜野座も帽子屋の姿で登場している)
そして、上記の姿で公式グッズ化もされた。
また桜井光による公式スピンオフ小説『追跡者 縢秀星』の作中でも、
ネット上のVRシャーマンに自身を占ってもらった時、
自身の未来を『不思議の国のアリス』に例えられたシーンが描写されている。