「先輩、あなたは…間違っています」
プロフィール
所属 | 公安局刑事課一係 |
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職種 | 監視官 |
ID | 00475-AECL-55262-1 |
入局年月 | 2113年4月 |
生年月日 | 2096年2月14日 |
星座 | 水瓶座 |
血液型 | B型 |
身長 | 160cm |
体重 | 48kg |
CV | 佐倉綾音 |
人物
全寮制の名門女子高・桜霜学園で起きた王陵璃華子による殺人事件(第6~8話・新編集版第4話)にて幼馴染で親友の大久保葦歌と河原崎加賀美を殺された。
その際、他の生徒達には慕われていた王陵璃華子を『どこか違う次元を見てるような眼が怖い』と評した。
狡噛慎也と槙島聖護が公安局の前から姿を消し、一連の事件が収束したその二ヵ月後、未成年でありながらシビュラに適正を見出され、18歳という異例の若さで監視官に就任する。
髪型は学生時代のポニーテールからサイドアップをオレンジ色のシュシュで左にまとめたものになっている。パンツスーツを着用。
深見真氏の小説版によると、彼女も朱と同じくPSYCHO-PASSが濁りにくいメンタル美人であり、桜霜学園在学中も王陵璃華子とトップ争いをするほどの優等生であった。惨殺された親友の仇をうつため未成年でありながら職業適性検査を自ら受け、公安局入りを志願した。
シビュラシステムの判断を絶対的正義と信じ、直感力に優れ、犯罪係数の高い人間は速やかに排除すべきとする一般的な公安局員の思考の持ち主。
そのため、それに反する思考や行動を起こす常守朱に反抗的な態度をとっている。
また基本的に、監視官として執行官・潜在犯を見下しているが、六合塚弥生に対してだけは前述の事件で親友たちを殺された際に慰めてくれたことが関係しているのか、時折「弥生さん」と下の名前で呼び、慕っているシーンも作中で描かれ、百合体質も匂わせていた。
劇場版「Case.1」においては、自称「公安局のエース」を僭称して当初は暴走ともいえる強硬捜査を行おうとするなど相変わらずの姿を見せたが、とある潜在犯との関わりから成長を見せ、結末では今までの彼女からは想像もつかない暴挙に出る。「Case.2」ではその一件も含めて共に修羅場を潜ってきたこともあり、朱のスタンスに釘を刺しながらも、彼女との会話で笑みを見せるなど態度の軟化が描写されている。
「Case.1」のサブタイトルが「罪と罰」だったことから、公開前には常守葵の死の責任(東金に情報を漏洩した件)を何らかの形で問われるのでは、と思われたが、そんなことはなかった。
そして作中最新の時間軸である2120年、24歳となった第三期ではなんと刑事課課長に昇進。訳ありで入局してきた二頭の狂犬の破天荒な行動に頭を悩まされ、二人を呼び出しては怒鳴り散らしながらも、彼らの捜査能力を活かすために柔軟な対応をしてみせる優秀な上司キャラに成長を遂げた。しかし彼女の近くには、色んな意味で意識していたはずの朱の姿はなく…?
余談
朱や一係の他メンバーに対して反発する姿や、事件を目の前にして責任回避を優先させた作中での彼女の様子に、視聴者の間では放映開始当初から霜月に関する否定意見も上がっていた。
しかし、担当声優の佐倉綾音は音響監督から役を演じる上でのアドバイスに
視聴者に全力で嫌われてください
花澤香菜を嫌いになってください
と言われたとのことで、今の視聴者評は作り手側の思惑通りとなっているようだ。
(2014年11月7日配信のニコニコ生放送・『PSYCHO-PASS 2』ニコ生キャスト特番“公安局刑事課一係 捜査会議”より)
また、公式ガイドブック第2弾「OFFICIAL PROFILING 2」収録の
「霜月の行動は、シビュラシステム統制下における『本来の監視官』としての立ち回りです」
という趣旨のコメントも記されていた。
関連イラスト
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作品・キャラクター
PSYCHO-PASS PSYCHO-PASS2 劇場版PSYCHO-PASS
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※以下、本編の重大なネタバレ要素を含みます。
アニメ本編未見&視聴途中の方の閲覧はご注意ください。
特別機密事項
アニメ第二期において、霜月美佳はあまりに大きな失敗をする。
度々、禾生局長に朱への不満を報告しており、あまりのしつこさから禾生からも「アレは食われるな」と辟易とされていた。
第4話で、東金朔夜が朱へドミネーターを向けていたことを訝しがり、第5話で、管理官権限を行使して朔夜の部屋に立ち入り、彼の机の引き出しを物色。そこから多量の朱の写真を発見してドン引きする。これ以降、朔夜の行動に注意しはじめる。
第7話にて、鹿矛囲桐斗のホロ偽態を見破るための調査の中で、東金財団に関連する項目を発見。第8話にて、独断で調査を進める中で、東金財団が「人の脳に関連する特殊な施術法」の研究をしていたこと、それを東金財団の縁者である「東金美沙子」が主導していたことを知る。
そこから彼女は「鹿矛囲の目的は東金財団への復讐」と結論付け、さらに調査報告に絡めて毎度の如く朱への不満を上申する。
……が、ここから彼女の運命は大きく捻じれていく。
何と、彼女の調べたものは“シビュラシステムの真実を探る者への罠”だった。
そうとも知らず、局長の執務室に呼ばれて意気揚々と朱への憤懣を吐く美佳だったが、禾生の様子に違和感を感じはじめ、彼女の口から自分の調べたものの正体を知り、初めて自分が禁忌に触れていたことを知る。
狼狽える美佳に追い打ちをかけるように、シビュラの番人としての朔夜が登場。
またこの時点で、禾生壌宗が「東金美沙子」であるという事も知る。
結果、朔夜に脅される形で半ば強引にシビュラ側に引きずり込まれることとなった。
それ以降、朔夜に主導権を握られた状況が続き、9話で朱の祖母・常守葵の保護先を探るよう指示される。その結果、鹿矛囲サイドに葵は拉致され、さらにその場所を知った朔夜に葵が撲殺されてしまう。
この頃から、色層汚染への恐怖が強まり、精神的に摩耗していく。
第10話で、自身の推理を地下鉄に立て篭もる鹿矛囲たちを追う公安局の面々に伝え、事件をシビュラの意に沿うように擦り込もうとする。しかし禾生によって先んじて爆破が指示されていたことを知ると、自分が事件解決の主導権を握れないことに焦りと無力感を募らせていく。
そして11話にて疲弊しきった精神状態の中、自分を翻弄し続けた朔夜の執行を決意。
しかし朔夜は発見から言葉を交わした後に、失血死。
彼の今際の際に、朔夜に代わる“新たなシビュラの番人”となることを宣誓してしまう。
それはシビュラに監視されることに慣れ切った、シビュラ社会の申し子が辿り付いた浅ましくも哀しい等身大の人間の姿であった。
エピローグの六合塚とティータイムを取るシーンで、六合塚から「朱の祖母の居場所を漏らした人間を許す気はない」という旨の発言を聞き、「私もです」と呟きつつどこか虚しそうな笑みを浮かべていた。
彼女の色相はその後も濁らず、第三期に至るまでシビュラから裁かれていない。