概要
オリジナルアニメ『PSYCHO-PASS2』の5話で霜月美佳が公安局官舎内の東金朔夜の部屋で見付けた収集物に由来する。
※以下、ネタバレを含むため注意。
物語序盤から一係監視官の常守朱に対してやたら何でも知っているような態度を取っていたり、彼女の前で狡噛慎也を彷彿とさせる仕草を見せたり、彼女の理解者である宜野座伸元に対して牽制するようなセリフを吐いたりしていたりして謎の多い人物であった。
5話冒頭にて東金は物陰から常守にドミネーターを向けて彼女のサイコパスを測定していたが、霜月によって彼の机にしまわれていた膨大な常守の隠し撮りと思われる写真やデータがあばかれた事により、一部のファンから常守朱のストーカー説が囁かれている。
写真には意味ありげに常守の目と口の部分を中心に赤丸でチェックされており、いつ撮影された資料か記載して、元セラピストという東金の前職を活かしてその時の彼女の精神状態を分析した内容をあわせて書き込んである代物だが、2期でのシーンのみではなく1期の『PSYCHO-PASS』の中でごく限られた状況による常守の表情(16話ノナタワーで槙島聖護を逮捕するシーンや22話シビュラとの会話シーン等)も含まれているため、東金の正体についてファンの間では様々な憶測が飛び交っていた。
しかも後にオフィシャルプロファイリング2において彼女の写真に書かれているメモの内容から東金が彼女の生理周期を完璧に把握している様子。
そして、第8話終盤にて、なんとマザコンであることも判明した。
本来は上司である監視官の霜月美佳に対して常守朱の祖母の常守葵の居場所を調べさせて、第9話では鹿矛囲桐斗の同級生で官僚をやっている桒島浩一により誘拐させており、Cパートでは駐車場に置かれた車のトランクに隠されていた常守葵を東金自ら撲殺している。
第10話で一係のオフィスに戻る前、洗面所にて汚れた手を洗っている時に首へ残っていた常守葵の返り血を拭うシーンもある。常守朱とすれ違ってから「黒く染まれ」という独白シーンでの東金の非常に悪い表情は見所である。
禾生局長(中身は東金美沙子)より祖母の無残な遺体を見せられた常守朱が発狂寸前までいくが、驚異的な精神力で立ち直り、その後、霜月より提供された情報により東金の正体を見抜いた彼女により、常守朱の理解者である東金朔夜という化けの皮が剥がされる。
東金は常守に襲いかかるが不意をつかれて押さえ込まれ手錠を使って固定されていまう。
第11話において東金は彼女に執着するあまり手持ちの万年筆で指を突いて手錠を外して、シビュラのもとに向かった鹿矛囲と常守を追うが、変わり果てた母の残骸を見て更に発狂する。常守に対して祖母を撲殺したのは自分だと言い精神的ダメージを与えて色相を黒く染めようとするが、結局それは叶わず鹿矛囲の持つドミネーターにより腕をエリミネートされ、脳味噌のみとなっているシビュラ達の姿に絶望して悲鳴を上げてそこから逃げ出す。
あれほど常守朱という人物に執着して彼女を黒く染めようとしていた東金の最期を看取ったのは、任務の途中で行方不明になった彼を捜索していた霜月であった。