概要
茨城県土浦市出身。国立音楽大学(くにたちおんがくだいがく)ピアノ科中退。
(なお、表記こそ「中退」であるがその実態は、1年生を3回やって2年落第が決まった段階で学校側から放校を言い渡された、というのが実際のところ)
1982年にデモテープが認められてビクターと契約した際、TVアニメ作品の声優オーディションを勧められた。本人的には度胸試しのつもりでオーディションを受けたが、歌手のキャラクターだから歌える人にやってもらおうと言うチーフディレクター石黒昇の意向でヒロイン役に大抜擢された。その役こそ、後にイメージを重ねられる事に嫌悪感を感じて忌避した時期がありながらも一生面倒見るとまで言いきる事になる「超時空要塞マクロス」の「リン・ミンメイ」だった。
アイドル歌手の役とあって、地声よりも若干高めの声でがむしゃらに演じた初々しさが受け、「私の彼はパイロット」といった劇中曲も歌った事で大人気を博す事になり、「バルキリーの変形」「板野サーカス」「デカルチャー」といった独自要素もうけてマクロスはヒットし、ロボットアニメの系譜にシリーズとして連なる作品となった。
しかし飯島自身は、リン・ミンメイを演じた事で歌手デビューが遅れ、しかも歌手デビュー前にアイドル歌手的人気を得てしまった事、そして、歌手デビュー後もレコード会社やマクロスのファンからリン・ミンメイであり続ける事を強要された事、また歌手デビュー曲もTVアニメ「スプーンおばさん」の主題歌「夢色のスプーン」だった事などからマスコミからもアイドル歌手として扱われ、幼少時からピアノとクラシックを学び、小学生の頃にはすでに作曲していたため作詞作曲も出来る自分をシンガーソングライター飯島真理として見てもらえない事に悩んだ結果、コンサートでマクロス関係の曲を歌う事がなくなり、ビクターを離れた後は渡米してアメリカに活動拠点を移した。
チャリティで集めた金の扱いなど、問題行動の多発
しかし、渡米後の活動に関しては一人の音楽家としてより、まず一人の人間として信用しかねる行動が目立つようになる。最も問題とされるべきものとしては、2011年、被災した東北向けのチャリティとして集められた金銭の行方が、全く明らかにされていない(さらには、その事に関する疑問・質問を本人のフェイスブックで書き込んだら何も言わずに削除される始末)件がある。東北のどこかへ送金したのであれば証明書の類が発行されるはずなので、その写真をアップロードすればいいだけなのだが、それすらしない時点で持ち逃げを疑われても仕方ない状況である。
そして、チャリティ関連以外でも彼女の不可解な振る舞いは多い。SNS上でコメントしてきた一般の人に対して不可解な難癖をつけ(ある時のフェイスブックでの一例:一般の人「お大事に、ぼくは親知らず抜いたとき、こぶとり爺さんみたいぬりましたよ! 真理さん大丈夫でしたか?」→飯島「は?私はこぶとり婆さんには一生ならないつもりです」)、結局そのやり取りごと削除してなかったことにするという流れは、彼女の書き込んでいるツイッターやフェイスブックではもはや当たり前である(過去に彼女が削除した書き込みなどは、2chの懐かし邦楽板の彼女のスレに収められている)。結果、彼女は自分から「私はSNSのやり取りで出した自分の言葉を削除するような、信用できない言葉しか出せない人間である」と喧伝しているようなものなのだが、その事に気づいているのかどうかは判らない。
まあ、大体の所は彼女の項目のアンサイクロペディアに書かれてるので、そちらをご参照あれ。
リン・ミンメイ
飯島真理の人生において外せない要素となっているリン・ミンメイだが、前記の通り、番組終了後はリン・ミンメイではなく飯島真理と言うシンガーソングライターとして認めてもらいたくても、必ずリン・ミンメイと言う存在がついてくる事に次第に嫌悪感を持っていくようになった。
ビクターからワーナーに移籍し、活動拠点をアメリカに移した際も、アメリカならばリン・ミンメイの影がついてこないであろうと考えたのではとおもわれる。
しかし飯島の思いは良い意味で裏切られた。アメリカではマクロスがメガゾーン23・「超時空騎団サザンクロス」・「機甲創世記モスピーダ」とあわせた「ロボテック(Robotec)」と言うタイトルでTV放映され、リン・ミンメイも「Lynn Minmei」として登場(声優はレベッカ・フォースダットが担当)していた。そしてアメリカのファンの暖かい支援を受けてマクロス関係のイベントやゲーム制作に携わるようになった。
そして2006年。アメリカで発売されたロボテックではない「超時空要塞マクロス」の英語吹替版DVDでは、日本語版と英語吹替版で同じ人物が声をあてると言う日本アニメ業界初の出来事として、22年振りにリン・ミンメイの声を担当した。録音スタジオに入った際、飯島は嫌悪しあえて遠ざけていた時期もあったリン・ミンメイと言う存在に対して「一生面倒を見る」と誓ったと言う。
交友関係
超時空要塞マクロスの主人公一条輝を演じた声優。共に声優デビュー作と言う事で仲が良く、1996年に長谷有洋が命を絶った直後のライブでは、長谷への追悼をこめて歌った。
名前が同じ「真理」と言うことで親交のある男性歌手。ただしこちらは「まり」ではなく「まさみち」。
シンガーソングライター。ビクター時代の飯島とラジオで共演した事がきっかけで、自身が所属していたレーベルに移籍するよう誘い、飯島はビクターを離れて「Moon Records」に移籍した。なお、在籍時の彼女のアルバム「Coquettish Blue」では同作品をプロデュースの予定であったが、なぜか彼女に断わられている。
マクロス7の熱気バサラの声の人。同い年だと言う事でイベントで共演した際は「福山くん」と呼ぶ仲。
マクロス7のミレーヌ・ジーナス役の声優。飯島の楽曲をカバーした他、飯島から楽曲提供を受けている。
それぞれマクロス7のミレーヌ・ジーナスとマクロスフロンティアのシェリル・ノームとランカ・リーの声の人。マクロスが落ちてきた2009年にリリースされたシングル「超時空アンセム2009 息をしてる 感じている」で、飯島や福山と共にボーカルを務めた。
絶縁関係
坂本の楽曲「黄土高原」へ作詞をしたいと申し出、詞を出したところ、曲の意味を全く理解していない詞の内容(内陸部の黄土高原には当然海がない→「波立つ海と空」? 「聳える太陽」とはどんな太陽? なぜサビだけ英語? ほか)と、飯島の坂本を利用しようというその意図に坂本が激怒、絶縁に至る。