解説
押井守監督の日本のアニメーション映画で、2004年3月6日に全国東宝洋画系で公開された。
押井独自の身体論や「人は何故、古来より人形を作り続けてきたのか」という問いへの解答をテーマとして、士郎正宗の原作漫画『攻殻機動隊』の一篇『ROBOT RONDO』をベースに、いつも以上に多数の引用による長台詞回しや銃撃戦、犬、鳥、魚、少女、鏡写しの自分、人形、ジジイ、メシ、見えない敵、ダレ場等など、押井守お馴染みの要素をとにかくこれでもかとぶち込んで作られた作品。
1995年公開の映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編にあたり、前作で草薙素子が『人形使い』と融合して公安9課を去った後の世界を舞台としており、バトーが主人公を務めている。
2004年、第25回日本SF大賞受賞。
第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて上映された。
あらすじ
草薙素子が公安9課から失踪して数年。
ロクス・ソルス社製少女型愛玩用アンドロイド『 Type2052 “ハダリ(HADALY)”』が原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が発生。
しかし被害者とメーカーの間で示談が不審なほど速やかに成立し、被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから、公安9課で捜査を担当することになる。