「社会が強制しても抗う心がある限り、一人の人間だ」
プロフィール
所属 | 公安局刑事課一係 |
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職種 | 執行官 |
コールサイン | HOUND3 |
ID | 00475-AEAE-00381-2 |
生年月日 | 2073年6月6日 |
入局年月 | 2114年10月 |
星座 | 双子座 |
血液型 | AB型 |
身長 | 180㎝ |
体重 | 66kg |
CV | 藤原啓治 |
人物
元セラピストの経歴を持つ執行官。劇中における公式上の年齢は28歳。
寡黙かつ冷静。執行官としては珍しく事件に際しドミネーターを多用せず、時には説得という手法を取ることもある。
そういった面から朱との相性もよく、彼女へアドバイスを送ったり、行動を共にすることも多い。
OPでは新キャラクターながら意味深なカットがいくつか見受けられ、ファンの間では早くも物議を醸している。
彼の行動はどこかあの人物を彷彿とさせるが…?
補足をすると、彼の身長・体重・タバコの銘柄等もあの人物と同じらしい。
5話で朔夜が朱に対し密かにドミネーターを向けた場を霜月美佳が目撃、怪しんだ彼女は監視官権限で彼の私室を調査するが、そこにはどう考えても朔夜が朱に対するアレであるとしか思えないものがあった。
来歴
現状では不明確な点が多いが、「東金財団」という国内有数の薬剤特許を持つ巨大医療財団の親類縁者であること、そして史上最高値の犯罪係数を記録した潜在犯であることが判明している。
第7話「見つからない子供たち」で犯罪係数が769だということが分かった。
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特別機密事項
第8話以降のネタバレありのため、ご注意ください |
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「黒く染まれ、常守朱」
劇中での不審な言動や朱への意味深なデータ収集などから視聴者や霜月美佳から怪しまれていたが、第8話「巫女の懐胎<AA>」にてシビュラシステムにとって不都合な人物を執行し、口封じする役割を担う人物であったことが判明。
彼の正体を探っていた美佳は逆に拘束され、半ば強制的に同じシビュラの番人へと仕立て上げられてしまう。
生い立ち
その正体は、東金財団の理事長にして科学者でもある母・東金美沙子(とうがねみさこ)の手により生み出された人工的な免罪体質者(美沙子の実子を後天的に教育したのか、それとも先天的に遺伝子操作等を施されたいわゆる試験管ベビーなのかは不明。なお、父親の情報には封印措置が施されている)。シビュラシステムの機能向上に必要な「新たな免罪体質者の脳」を人工的に作り出すべく行われた実験の産物だが、成功例は結局彼一人のみであったという。
幼少の頃より「サイコパスの色相を濁らせずに犯罪行為を行える」免罪体質を維持させるべく、研究所内で平静を保ちながら子犬を素手で惨殺するなどの実験を繰り返し行わされており、その影響で本人も暴虐・殺戮行為に対して躊躇いを持たないばかりか「残虐な事を行えば母親に褒めてもらえる」という考えすら持つようになった節が見受けられる。
しかし10歳の時、美沙子が自ら進んでシビュラの一部となるため彼の元を去ることを告げると、母親への独占欲から逆上し、母を殺害(だが脳だけは奇跡的に損傷を免れ、それにより美沙子は無事?シビュラへの仲間入りを果たせた)。また「母親に捨てられた」という思い込みによる精神的ショック故か、この一件以降彼の免罪体質も消失。それまで計測不能だった彼の残虐性が一気に表面化した結果、犯罪係数の観測史上最高値769が計測されるまでになり、潜在犯に認定され矯正施設送りとなってしまう。
やがて母・美沙子およびシビュラシステムに対しては狂気的なまでの執着心を持つようになり、後に公安局の執行官に配属されその陰で「シビュラの番人」を務めるようになるも、「母(シビュラ)を清く美しく保つ」という名目から以降3年の間に5人の担当監視官の犯罪係数を事件捜査中に(意図的に)上昇させ、ドミネーターのエリミネーターモードで殺害。その過激な行動は流石のシビュラからも問題視され、一旦は免職となって矯正施設へ逆戻りさせられたほど。
かくして彼は「シビュラの忠実かつ獰猛な番犬」となる。しかし、その姿はおよそ美沙子(およびシビュラシステム)の当初の想定からはかけ離れたものであった。
