概要
一般に我々がイメージする「白血球」の50%~70%を占める細胞。白血球は主に「単球」「マクロファージ」「顆粒球」の3つに大別されるが、その顆粒球の9割以上はこの好中球である。
体内に入り込む細菌やウイルス、感染細胞などを食い殺し、その情報をリンパに伝える(この習性を貪食と呼ぶ)のが主な役目で、病原体を抹殺するとやがて死滅する。この死骸が他の死滅細胞や細菌の排泄物などと共に膿となり、体外に排出される。
外見はアメーバ状で、他の白血球同様に強い遊走性を有しており、血管の間をすり抜けて体細胞の中に入ることができる。
なお、この名称は残りの顆粒球である「好酸球」「好塩基球」が冠する名の通りの性質を持つ色素に染まりやすいのと比べ、好中球は中性色素に染まりやすいことから付けられている。
関連項目
はたらく細胞:擬人化された好中球が主人公。⇒好中球(はたらく細胞)