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2014-08-13 21:29:55 バージョン

かぶと

頭を防護するために被る防具・武具。

概要

兜とは、打撃・斬撃や飛来・落下物などから頭部を守るための防具

近代になって兵士の被る戦闘用ヘルメットへと変化した。


実際での戦場は鎧と並んで生命を左右する脳や喉の急所、

他にも耳・鼻などの器官などがあるため

兜を装備しないと言うことはまず有り得なかった。

ただ昨今のアニメやゲーム、漫画などでは顔が隠れるという

ビジュアル的なマイナス点から装備していないケースが多く、

装備しているキャラクターは“戦闘職の人物”を強調するケースが多い。


西洋の代表的な兜

  • スパンゲン・ヘルム

フランク人によって6世紀頃に登場。ヴァイキングもこのタイプの兜を使ったとされ、

そのためヴァイキングは“頭の尖った略奪者”と呼ばれることになった。

複数の鉄板を鋲で留めて形成してあり、頭頂部が丸いか水滴のように尖った形になる。

左右の頬当て・眼鏡型の面頬が付属しているものも多い。

実際に装備できたのは、貴族・豪族などの有力者クラスだったらしい。


  • ノルマン・ヘルム(カスク)

名称の通り、中性暗黒時代のノルマン人が使用した兜。

頭頂部が滴型に尖っており、頭蓋だけを守るシンプルな構造をしている。

兜の端一箇所から延長したように、鼻を守る面頬(ネーザル)が付属したものもある。


  • グレイト・ヘルム(バレル・ヘルム)

タル型の兜。円筒形の兜に視界を確保するための穴・スリットなどが開いている。

スッポリと頭を包むように乗せて重量を支える形のため首への負担が大きく、

視界が大きく損なわれ、さらに通気性も悪いため戦い続けると呼吸が辛くなる。

しかも開発された当初の形状は頭頂部が平らであるため、

剣で殴られた衝撃を分散しきれず頭に伝えてしまう。この衝撃に関する問題は、

のちに頭頂部を丸いまたは尖った形に作ることである程度解決した。

(この尖った形状は“シュガールーフ”と呼ばれる)

しかし金属の製造技術が向上したことにより兜も性能のよいものが新たに作られ、

性能の悪いグレイト・ヘルムはやがて実戦の場から廃れていった。


  • バシネット

頭頂部が雫型・砲弾型に尖った兜で、顔面部が開いている。

14世紀前半から騎士の標準装備にもなった兜。

顔面部を守るようにバイザー(面頬)が付属しているタイプが多く見られ、

そのうち尖った鼻を備えたバイザーは“ハウンドスカル”や

“ピッグフェイス”と呼ばれる。


  • ケトルハット

鍋型の兜。兜の縁に鍔を備え、山高帽子のような形状。

頭蓋のみを覆うタイプと、目下まで覆うタイプがある。

この目下まで覆うタイプには、視界を得るためのスリットが空いている。

頭を前に傾けるだけで放物線軌道で降ってくる矢の攻撃から頭部を守れるため、

多くの弓兵が装備したらしい。


  • バーバット(バルビュータ、バービュート)

古典から新しい発見をする“ルネッサンス”の影響によって作られた兜。

古代ギリシアの“コリント式兜”をモデルに作られており、

アゴまで届く丸兜であり、口から目の部分が開けるように

兜正面にはY字型またはT字型のスリットがある。


  • アーメット(アルメ、アルメット)

複数のパーツを組み合わせ、頭の形状に沿って作られた兜。

左右に開閉する頬当ての上からバイザーを重ね、顔面部を保護する。

この頃には板金鎧のプレート・アーマーが登場していたため、

アーメット兜を首の鎧に乗せ、肩で支えることが可能になった。


  • サレット(サーリット、サラド)

頭部上半分を覆うタイプの兜。兜の後頭部が後ろに長く伸びているのが特徴。

視界を確保するスリットが空いているか、又はスリットを備えたバイザーで目元を守る。

騎士などが板金鎧で重装備する場合は顔の下半分を保護する鎧とセットで装備したが、

徒歩で戦う軽装歩兵などはサレット単体で頭を保護した。


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