概要
伝承により姿は様々だが、その漢字が表す通り全身に百(無数の意)の目を持つのが特徴的であり、鳥羽石燕の『今昔画図続百鬼』を始めとして、多くは以下のように伝えられている。
百々目鬼は元々人間の女性だった。しかしながら、生まれつき手癖が悪く、金と見るや盗みを働いてしまうどうしようもない人間だった。ある日彼女はその腕に無数の目が生えていることに気が付き、身体を見渡すと、そこらじゅうに眼球が埋め込まれていた。彼女の盗んだ金に宿る精霊たちが、目玉となって彼女の身体を蝕み、人間から化け物へと変えてしまったのである。
創作ではキモい妖怪の筆頭として挙げられる事が多く、石燕の図では顔が見えないものの美女の姿で描かれることが多い。
創作における百々目鬼
ゲゲゲの鬼太郎
「百目」とは別の妖怪として登場。
第5期では第8話に人間から変化したばかりの新米百々目鬼「ひとみ」が登場する。
妖怪ウォッチ2
「とどめき」表記で登場。全身の目から無数のビームを出すことができる…というのは、恐らく外見の似た中国妖怪「百眼魔王」(西遊記に登場)が元ネタか。
外見は黒い鬼のような姿をしており、こちらは石燕ではなく室町時代の伝承をベースにしているものと思われる。