人物像
メイン職業:付与術師(エンチャンター)/サブ職業:筆写師/ビルド:マナコントローラー
巨大オンラインゲーム〈エルダー・テイル〉の古参プレイヤーで、身長177cm、丸眼鏡を愛用する内省的で考えこみがちなハーフアルヴの青年。本名「城鐘恵」。細身で比較的整った容貌をしているが、三白眼と凝視する癖が狷介な印象を与えることもある。リアルでは引きこもりがちな大学院生。好きなものはカレーで、聞いただけで子供のような無邪気な表情に変わる。
慎重かつ内省的な姿勢からゲーム世界に対する造詣が深く、それゆえ他のプレイヤーから便利に使われるという経験をしており、ギルドのような特定の集団への所属には消極的。唯一心を許した非ギルド集団〈放蕩者の茶会〉において、作戦参謀として数々の伝説的偉業に携わってきた。〈茶会〉解散後は気ままなソロプレイを続けていたが、初心者であったトウヤとミノリらと師範システムでプレイ中に〈大災害〉に遭遇。〈アキバ〉に引き戻されたのを機に親しいプレイヤーの直継、アカツキらと行動を共にする。
旧知のギルド〈三日月同盟〉の構成員救出に際してそれまでの信条を翻し、部外者でありながら作戦の実行役を買って出る。道中に見聞きした世界の情況――ゲームの延長線上ではなく、自分たちがいま生きている世界としての異世界セルデシアを実感。ススキノで再会したにゃん太も加えて「自分の居場所」としてギルド〈記録の地平線〉《ログ・ホライズン》を立ち上げ、ギルドマスターに就任する。
そして救出作戦からホームタウン〈アキバ〉に帰還後、仲間たちの協力を得て、アキバにおける主要大手ギルドのギルドマスター達を集結させてアキバの治安維持のための自治組織〈円卓会議〉を発起し、保身と排他に傾きつつあったプレイヤーたちに意識の改革を促していくことになる。
パーティ行動を前提とした性質から魔術職としては単体戦闘力最弱といわれる〈付与術師〉だが、戦闘中は仲間のステータスやMPといった戦闘リソースを徹底管理し、パーティや敵の動きを30秒先まで的確に把握・予測することで最も効果的な支援魔法を駆使、心理戦をも用いて周到に立ち回ることで自陣を勝利へと導く『全力管制戦闘(フルコントロールエンカウント)』を得意とする。
その戦闘スタイルから、ついたあだ名は「腹ぐろ眼鏡」。
ビルドとしては長期戦を想定した大規模戦闘(レイド)における総合戦闘支援に最も適したスタイルである〈マナコントローラー〉に相当し、その運用には極めて高い状況判断能力と演算能力が求められるため、使いこなせるプレイヤーは非常に数が少ない。
普段は温厚で面倒見の良い性格をしているが、参謀役が多いことからあまり表舞台で自分の活躍を見せることが無く、一度決めたことはどんな手を使ってでも成し遂げようとする実行力ゆえに、彼をよく知らない大多数の人々からは「参謀肌で有能だが冷酷で人情味のない策士」「地獄の兵卒さえ操るような邪悪な黒幕」等、あらぬ誤解を受けることもある。
また、非常に優れた論理的洞察力と頭の回転を持つものの、それ故に一貫した行動原理や作戦を持たない(=何も考えていない)相手は苦手とする他、自身に向けられる好意や男女の機微には疎い朴念仁。
後方で策を弄することには長けるが、アドリブで取り繕った会話することは不得手で口下手、さらになんでも一人で背負い込んでしまう癖があるなど、本質的には不器用な人間であり、直継やミノリ達によく心配されている。
概念魔術『契約術式』
8月、にゃん太の発見した「手料理法」とリ=ガンの情報からヒントを得て、「職業スキルが拡大解釈される」という世界法則を利用し、サブ職である〈筆写師〉のスキルと組み合わせることで開発に成功した〈口伝〉。
これは希少な魔法素材から生成したインクと紙で契約書を作成し、「契約の履行」という形で意図する内容を実現するというもの。世界法則の一部を改変しかねないほどの力を持つが、コストとして対象が契約を履行できる状態にあることや、契約内容の規模に見合うだけの質を持つ魔法の紙とインク、相応のスキルレベルの高さが要求される。(例えば超高額資金を得られるような内容で術式を行使しても、契約書の作成に必要なコストで利益はほぼ0になることが語られている)
外部リンク
橙乃ままれ氏 公式サイト内 ログホラ紹介ページ内 シロエ紹介
橙乃ままれ氏 公式サイト内 ログホラ紹介ページ内 シロエ紹介2