朔夜が常守朱を潜在犯に堕とすことに執着するのも、番人としての責務というより、むしろいかなる状況に陥ってもサイコパスの濁らない「メンタル美人」の朱をただ純粋に堕せしめたいという、彼自身の歪んだエゴによるところが大きいと思われる。
なお公式上の生年は上記の通り2086年だが、実際は2073年生まれの41歳。
調査報告
- 第8話「巫女の懐胎<AA>」にて、禾生壌宗(現在の操縦者は東金美沙子)に朔夜の経歴の秘密を告げに来た霜月美佳に対し、己の正体を明かす。美佳の閲覧した経歴ファイルは「オープンドアデータ」と呼ばれる、重要機密を暴こうとする者をおびき寄せるためにシビュラの用意した罠であった。拘束した美佳に「シビュラシステムの秘密を世間に公開した際の国民の反応のモデルケース」としての価値を見出した朔夜と禾生(美沙子)は、彼女をあえて殺さず、(かつての朱に対してと同様に)シビュラシステムの秘密を明かすことを決める。
- 第9話「全能者のパラドクス」にて彼が人工的に生み出された免罪体質者であることが判明、自らを『シビュラの申し子』と発言。脅迫し下僕へと堕せしめた美佳に対し、朱の祖母・常守葵の居場所を探るよう指示し、彼女を拉致。鹿矛囲に殺意が行くよう、彼女の片耳を切り落とし、それを朱に目撃させるように画策。さらにその後、彼女をドミネーターで撲殺した。
- アニメ本編では常守葵の「あーちゃんのお仲間さんかい?」へ朔夜が肯定するセリフの後に暗転して殴る音が一回入るだけだが、コミカライズ版では「あーちゃん」と何度も孫に助けを請う葵を血塗れになるまで殴る彼の姿が補完されており、より凄惨なシーンになっている。
- 第10話「魂の基準」では、思惑通り鹿矛囲に対する殺意を朱に抱かせることには成功するも、それでも彼女の色相は濁らず、逆に彼女から経歴詐称や過去の監視官殺害を暴かれた上、朱を潜在犯堕ちさせる計画まで看破されてしまった(上述の一件で良心の呵責に耐えかねた美佳が、彼女に東金財団の秘密を明かした事によるところも大きい)。計画が挫折したことを悟ったか、これまでは朱に殺させようとしていた鹿矛囲を自らの手で殺害しようとする。
- 第11話「WHAT COLOR」冒頭、鹿矛囲に襲いかかるところを朱に制止され、手錠で繋ぎとめられる。それでも腕の肉を引き裂いて無理やり逃亡しシビュラシステムの中枢へ向かうが、その途中、鹿矛囲に返り討ちにされ殺害された禾生(美沙子)の姿を見て発狂。やがて朱達に追いつき、彼女の祖母を殺したのが自分であることを明かして挑発し色相を濁らせようとするも、失敗。一緒に居た鹿矛囲とドミネーターで相打ちになり、自身の右腕が吹き飛ぶ。その後逃亡、失血多量で虫の息になっているところを美佳に発見される。その際の犯罪係数は899。美佳に執行されそうになるが、その間もなく、「母親も自分も最期までシビュラの奴隷だった」と語りながら絶命。最期まで母と、彼女のこだわり続けたシビュラシステムに想いを馳せ続けた。
- どこか切ない最期ではあったが、11話ではすさまじい顔芸ぶりを発揮し続けたため、その方が印象に残ってしまった視聴者もいたとか。
余談
そのハードボイルドな風貌やOPアニメ演出での意味深な扱いも相まって、彼の正体については放映当初からファンの間で様々な憶測の飛び交っていたが、いざ正体が明かされるとマザコンとヤンデレを併発したサイコキラーという凄まじい精神性の持ち主であることが露見、その当初のイメージとのあまりのギャップに困惑するファンが続出した。
人間の持つ残虐性を真正面から描いた『PSYCHO-PASS2』という作品を象徴するキャラクターとして評価される一方、同じ悪役でも第一期の敵役である槙島聖護に比べると魅力やカリスマ性に大きく欠けるという厳しい意見もまた少なくなく、未だファンの間で毀誉褒貶の激しい人物でもある。
なお公式ガイドブック『OFFICIAL PROFILING2』収録の虚淵玄氏と冲方丁氏の対談において、「東金は企画段階では同性愛者になる予定であったが、本編の尺の都合でカットした」という趣旨の証言が記されていた。また、シリーズ通して監督を務めた塩谷直義氏ならびにキャラクターデザイン・総作画監督を務めた浅野恭司氏よりイベントのトークショー内にて「(東金のゲイの設定は)今はもう無い」と、改めて否定する趣旨の発言がなされている。
特別機密タグ
薬師寺天膳:視聴者からすればどこか面影が重なる話題性に富む人物
野原ひろし_昼メシの流儀:サイコひろし繋がり